仮面戦隊ゴライダーの紹介:2017年日本映画。仮面ライダーシリーズ生誕45周年記念企画の一環として、2017年公開の映画『仮面ライダー×スーパー戦隊 超スーパーヒーロー大戦』の登場キャラクター『仮面戦隊ゴライダー』をメインに据えて描いたスピンオフ作品。平成仮面ライダーシリーズ第18作目『仮面ライダーエグゼイド』の第23話と第24話の間に起こった出来事を描き、これまで過去のライダー作品の中で死んでいった、もしくは人ならざる存在となったライダーたちがオリジナルキャストで再登場、謎の戦隊・ゴライダーを巡る争いに巻き込まれていきます。
出演:飯島寛騎(宝生永夢/仮面ライダーエグゼイド)、小林豊(駆紋戒斗/仮面ライダーバロン)、椿隆之(剣崎一真/仮面ライダーブレイド)、小野塚勇人(九条貴利矢/仮面ライダーレーザー)、樋口隆則(木野薫/アナザーアギト)、佃井皆美(湊耀子/仮面ライダーマリカ)、瀬戸利樹(鏡飛彩/仮面ライダーブレイブ)、松本享恭(仮面ライダースナイプ)、松田るか(仮野明日那/ポッピーピポパポ)、岩永徹也(檀黎斗/仮面ライダーゲンム)ほか
映画「仮面戦隊ゴライダー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「仮面戦隊ゴライダー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
仮面戦隊ゴライダーの予告編 動画
映画「仮面戦隊ゴライダー」解説
この解説記事には映画「仮面戦隊ゴライダー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
仮面戦隊ゴライダーのネタバレあらすじ:MAZE1『永夢、死す?』
謎の悪夢にうなされていた仮面ライダーエグゼイドこと研修医の宝生永夢(飯島寛騎)。気が付くといつの間にか見たこともない異次元空間のとある遊園地にいました。なぜ自分がここにいるのかわからないまま永夢が人一人もいない遊園地内を彷徨い歩いているうちに謎の小屋へと入り込みました。そこは何やら儀式を行うような場所であり、そこにポッピーピポパポそっくりの和服を着た謎の女性(松田るか)が現れました。しかし、彼女は永夢のことを知らないようで、「主(あるじ)」という人物に仕えているようでした。永夢が誤って出されたコーヒーを床に落としてしまい、その際にこの場所が以前来たことのあるような場所だと気付きました。
そこに「なぜ私を呼び覚ました?」と死んだはずの木野薫(樋口隆則)が現れました。面識の全くない永夢でしたが、謎のフラッシュバックにより何となく木野という名前だけは浮かびました。木野はアナザーアギトに変身、いきなり永夢に襲い掛かってきました。戦う気のない永夢でしたがやむなくエグゼイドの基本形態・レベル2に変身しましたが全く歯が立ちません。しかし、そこに剣崎一真(椿隆之)が突然現れ、仮面ライダーブレイドに変身してきました。エグゼイドは自分がブレイドに刺されるというフラッシュバックを垣間見ましたが、ブレイドは「無駄な戦いならば止めるだけです!」とアナザーアギトと対峙しました。二人とも面識のないエグゼイドはこの戦いを止めさせようと横槍を入れ、自分たちが「主」によってこの世界に連れてこられたことに気付きました。
永夢は木戸や剣崎と共に一連の謎を探ろうとしましたが、永夢はこの世界に自分たち以外にも仮面ライダーがいるような気がしてなりませんでした。手掛かりを求めて手分けして園内を散策していると、永夢は「201087609」と書かれた謎の破片を見つけました。そこに現れたのは仮面ライダーバロンこと駆紋戒斗(小林豊)と仮面ライダーマリカこと湊耀子(佃井皆美)でした。小屋の中には5本のロウソクがあり、そのうちの4本に火が灯っていました。どうやらこの世界にはまだもう一人のライダーがいるようです。とりあえず永夢たちの共通点はいずれも「仮面ライダー」であることだけはわかりましたが、戒斗だけは永夢たちに非協力的な態度を示しました。しかし、戒斗や剣崎たちの前にどこからともなくショッカーの怪人や戦闘員たちが現れ、ライダーたちは変身して交戦しました。その場に突如死んだはずの九条貴利矢(小野塚勇人)が現れ、仮面ライダーレーザー・レベル3に変身して加勢しました。永夢は思わぬ再会に喜びを隠せませんでしたが、ここで木野・戒斗・耀子もまた自分が“死んでいる”ことに気付き、剣崎は不死身の存在“アンデッド”となって人間であることを捨てたことを明かし、自分も死んだようなものだと語りました。永夢はここに集められた者たちの共通点が「死」であることに気付き、自分も死んだのかと驚きを隠せませんでした。剣崎たちは「主」が自分たちを蘇らせるためにここに集めたものだと感じましたが、永夢はここまで来た経緯についての記憶を失っていました。永夢は真相を解明するため「主」の元へ向かおうとしましたが、木野は永夢に「主なんて本当にいるのか?全てはお前の狂言じゃないのか?」と疑問を呈し、室内にある鏡の前に立たせました。鏡には永夢だけの姿が映っており、他の死んだ者たちは一切鏡に映ってはいませんでした。それは、永夢だけがこの面々の中で唯一“生きている”ものであり、真相を知っていることを証明するものでしたが、永夢は全く記憶がなく、木野たちはライダーに変身して永夢から真実を吐かせようとしました。
仮面戦隊ゴライダーのネタバレあらすじ:MAZE2『脱出』
永夢はやむなくエグゼイド・レベル3に変身、アナザーアギトやバロン・バナナアームズ、マリカ・ピーチアームズはエグゼイドに襲い掛かりましたが、レーザーやブレイドが割って入り戦いを中断させました。変身を解除した貴利矢は、自らの命を顧みず患者を助けに行くような永夢が陰謀など目論むはずがないと提言しましたが、戒斗は「お前は仲間を信じ過ぎる。その甘さこそがお前の弱さだ」と忠告しました。
剣崎は一人で永夢に会いに行き、真相を知ることは生きている永夢だけの特権だと諭して「何かを起こせる気がする」と信用することにしました。永夢は死者の運命を変えられるかはわからないが希望を取り戻すことはできるはずだと感じ取りました。
しかし、永夢の前にまたしてもショッカーが立ちはだかり、永夢はエグゼイド・レベル3に変身して対抗しました。その頃、耀子は戒斗と会話を交わし、戒斗の求めていた世界が「弱い者が踏みにじられない世界」であることを思い出して永夢を助けるべきだと提案しました。それに自分の手で全ての人を守りたかった木野も同調、三人は変身して苦戦していたエグゼイドに加勢しました。永夢は五人と協力して世界の真相を探ることにしましたが、永夢はポッピーそっくりのメイドが同じ動作と言動ばかり繰り返すことに気付き、自分が床の絨毯にこぼしたコーヒーの跡が跡形もなく消え失せていることから真相に繋がる手掛かりを思い出しました。それは、永夢たちが“ゲームの世界”に迷い込んだということであり、永夢は以前にもこの世界を体感したがあるようでした。このゲームをクリアすればこの世界から脱出できると確信した永夢はライダーたちと一致団結したその時、ポッピーそっくりのメイドが現れ、「引き続きこのゲームをお楽しみください。ネクストステージ!」と告げるとその正体であり「主」である怪人トーテマ(声:矢尾一樹)へと姿を変えました。永夢たちはライダーに変身してトーテマが召喚したショッカー怪人たちと交戦しましたが、外の景色はいつの間にか冬景色へと変わっていました。エグゼイドらは「お前らにゲームはクリアできない」:と豪語するトーテマに連携して立ち向かい、6人揃ってのライダーキックを食らわせましたが、トーテマは倒してもすぐに復活してしまい、エグゼイドたちに対してこのゲームは決してクリアすることができないものであることを告げました。その時、突然ブレイドがエグゼイドに襲い掛かって一突きにし、変身を解かれた永夢を前に剣崎は「俺が欲しかったのは、死んだ仮面ライダーたちが背負った“絶望”だ」と告げるとその驚愕の正体を明かしました。
永夢は重傷を負いながらも一時撤退しましたがすぐにトーテマに追い付かれてしまい、とどめを刺されて消滅しました。一方のバロンたちも、倒しても何度も復活してくるショッカー怪人たちに苦戦していました。
気が付くと、永夢はいつの間にか勤務先の聖都大学附属病院に戻っていました。駆け付けた仮野明日那(松田るか)に諭されて落ち着きを取り戻したでしたが、明日那は「ダメだったんだね…このままじゃ世界は終わってしまう…」と意味深な発言をし、病院の外では仮面ライダーブレイブ(声:瀬戸利樹)と仮面ライダースナイプ(声:松本享恭)がいくら倒しても復活してくる無数のバグスターウィルスたちを前に苦戦を強いられていました。いつの間にか傷の癒えていた永夢は、このゲームをクリアしない限り事態は解決しないとして再びゲームの世界に飛び込もうとしましたが、このゲーム内に入るとこれまでの記憶は全てリセットされてしまうものであり、どうすればこの“無理ゲー”をクリアできるのか頭を悩ませていました。
仮面戦隊ゴライダーのネタバレあらすじ:MAZE3『ゴライダーよ永遠に』(前半)
戦いでボロボロになったブレイブは変身を解除して鏡飛彩(瀬戸利樹)に戻り、明日那に「まだ終わらんのか?」と問いかけました。永夢は記憶がリセットさせることを覚悟で再びゲームの世界に飛び込んでおり、対策の糸口も見つけられず苦慮する飛彩と明日那の前に謎の人物が現れました。
一方、バロンたちはトーテムたちの前に絶望的な戦いを強いられており、ゲーム世界に突入した永夢は再び謎の数字が書かれた破片を見つけましたがいつの間にかいくつかの数字が消されていました。そこに傷ついた貴利矢や戒斗たちが舞い戻り、永夢に記憶を思い出すよう促しました。しかし、永夢は剣崎が偽物であることを見破り、そこに本物の剣崎が姿を現しました。本物の剣崎は永夢同様に鏡に映っており、永夢は偽剣崎の正体が死んだはずの仮面ライダーゲンムこと檀黎斗(岩永徹也)であることを明かしました。正体を現した黎斗に対し、永夢は何度もゲームに挑戦するなかでブレイドが怪しいと睨み、破片に暗号となる数字を書き残していたのです。ゲームとはいえアンデッドの力を使った黎斗の存在を嗅ぎつけた剣崎は飛彩と明日那に頼んでゲームの世界に入れてもらったのです。そしてこのゲームは、黎斗が万が一死んだ場合に備えて開発していたゲームであり、死んだライダーたちの“絶望”の力を集めて復活しようと考えていたのです。しかし、因縁の貴利矢の姿があたことから正体をさらせず、代わりに行方不明になっていた剣崎に成りすましていたのです。完全に希望を打ち砕かれたライダーたちを尻目に、絶望の力を最大限まで集めた黎斗は現世へと復活しようとしたその時、剣崎はもうひとつの顔であるアンデッド“ジョーカー”の力を使って黎斗の復活を阻止、ゲーム世界は怪人たちと共に消滅していきました。
仮面戦隊ゴライダーのネタバレあらすじ:MAZE3『ゴライダーよ永遠に』(後半)
永夢と5人のライダー、そして黎斗は採石場のような場所へと転送されました。野望を打ち砕かれた黎斗は貴利矢たちも一緒に復活させることを条件に協力を持ち掛けましたが、貴利矢たち死者はそれを拒み、剣崎や永夢と共に黎斗に罪を償わせることを決意しました。
黎斗はゲンム・ゾンビゲーマーに変身、トーテムやショッカー怪人たちを召喚しました。永夢たちも6人同時変身を遂げ、エグゼイドの「ノーコンティニューでクリアしてやるぜ!」との掛け声を合図に怪人たちと死闘を繰り広げました。エグゼイドは強化形態のマキシマムゲーマー・レベル99にフォームチェンジ、ゲンムもトーテムの能力を借りて異形の形態へと進化を遂げました。苦戦を強いられるブレイドら5人にエグエイドは伝説の戦士『仮面戦隊ゴライダー』のカードを授け、バロンは“アカライダー”に、ブレイドは“アオライダー”に、レーザーは“キライダー”に、マリカは“モモライダー”に、アナザーアギトは“ミドライダー”にそれぞれ変身しました。
名乗りをあげたゴライダーの5人は圧倒的な戦闘力で次々とショッカー怪人たちを倒し、必殺技“ゴライダータワー”からのライダーキック、エグゼイドも交えた“ゴライダーボール”でトーテムを倒し、最後は“ゴライダーバズーカ with エグゼイド”でゲンムを打ち破りました。それでもあくまでも自分こそが死者にとっての希望だというゲンムに対し、レーザーら死したライダーたちは「死」すらも受け入れて復活を拒み、ゲンムはやけくそ気味にエグゼイドやブレイドも道連れにゲーム世界を消滅させようとしました。バロン・レーザー・マリカ・アナザーアギトはせめて永夢と剣崎だけでもこの世界から脱出させようとゲンムに立ち向かい、ゲンムを道連れにブラックホールの中へと消えていきました。
現実世界に戻った剣崎はいずこへと姿を消し、飛彩は永夢に貴利矢たち4人のライダーは「進んで二度も死を受け入れるとはな…哀しい連中だ」としてその死を悼む発言をしましたが、永夢は自分が診てきた子供たちの姿を見て、「哀しい人たちじゃないです。僕に希望を与えてくれた人たちです」と返しました。永夢は改めて人々に希望を与えられる医師になること決意を新たにしました。
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