ゲヘナ(別題:ゲヘナ~死の生ける場所~)の紹介:2017年日本,アメリカ映画。あるリゾート地建設計画のために南国サイパンを訪れた一行は、隠された地下道に足を踏み入れる。突然の地響きにより意識を失う一向は気づくと戦時中にタイムスリップしていた。なんとか脱出を試みるのだが、ひとり、またひとりと何者かに殺されていく。
監督:片桐裕司 出演:エヴァ・スワン(ポリーナ)、ジャスティン・ゴードン(タイラー)、サイモン・フィリップス(アラン)、ショーン・スプロウリング(ぺぺ)、マシュー・エドワード・ヘグストロム(デイブ)、ダグ・ジョーンズ(不気味な老人)、ランス・ヘンリクセン(モーガン)、ほか
映画「ゲヘナ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ゲヘナ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ゲヘナの予告編 動画
映画「ゲヘナ」解説
この解説記事には映画「ゲヘナ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ゲヘナのネタバレあらすじ:起
リゾートホテル建設のために、土地開発会社の社員ポリーナ(エヴァ・スワン)は仲間と共にサイパンを訪れる。現地コーディネーターであるアラン(サイモン・フィリップス)と助手ペペ(ショーン・スプロウリング)と共に開発地の視察へと向かうのだが、途中、侵入者を見つけて追い払いに向かう。現地の人だと思われる老人はある場所に向かって祈りを捧げていた。ペペが追い払い、その老人はその場を後にする。
カメラマンのデイブ(マシュー・エドワード・ヘグストロム)は老人の落とした現地のお守りであるボージョボー人形を拾い、ポケットにしまう。老人が祈りを捧げていた場所は地下へと続く洞窟となっており、ポリーナたちは足を踏み入れる。地下へと降りたポリーナたちが目にしたのは、ミイラ化した死体だった。さらに奥へ進むと、この世のものとは思えない不気味な老人(ダグ・ジョーンズ)がいた。その老人はアランにまっしぐらに襲い掛かり「お前死ね。」と言ってくる。驚いたアランは老人を突き飛ばし、殺してしまう。その直後、地響きが起こり、全員気を失ってしまう。
ゲヘナのネタバレあらすじ:承
目覚めると、老人もミイラ死体も消えており、明かり一つなかった洞窟内には電灯がついていた。一旦外に出ようとするポリーナたちだったが、扉はびくともしなかった。ほかの出口を探すポリーナとタイラー(ジャスティン・ゴードン)の前に日本兵が現れる。しかし日本兵は意味深な言葉を残し自害する。
基地内で無線を見つけたタイラーは、日本語が少しわかるので無線で助けを求めようとする。しかし無線から聞こえたのは、1944年のラジオ放送だった。そしてポリーナたちはそれぞれ幻覚と幻聴に襲われる。ポリーナとタイラーは、死んだ日本兵の日記に手掛かりがあるのではと日記を読み返す。
ゲヘナのネタバレあらすじ:転
日記には戦時中の洞窟(旧日本軍の基地)だった頃のことが記されていた。洞窟で埋められたボージョボー人形を見つけてから、兵士たちは幻聴や幻覚に襲われて死んでいった。過去、この洞窟には儀式のため、チャモロ族の王が顔の皮膚を剥がされて埋められていた。妻と引き離された王は、島を支配したスペイン人に呪いをかけた。
そしてその場所を日本軍が基地として作り変えたのだった。ポリーナたちはその呪いの連鎖を引き継いだ犠牲者だったのだ。日本兵の日記の最後には「生き残れるのは一人だけ」と記されていた。
王と妻に見立てたボージョボー人形を一緒にすれば、外に出られるのではないかと思ったポリーナは、老人が落としたボージョボー人形と洞窟で拾ったボージョボー人形を合わせ、現住民であるペペに渡して呪文を唱えてもらう。
ゲヘナの結末
しかし、生き残りたいアランがペペを殺し、儀式はあえなく終わった。日本兵が自害した銃を拾い、アランに向かって発砲。アランを殺そうとするポリーナをタイラーが止めに入り、日記の最後の言葉をポリーナに言う。その言葉を聞いたポリーナは持っていた銃をタイラーに渡す。タイラーは泣きながらポリーナを撃ち殺した。アランは仲間割れが起こったのだと笑いだすが、その姿を見たタイラーは意味深な言葉を言って息を引き取った。
デイブが撮ったビデオカメラの映像を見返したアランは、掴みかかってきた老人の肩に自分と同じタトゥーを見つける。「生き残れるのは一人だけ」というのは、「呪いを引き継ぎ、永遠に暗闇の中で一人生き続ける」ということだったのだ。洞窟に入った時に見たミイラ死体は、70年前の自分たちだったのだった。すべての真実を悟ったアランは一人洞窟で叫び続けるのだった。
以上、映画「ゲヘナ」のあらすじと結末でした。
この映画の感想を投稿する