13日の金曜日の紹介:1980年アメリカ映画。アメリカを代表するホラー映画の一つで、1980年代から始まったシリーズは、2000年代まで続く大人気コンテンツとなり、ホラー映画の代名詞ともなりました。
監督 :ショーン・S・カニンガム 出演:ベッツィ・パルマー(ヴォーヒーズ夫人)、エイドリアン・キング(アリス)、ハリー・クロスビー(ビル)、ローリー・バートラム(ブレンダ)、マーク・ネルソン(ネッド)、ケヴィン・ベーコン(ジャック)、ジャニーヌ・テイラー(マーシー)、アリ・レーマン(ジェイソン)ほか
映画「13日の金曜日」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「13日の金曜日」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「13日の金曜日」解説
この解説記事には映画「13日の金曜日」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
13日の金曜日のネタバレあらすじ:カウンセラーの死
1985年、クリスタル湖のキャンプをマネージするカウンセラーの二人はは、キャンプファイアをしている皆の目を盗み、貯蔵納屋へ逃げます。しかし、彼らが服を脱ぐ前に、見えない襲撃者が彼らを襲い、殺害しました。
13日の金曜日のネタバレあらすじ:21年後の惨劇
その21年後、アニーという女性は小さな食堂により、それからクリスタル湖へドライブしに行きました。ラルフと名乗る老人は、キャンプが死と関係あるとしてアニーに警告します。85年に二人の男女が亡くなったことなどの歴史をアニーに語ります。ラルフがアニーに語り終えた後、アニーは二度目のヒッチハイクをします。しかし、そこで当たったトラック運転手はアニーを殺害しました。
13日の金曜日のネタバレあらすじ:カウンセラーたちの悲劇
クリスタル湖のキャンプでは、カウンセラーの男女数人がキャンプのキャビンと施設を改装していました。嵐が襲ってきたため、仲間の一人であるスティーブは、より多くの必需品を調達するためにキャンプを離れます。キャンプに到着した殺人鬼は、残されたカウンセラーを片っ端から殺して行きました。暴風雨のため、食堂を出た後に動けなくなったスティーブは、地元の警察から車を提供されます。キャビンに居た残りのカウンセラーたちは、襲い掛かる殺人者から逃れようとしますが、残されたのはアリスという女性だけでした。
13日の金曜日のネタバレあらすじ:アリスとおばさん
彼女はキャビンから逃れますが、外で駐車する車を見つけたため、彼女はスティーブだと思い、近くとある中年のおばさんが出てきました。おばさんはアリスと会話を始め、85年にクリスタル湖で溺れ死んだ息子の母であると告白します。
13日の金曜日のネタバレあらすじ:おばさんの襲撃と湖の男
突然凶暴化したおばさんは、アリスを襲撃し始めます。アリスは必死で彼女の手から逃れようとしますが、追撃の手は凄まじく、ついにアリスは斧でおばさんを撃退することに成功します。その後、アリスはカヌーに乗って湖の中央に行きました。すると体が崩壊した男が水の中から現れ、アリスを湖の中に引きずり込んでいきます。
13日の金曜日の結末:静寂なクリスタル湖
その後、アリスが目覚めたのは病院のベッドでした。アリスは男がいたことを病院の人、警察に話しますが全ての人間が死亡しており、男を見た人は一人もいないと話します。その後のクリスタル湖は、元の静寂さに包まれたのでした。
「13日の金曜日」感想・レビュー
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スプラッター・ムービーの代名詞!閉鎖されていたキャンプ場が再開されることになり、そこにやってきた若者たちが正体不明の殺人鬼に次々に殺されていくというもの。ストーリーはあってないようなものだがどういう凶器で殺されるというのが見どころだろう。これはネタバレになってしまうので触れないがこの一作目の殺人鬼はジェイソンではない。じゃあ誰かといえば……。因みに私は1987年にテレビ放映されたのをビデオに録画し繰り返し観た覚えがある。現在はDVDで所有している。
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1980年代の”殺人鬼”の代名詞ともなった、ホラー・キャスター、ジェイソンが大暴れする、スプラッタ・ホラーの代表的なシリーズ「13日の金曜日」の記念すべき第一作。
とはいえ、実はジェイソンは、シリーズの全作に出ているわけではなく、この第一作の殺人鬼はジェイソンではない。
このシリーズの基本設定は、1958年の6月13日の金曜日に、クリスタル・レイク・キャンプ場で殺人事件が起こり、13日の金曜日に不吉なことが起こるとされる、このキャンプ地で、毎回、殺人が繰り広げられていくというものだ。
最初は人間だったはずのジェイソンも、続編の度に雷や少女の願いなどによって、何度も蘇る不死身のモンスターと化していくんですね。
1958年6月13日。ニュージャージー州ブレアーズタウンに近いキャンプ場、クリスタル・レイク・キャンプ場で若者が次々と無残に殺される事件が発生する。
昔、若い男女が惨殺されて以来、呪われた場所として、忌み嫌われているこの土地で、10数年ぶりに夏のキャンプが再開される。
だが、準備のために集まって来た若者たちは、その日、13日の金曜日に、次々と姿なき何者かに惨殺されていく。一夜のうちに一人、また一人、殺されていき、気が付くと主人公だけになっていた—-という設定なんですね。
無感動に、人間が殺戮されていく有り様は、殺される者に対する憐みや哀しみといったものが一切なく、一種のショー的な要素すら感じられるんですね。
また、後にこの作品が、シリーズとして続いていくと想定されてはいなかった作りになっている。
何せホラーではなく、ジェイソンも出ていなくて、生きている人間が次々と殺されていくだけですので、残酷描写はありますが、この作品はサスペンス映画になっています。今でこそ、ホッケーマスクを被った、無敵の殺人鬼ジェイソンが大暴れしますが、この作品では、ラストまでその姿を見せません。
そして、この作品の殺人鬼は、もちろんジェイソンではありません。13日の金曜日に起こった殺人劇ということで、なるほどそれでタイトルが「13日の金曜日」かとオープニングで変に感心しました。
もちろん13という数字は、アメリカでは不吉な数字で、日本で言う4と言う数字と同じ意味合いですね。
なぜ金曜日が不吉な日なのかというと、恐らく、”最後の晩餐”が金曜日というところからきているのでしょう。前半は、ただ人が残酷な殺され方で死んでいくだけで、ストーリーも何もなかったんですが、後半になって、犯人の素性が割れてからは、面白かったですね。
それにしても、素性を見せた途端、犯人が非力になってしまいましたけど。そして、映画ファンなら忘れてはならないのが、この作品にデビューしたての、今では悪役も主役もこなす、性格俳優のケヴィン・ベーコンが出演してるんですね。
ただ、前半で退場しちゃいましたけど。人気シリーズの一作目なのに、この作品はラジー賞のワースト作品賞、ワースト主演女優賞にノミネートされていました。
受賞はしませんでしたが、知らなかっただけに意外に思いましたね。
ホラー映画の代名詞的なシリーズの第一作。80年の作品であり、当時破格の低予算ということで、現在の我々の目からすると殺害シーンの特殊効果などはややチープに見えますが、舞台となるキャンプ地クリスタルレイクの雰囲気や印象的な音楽などと相まって十分な怖さを感じます。子供のころから何度も見ていますが、ラストの衝撃はトラウマ級です。