火の鳥 ヤマト編の紹介:1987年日本映画。その血を飲めば永遠の命が貰えるという火の鳥。手塚治虫が壮大なスケールで描くアニメの傑作『火の鳥シリーズ』のヤマト編のアニメーション映画版です。ヤマトの国の王子オグナと対立するクマソの国の長の妹カジカの出会いに始まり、悲運の結末までが描かれています。
監督:平田敏夫 原作:手塚治虫 声優:井上和彦(オグナ)、鶴ひろみ(カジカ)、屋良有作(タケル)、池田昌子(火の鳥)ほか
映画「火の鳥 ヤマト編」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「火の鳥 ヤマト編」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
火の鳥 ヤマト編の予告編 動画
映画「火の鳥 ヤマト編」解説
この解説記事には映画「火の鳥 ヤマト編」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
火の鳥 ヤマト編のネタバレあらすじ:起
馬を連れて山道を歩くオグナは、クマソの村に入った時、何者かに矢で討たれました。討ったのはカジカという娘で、二人は名前を言い合い、オグナは行方不明の兄を探してこの村に入ったと言いました。仲良くなったことでカジカは、夜になると飛んでくる火の鳥を見せました。
火の鳥の血を飲むと永遠の命が貰えると言います。火の鳥を狙って何人もの男が命を落としたと言いました。カジカは兄でクマソの長のタケルに会わせました。タケルの名を聞いた瞬間、オグナはドキッとしました。タケルはヤマトの国に対抗するために、今度いくつかの部族をまとめると言いました。
カジカがオグナとの仲が気に入らないカジカのいいなずけのイマリが、村の祭りの男同士の決闘の戦いを申し込んできました。命綱をつけ、高く渡した木の上で戦うものですが、イマリの要望で命綱無しとなりました。最後にナイフまで出してきたイマリの腕をへし折って、この戦いにオグナは勝ちました。
火の鳥 ヤマト編のネタバレあらすじ:承
タケルはカジカに、オグナを永遠にクマソに置いてやってもいいと言いました。カジカと結婚して、自分と一緒にヤマトと闘ってほしいとも言いました。この言葉をカジカはオグナに言いました。オグナは返事ができませんでした。
オグナはヤマトの国の王子で、タケルを殺せと命じられてクマソに来ていました。悩むオグナは火の鳥に自分の気持ちを伝えました。タケルを殺せばカジカを失う、カジカを取ればヤマトを失う、どうしたらいいのかと。
火の鳥は、笛を吹けと言い、オグナが笛を吹くと、火の鳥はヤマトの国の方へ飛んで行きました。オグナはヤマトの国に従えという答えだと信じ、祭りの夜、タケルを刺しました。そしてタケルに、自分はヤマトの王子だと言いました。タケルは、そうかもしれないと思っていたと言い、タケルは息を引き取りました。
火の鳥 ヤマト編のネタバレあらすじ:転
オグナは馬に乗って逃げました。カジカを先頭に、クマソの男たちも追いかけました。馬ごと崖から転落し、追い詰められたオグナの目の前に、火の鳥が現れました。野原を炎で覆い、オグナの逃げる道を作りました。そしてオグナに、早くヤマトに帰れと言いました。
翌朝、カジカは髪の毛を切り、私一人で追うと言って男たちを村に返しました。そしてヤマトを目指しました。ヤマトに帰ったオグナは、兄から信じられない言葉を聞きました。お前はクマソでタケル殺しが出来なくて帰ってこれないか、クマソで殺されると思っていた。王もそう願っていたと言うのでした。
オグナは王に会わせてくれと言いますが、一カ月前に死んでいました。王の墓作りの現場で、倒れた労役者を殴ろうとするところを見つけて止めました。その労役者はカジカでした。カジカはタケルの勾玉を渡し、殺せと言いました。カジカは切りつけましたが、殺せませんでした。
火の鳥 ヤマト編の結末
王の墓が完成し、兄達は殉死者80人に入れると言い、その中には墓を作った労役者も入れると言いました。オグナはそんなしきたりは止めろと言いますが、兄達は聞きませんでした。
オグナは牢屋を開け、カジカのいる労役者を逃がそうとしましたが、兄に見つかりオグナも牢屋に入れられました。死を覚悟したカジカはオグナに、笛を聞かせてと言いました。オグナが笛を吹くと火の鳥が現れ、オグナに『一つ一つの命の重さは皆同じだと言う事を示しなさい』と言って飛び立ちました。
王の葬式の日、オグナとカジカは隣同士の穴に入れられ、埋められました。気が付いたオグナは穴の中の空間にいました。カジカも生きていて、二人は話しました。火の鳥のおかげだと言いました。王の墓からはオグナの笛が毎日聞こえ、1年間続きました。兄達は殉死者たちの祟りだと恐れました。
やがてオグナとカジカは力尽きて死んでしまいました。
3年後、王の墓に殉死者として生きた人間を埋めるのを止め、埴輪を埋めるようになりました。
以上、映画「火の鳥 ヤマト編」のあらすじと結末でした。
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