グリズリー・レイジの紹介:2007年カナダ映画。巨大熊に襲われる若者達の恐怖を描いた動物パニックムービー。高校卒業を記念してドライブ旅行に出かけたウェス達は、ほんの気まぐれから立ち入り禁止区域に踏み込んでしまう。子熊を車で轢いてしまい、慌てるウェス達の前に巨大な母熊が現れた。母熊は子どもを殺されて怒り狂い、猛然とウェス達に襲いかかる。急いで逃げ出したウェス達だったが、1人また1人と犠牲になっていく。
監督:デヴィッド・デコトー 出演者:タイラー・ホークリン(ウェス・ハーディング)、ケイト・トッド(ローレン・フィンドリー)、グラハム・コサコスキー(ショーン・ストーバー)、ブロディ・ハームス(リッチ・ペトロスキー)ほか
映画「グリズリー・レイジ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「グリズリー・レイジ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
グリズリー・レイジの予告編 動画
映画「グリズリー・レイジ」解説
この解説記事には映画「グリズリー・レイジ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
グリズリーレイジのネタバレあらすじ:起・悪夢の卒業旅行
舞台は現代のカナダ。高校を卒業したばかりのウェス・ハーディングは、仲の良いローレン・フィンドリー、ショーン・ストーバー、リッチ・ペトロスキーと一緒に車で旅行に出かけました。卒業による解放感と、別れ別れになる寂しさもあって、ドライブは大いに盛り上がります。
途中、せっかくの卒業旅行なのだからと、予定を変更してもっと遠くへ行ってみることにしました。長距離移動の末、車は人気のない山道に入り込みます。目的地へ行くには、閉鎖された立ち入り禁止区域を通るしかありません。
ゲートを壊して侵入すると、当然舗装などされていない荒い山道が続いていました。リッチが高揚した気分のまま乱暴な運転をしていると、突然何かに衝突してしまいます。慌てて車から降りてみると、グリズリーの子どもが死亡していました。
子熊を轢き殺してしまったことに、少なからず罪悪感を覚える4人。そこへ咆哮と共に巨大な熊が現れました。どうやら轢き殺してしまった子熊の母親のようです。4人は急いで車に戻り、その場から逃げ出しました。
グリズリーレイジのネタバレあらすじ:承・母熊の復讐
母熊から距離を取り安心したのも束の間、今度は車がオーバーヒートを起こしてしまいました。一旦停車し、水で冷やそうとしますが持参したペットボトルはほとんど空になっています。携帯電話の電波も入らないため、助けを呼ぶことも出来ません。そこでリッチは空のペットボトルを手に水を探し歩きました。
ようやく発見した水辺にしゃがむと、熊の唸り声が聞こえます。母熊が4人を追って来たのです。リッチは急いでその場から逃げ出しますが、母熊に襲われてしまいました。リッチを助けようと駆け寄ったウェスは母熊に突き飛ばされ、起き上がることも出来ません。
駆けつけたローレンとショーンがウェスを担いで車に引き返します。リッチの絶叫を聞きながら、3人は車で逃げ出しました。しかしウェスはリッチを見捨てられないと言い、後部座席からハンドルに飛びつきます。運転するショーンともみ合いになり、車は丘から転げ落ちてしまいました。
グリズリーレイジのネタバレあらすじ:転・無人の小屋
ウェス達はウィンチで車を丘に引き上げますが、エンジンはかかりませんでした。そこでウェスは、15kmほど先にあるハイウェイまで走って行って、助けを呼ぼうと提案します。ウェスより足の速いショーンが立候補し、熊の恐怖に怯えながら1人走り出しました。
1kmほど走った先で、無人の小屋を発見します。中に入ってみると、熊用の罠が壁にかけられていました。そこに母熊が現れ、逃げ惑うショーンは襲われてしまいます。ショーンは足に大怪我を負い、ボロボロになりながらも何とかウェス達の待つ車まで戻りました。
ウェスが急いで止血しますが、あまりの痛みにショーンは気を失ってしまいます。ウェスは携帯電話の電波を求めて、少し離れた崖の上によじ登りました。しかし電波は入らず、希望を打ち砕かれたウェスは慟哭します。
グリズリーレイジの結末:母熊の執念
そこに母熊が現れました。ウェスは足を怪我しつつも急いで車に戻り、ローレンやショーンと一緒に身を隠します。追いついた熊は車に体当たりをして破壊していきました。悲鳴を上げるウェスとローレン。地獄のような時間を耐え抜き、気付くと母熊の姿は消えていました。
夜になり、ショーンが目を覚まします。既に虫の息の彼は、小屋で熊用の罠を見つけたと話しました。譫言のように家に帰りたいと呟き、そのまま息を引き取ります。深い悲しみの中、ウェスとローレンは罠を入手するため、小屋へ行ってみることにします。
稲光の中、車をゆっくり走らせると目的の小屋が現れました。足を怪我しているウェスの代わりに、ローレンが様子を見に行きます。そこで母熊に襲われ、ローレンは急いで車に引き返しました。
追って来た母熊が顔を車内に突っ込み、ショーンの遺体を持ち去ります。激怒したウェスは車にガソリンを撒き、熊を誘き寄せて火を放ちました。車は爆発し炎に包まれますが、熊を倒すには至りません。
ウェスとローレンは力を合わせ、熊を小屋に誘導しました。そして上手く小屋の中に誘い込み、外から扉を閉めて母熊を閉じ込めます。2人はやっと終わったと安堵し、勝利を確信して抱き合いました。
フラフラになりながら、ゆっくりと歩き出したウェスとローレン。その背後で破壊音が響きます。熊が扉を破壊し、猛然と追いかけて来たのです。2人は慌てて走り出しますが、ウェスが転んでしまいました。ローレンが何とか立ち上がらせようとしますが、それより早く母熊が追いつきます。
2人の血飛沫が飛ぶ中、この映画は終わりを迎えます。
以上、映画「グリズリー・レイジ」のあらすじと結末でした。
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