キャプテンハーロックの紹介:2013年日本映画。松本零士原作の『宇宙海賊キャプテンハーロック』を巨額の製作費と豪華出演者で3DCGアニメーションとしてリブートした作品です。人類が宇宙に進出し、地球は聖域とされ立入禁止になった時代を舞台に、不死身の体を持つ伝説の宇宙海賊キャプテンハーロックとその暗殺のため送り込まれた青年の戦いを描きます。
監督:荒牧伸志 声の出演者:小栗旬(キャプテンハーロック)、三浦春馬(ヤマ)、蒼井優(ミーメ)、古田新太(ヤッタラン)、沢城みゆき(ケイ)ほか
映画「キャプテンハーロック」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「キャプテンハーロック」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
キャプテンハーロックの予告編 動画
映画「キャプテンハーロック」解説
この解説記事には映画「キャプテンハーロック」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
キャプテンハーロックのネタバレあらすじ:起
遠い昔か、それとも遥かな未来か、いずれかの時代。人類は地球を離れ、銀河の隅々にまで進出しましたが、成長の限界を迎えたことや異星人文化を発見するに至らなかったことなどもあって今やかつての勢いを失い、いつしか故郷・地球への帰還を望むようになっていました。しかし、もはや5000億人にまで膨れ上がった人類を地球が収容しきれるはずがなく、人類は地球の居住権を巡って「カム・ホーム戦争」を引き起こし、泥沼の争いへと突入していきました。人類は戦争を終わらせるべく、統治機構として“ガイア・サンクション”を設立、地球を何人たりとも立ち入りできない“聖域”として封印したのです。それから100年、人類はすっかり望みを失い、穏やかな衰退へと歩んでいました。
キャプテンハーロックのネタバレあらすじ:承
そんな中、時代の流れに逆らい、ガイア・サンクションの支配にひとり反旗を翻す男がいました。不死身の身体を持ち、旗艦アルカディア号を駆り、100年にも渡って銀河に悪名を轟かせてきた彼の名は宇宙海賊キャプテンハーロック(小栗旬)、全銀河からのお尋ね者である広域指名手配S-00999番です。ガイア・サンクションはハーロック暗殺とアルカディア号の調査のため、ガイア・サンクションの下部組織ガイア・フリート長官イソラ(森川智之)の弟で特殊工作員のヤマ(三浦春馬)をアルカディア号の乗組員として送り込みました。ヤマは乗組員のヤッタラン(古田新太)やケイ(沢城みゆき)、古代異星人ニーベルングの最後の生き残りミーメ(蒼井優)らとも打ち解け、ハーロックが課した任務をこなすうちに次第にハーロックに憧れを抱くようになっていきました。かつて愛したナミ(坂本真綾)がイソラと結婚していたことも余計にヤマがハーロックになびく遠因ともなっていたのです。
キャプテンハーロックのネタバレあらすじ:転
地球の実態は、銀河中に宣伝されている「美しい地球」などではなく、生命の住めない荒廃した死の星と化していたのです。100年前、ガイア・サンクションの軍人だったハーロックはカム・ホーム戦争において地球を守る役割を担ってきた英雄でしたが、ガイア・サンクションのごく一部の特権階級の人間だけが極秘裏に地球に移住しようとしていたことに激怒したハーロックは突如として反旗を翻し、ミーメの故郷の特殊エネルギー“ダークマター”で地球を覆って何人たりとも地球に立ち入らせないようにしていました。しかし、ダークマターの暴走により地球は死の星と化してしまい、ハーロックやアルカディア号もまたダークマターの影響で不死の存在となり、長年に渡って悔み続けたハーロックは、ガイア・サンクションから奪った次元振動弾を用いて宇宙共々リセットしようと目論んでいたのです。
キャプテンハーロックの結末
ハーロックの計画を知ったヤマは一度は彼から離反しますが、ハーロックとアルカディア号の乗組員らはイソラの艦隊に捕らえられ、公開処刑されようとしていたところをヤマが助け出しました。ガイア・サンクションはハーロックを抹殺しようと総攻撃をしかけ、危うく地球を破壊されそうになったハーロックはミーメに命じて全てのダークマターを解放させ、何とか地球の危機は免れました。ヤマはイソラと決着をつけるもハーロック同様に右目を失い、顔に傷を負いました。結局リセットを思いとどまったハーロックは、ヤマに眼帯を与えて二代目ハーロックの座に据え、アルカディア号は再び宇宙の彼方へ航海を始めました。
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