映画ハウルの動く城の紹介:2004年日本映画。スタジオジブリアニメ。荒地の魔女の魔法で90歳の老婆にされてしまったソフィーは、呪いを解くためハウルに会いに行く。ハウルは一見紳士的で素敵な男性だったが、本当は魔女から逃げる臆病者であった…。宮崎駿監督が家族と戦争をテーマに描いた長編アニメ映画です。
監督:宮崎駿 出演:倍賞千恵子(ソフィー)、木村拓哉(ハウル)、美輪明宏(荒地の魔女)、神木隆之介(マルクル)、我修院達也(カルシファー)、大泉洋(カブ)ほか
映画「ハウルの動く城」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ハウルの動く城」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ハウルの動く城の予告編 動画
映画「ハウルの動く城」解説
この解説記事には映画「ハウルの動く城」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
詳細あらすじ解説
ハウルの動く城のネタバレあらすじ【ハウルと出会う】
ソフィーは父が残してくれた帽子屋を守る為、日々の生活を帽子作りに費やす平凡な日々を送っていた。自分に自信がなく、また本当の自分の気持ちを押し殺し全てを我慢する少女だった。その日もいつもの様に帽子を作り、町がパレードで浮かれている中、人込みを避ける様に裏路地へと入ったソフィーに、兵士が声を掛けてくる。嫌がるソフィーにしつこく付きまとう兵士に困っていると、一人の金髪の美青年が現れ助けてくれた。その美青年は「送って行きます」と言うが、ソフィーは妹の働く店に行くだけだから大丈夫だと断る。しかし美青年は「追われているから、知らん顔して歩いて」と、強引にソフィーの手を取ると歩き出した。すると路地から黒い液体で出来た人の形をしたようなモノがウヨウヨと出てきて、ソフィー達を追いかけてくると美青年は「ごめん巻き込んじゃったね」と謝るとソフィーを連れたまま空へと浮き上がった。ソフィーの手を取り歩くように空を飛ぶ、最初は怖がっていたがその内ソフィーも空の散歩を楽しむ。妹の店まで着くと美青年は「奴らは私が引き付ける、あなたは少し待ってから出なさい」と言うと去って行ってしまった。奴らとは「荒地の魔女」の手下共で、その美青年こそハウルなのだった。
ハウルの動く城のネタバレあらすじ【荒地の魔女の呪い】
夢の様なひと時を過ごし戻ると店に鍵を掛けた、すると鍵をかけたはずの扉が開き一人の大柄の女性が店へ入ってきて、店とソフィーを見るなり「安っぽい店、安っぽい帽子あなたも充分安っぽい」と貶す。ソフィーは怒って「下町の帽子屋です、どうぞお帰り下さい」と店の扉を開け女性に出ていく様に言った。「荒地の魔女に張り合おうなんていい度胸ね」と言うと、女性は一瞬で店の入口へ移動し「その呪いは人には外せないからね、ハウルによろしく」と言うと店を出て行った。ソフィーは自分のシワシワな手を見て驚く、もっと驚いたのは鏡に映った自分の姿が老婆に代わっていた事だ。ハウルと一緒に居た為に荒地の魔女に、ハウルの知り合いだと思われ呪いを掛けられた。この姿ではここには居られないと考えると店を出る事にした。通りかかった荷車に乗せてもらい、丘のふもとまでやって来た。丘を登り始めるソフィーに荷車の男が「この先には魔法使いしかうろついていない」と脅かすが、今のソフィーには怖いものなどないといった感じで気にも留めずに登り続けていく。
ハウルの動く城のネタバレあらすじ【ハウルの城】
一休みしていると杖に丁度良さそうな枝を見つけ引っこ抜くと、頭がカブの案山子が姿を現した。一人で立っている案山子を見て、魔法か呪いでも掛けられているのだという事が分かった。「カブは子供の頃から嫌いなの」と言うと案山子を置いて、日が暮れ始め風も強くなってきた丘を再び登り始める。しかし案山子はソフィーの後をずっと着いて来る、案山子に「ついて来ないで、魔法とか呪いとかうんざり」と言うと、案山子がソフィーに杖を渡してくれるのだ。杖が気に入ったソフィーが「ついでに今夜泊まる家を連れてきてくれると、助かるんだけどね」と冗談を言うと案山子は何処かへ去って行った。しばらく丘を登ると煙の臭いがしてきた為、山小屋でもあるのかとソフィーは期待するが、それは案山子が連れて来た「ハウルの城」だった。城には足が付いており自分の力で歩いて動いていた、また城とはお世辞にも言えない程ボロボロの継ぎ接ぎだらけの家だった。動く城に何とか飛び乗る事が出来たソフィーは、中を覗き外で野宿するよりはましだと思い城に泊まる事にした。飛んで行ったストールを拾いにいってくれた案山子に礼を言い城の中へ入って行った。中には誰もおらず暖炉の前にあった椅子に腰かけると、炎が「こんがらがった呪いだね」とソフィーに話しかけてくるのだ。その炎の名前は「カルシファー」と言い、ハウルの呪いでここに閉じ込められている、そしてこの城も自分が動かしていると言う。カルシファーの話もろくに聞かず、疲れ切ったソフィーはそのまま眠ってしまった。
ハウルの動く城のネタバレあらすじ【掃除婦として働く】
朝になり誰かが扉を叩く音が聞こえると、ソフィーは目を覚ました。すると上の階から誰かが下りて来た為、慌てまた寝たふりをする。上の階から降りて来た子供はマルクルと言い、この城でハウルと暮らしていた。マルクルは客人を迎える為に変装をすると、ハウルの代わりに用事を言付かった。いつ入ったのか不思議がるマルクルを他所に、ソフィーは部屋のあちこちを探索し始める。扉のノブについている色を変えると、いろんな場所へと通じていた。朝ごはんを作り始めるマルクルにソフィーは「私が作ってあげる」と言うと、ハウルの言う事しか聞かないカルシファーを脅すと火でベーコンを焼きだした。そこへハウルが戻って来てソフィーの言う事を聞いているカルシファーを見て「よく言う事を聞いているね」と言うとカルシファーは「いじめられた」と言った。それを聞いたハウルは「誰にでも出来る事じゃない、あんた誰?」とソフィーを疑う。ソフィーはとっさに「この家の掃除婦さ」と言うと「誰が決めたの?」とハウルが訪ねる。「私さ、こんな汚い家は何処にもないからね」と言うとハウルは気にも留めずに「ふ~ん」とだけ言った。
ハウルの動く城のネタバレあらすじ【魔法の紙切れ】
食事を楽しむ3人だったが、突然ハウルが「あなたのポケットの中身は何?」とソフィーに言うのだ。ソフィーがポケットを探ると、見おぼえの無い一枚の赤い紙切れが手出てきた。ハウルに渡すと紙が燃え、テーブルに文字焼き付いた。そこには「汝、流れ星を捕えし者、心無き男お前の心臓は私の物だ」と荒地の魔女からのメッセージだった。「テーブルが台無しだね」と言うと、ハウルは手を翳し刻まれた文字を消したが呪いが消えたわけではないと言った。カルシファーにハウルは、城を100キロ動かす事と風呂に熱い湯を入れてくれと頼むと上の階へと上がって行った。マルクルに「荒地の魔女の手下なの?」と聞かれ「冗談じゃない私こそ…」と自分が荒地の魔女のせいで老婆にされた事を言おうとしたが、口が紡がれて話す事が出来なく腹を立てるソフィーだった。
ハウルの動く城のネタバレあらすじ【家中の大掃除】
汚れ荒れ果てた家の中の大掃除を始めるソフィー、カルシファーを小さな入れ物に移すと灰を掻き出し始めた。カルシファーは火が消えちゃうと大騒ぎするが、ソフィーはお構いなしに掃除を続ける。ハウルが消えかけたカルシファーを暖炉に戻すと、木をくべ息を吹きかけるとカルシファーの炎が大きくなった。ソフィーに「友人をあまりいじめないで」と言うと、出かけてしまった。カルシファーは自分が消えたらこの城も動かせなくなり、ハウルも死んでしまうと言うが、ソフィーは「掃除婦が掃除をして何が悪い」と開き直り、カルシファーの言う事などに耳を傾けないのだった。2階には汚れきった風呂とトイレがありうんざりするソフィーだったが、窓を開けると城は切り立った崖の上を歩いており城を動かしているカルシファーに、「あんたは一流の魔法使いだ」と尊敬する。星の海へとやって来た城の窓から外の景色に見とれていると、案山子が城の穴に挟まっているのを見つける。
ソフィーについて、一緒にやって来たカブだった。
ハウルの動く城のネタバレあらすじ【ハウルが取り乱す】
戦火の中で鳥の姿で戦って戻って来たハウルは、眠っているソフィーを見るとソフィーの顔が老婆から少女へと変わっていた。ハウルは戦争のむごたらしい話をカルシファーにすると、疲れ切った体を癒す為に風呂に湯を入れる様にたのむのだった。風呂に湯が入る音が聞こえ目を覚ましたソフィーの顔は元の老婆へと戻っていた。ソフィーはハウルに食事を作る為に町へと買い物に出る、そこで荒地の魔女の手下を見つけ急いで家にと戻る。家に戻るとハウルが泣き喚きながら、2階から降りてきてソフィーが掃除をして棚の物を移動させたせいで、髪の色がおかしくなったと大騒ぎするのだ。絶望だと泣き崩れるハウルに「それはそれで綺麗よ」と慰めるソフィーに「美しくなければ生きていたって仕方無い」と落ち込むと闇の精霊を呼び出し家中が歪み出し、ハウル自身も緑色にドロドロと溶け出し始めた。少しの事で落ち込むハウルを見て「もう嫌、私なんて一度も綺麗だなんて思った事なんてない」と言うと城を出て雨の中で大泣きをするソフィーだった。マルクルがソフィーに助けを求めてきた為、仕方なく城に戻るとハウルを2階へと運び風呂に入れる。
ハウルの動く城のネタバレあらすじ【臆病者のハウル】
落ち着いたハウルをベッドに寝かせ、ミルクを置いて出て行こうとするソフィーをハウルが呼び止めた。そしてこの奇妙な部屋や城の事を話してくれた。荒地の魔女ハウルを狙って居て、ガラクタだらけの城は全部魔女避けで、自分は本当は臆病者だと告白するのだ。ソフィーが「ハウルはどうして、荒地の魔女に追われているの?」と聞くと、最初は面白そうな人だと思い自分から近づいたが、恐ろしくなり逃げ出したとのだと言った。また逃げ出した魔法学校の国王からも呼び出しが来ていて、怖くて行けないと言う。「断れないの?」と言うソフィーにハウルが「そうだソフィーが母親という事にして国王に会って来て」と頼む。
ハウルの動く城のネタバレあらすじ【宮殿へ】
国王の会いに行く事にしたソフィーは、お守りとして指輪をハウルにはめて貰う。ハウルは「僕が姿を変えて着いて行くから大丈夫」とソフィーを安心させる。宮殿に着くと一匹の犬が近づいてきて、ソフィーはそれがハウルだと思い込む。荒地の魔女も国王に呼ばれており、ソフィーを見つけると「ハウルに手紙を届けてくれてありがとう」と皮肉を言って通り過ぎて行った。階段を前まで来ると荒地の魔女の手下がサリマンの魔法動けなくなった、こうして荒地の魔女も高い階段を自らの力で登る羽目になる。ソフィーも階段を上り始めるが犬に化けたハウルは階段を登れず、仕方なくソフィーが抱いて登る事になった。しそうな荒地んお魔女にソフィーが「今日は辞めたら」と言うと「私はここを追い出されてから50年も荒地でこの日が来るのを、すっと待っていた」とサリマンに対し憎しみを露わにする。やっと上まで着き通された部屋で椅子を見つけると、疲れ切った荒地の魔女は早速その椅子に座った、するとサリバンの魔法により、本当の歳へともどされてしまう。その頃ソフィーは犬に導かれ違う部屋へと入って行った。
ハウルの動く城のネタバレあらすじ【国王サリマンと対面】
別の部屋へと通されたソフィーは、ハウルだと思っていた犬がサリマンの使いでヒンと言う名の犬だという事を知る。ソフィーはハウルの母とだと名乗り、「母親を身代りにする息子です。お役には立たないと思います」とサリマンに言った。ハウルが来ない事を知るとサリマンは、ハウルは自分の最後の弟子で素晴らしい才能の持ち主なのにと落ち込む。そしてハウルが悪魔に心を奪われて自分の元を去った事、また魔法を自分の為だけに使うようになった事を話した。ハウルの母だと思っているソフィーに「あの子は危険です、心を失くしたのに力がありすぎる、このままではハウルは荒地の魔女の様になってしまう」と心配するである。そこに老婆なった「荒地の魔女」が運ばれてきて、その変わり様に驚くソフィーにサリマンは「本当の歳に戻した、もう魔力は無い」と告げると、荒地の魔女も昔はとても素晴らしい魔法使いだったが、悪魔と取引をし長い間に身も心も食い尽くされてしまった、そして王国は如何わしい魔法使いや魔女を野放しには出来ないと言った。
ハウルが王国の為に戦うのなら悪魔と手を切る方法を教え、逆らうなら荒地の魔女と同じように力を奪い取ると言う。
ハウルの動く城のネタバレあらすじ【ハウルがやって来る】
すると陛下に化けたハウルがサリマンの元へやって来た、そこへ本物の陛下がやって来て「今度の影武者は良くできている」と笑って出て行った。陛下の姿からハウルに戻ると、ソフィーを連れて出て行こうとする。しかしサリマンは許さず、ハウルの本当の姿をソフィーに見せようと鳥に姿を変えようとした。ソフィーが必死に止めハウルは瘴気を取り戻す。そして乗って来た飛行機にソフィーを乗せ飛び立とうとすると、荒地の魔女やヒンまでも乗って来た。サリマンの追っ手から逃げる為にソフィーに操縦を任せ、自らはおとりになると言ってソフィー達の姿を消すと別の場所へと飛んで行ってしまった。城への帰り道はハウルがくれた指輪が光り城の方向を指示していた。城には着いたが止まり方が分からずに、そのまま突っ込んでしまい城に大きな穴を開けてしまう。
ハウルの動く城のネタバレあらすじ【ハウルが戻る】
ハウルは疲れ切って鳥の姿のまま帰ってくる、怪我をし苦しんでいるハウルを「助けたい」と言うソフィーに、「もう遅い」と言うと再び飛び去っていった。朝になりスッキリした表情でハウルが帰って来て、荒地の魔女やサリマンの犬と呪いに架かった案山子を見て、「家はややこし者の集まりだ」と言って笑った。するとハウルは引っ越しをすると言い出し、魔法陣を描くと城を魔法陣の上に移動させ内装がすっかり変わってしまった。それは、ソフィーの実家とまったく同じだった。そしてソフィーへのプレゼントだと言い扉を開けると、ハウルの秘密の庭に案内する。そこには小さな水車小屋があり、ソフィーは昔観た事の在る様な懐かしい感じがする。「この小屋は子供の頃よく一人で過ごした隠れ家だ」と、ハウルが教えてくれた。「ハウルが化け物でも大丈夫、私は綺麗じゃないし掃除しかできないけど、ハウルの力になりたい」と言うと、ハウルが「ソフィーは綺麗だよ」といってくれる。
ハウルの動く城のネタバレあらすじ【サリマンの手下】
ハウルの秘密の場所にも戦闘機が通り、サリマンの手下に見つかり逃げソフィーを家の扉に投げ込むと、ハウルは気を引きつける為に飛んで行ってしまった。心配するソフィー外では空襲警報が鳴り、慌ただしくなっていた。荒地の魔女は、「ここはカルシファーが隠してくれているから大丈夫だけど、外には出ない方が良い」と言った。そこへソフィーの父の再婚相手のママ母がやってきて、お金持ちと再婚したから一緒に帰ろうと言う。「今の暮らしが気に入っている」とソフィーが断ると、わざと巾着袋を置いて出て行った。しかしママ母もサリマンに脅され言われた通りにしていただけだった。荒地の魔女が巾着袋からサリマンの魔法がかかった物体を取り出すと、カルシファーに「燃やして」と言って投げて渡した。それを食べたカルシファーの様子がおかしくなり炎が弱くなった。荒地の魔女が巾着袋に入っていたタバコを吸うと、酷いにおいがしてソフィーがマルクルに窓を開ける様に指示する。するとサリマンの手下に見つかってしまい追いかけてくる、外では戦争が起きていてハウルが鳥の姿でとび回っていた。
ハウルの動く城のネタバレあらすじ【立ち向かうハウル】
ハウルが家に戻りカルシファーに息を吹きかけると、カルシファーが炎を取り戻した。「次の空襲がくるからソフィーは家に居て、ここはカルシファーが守ってくれるが、爆弾からは守れない」と言うと、「外は僕が守る」と言いハウルが出て行こうとする。ソフィーは「行かないで、一緒に逃げましょう」と言うと「僕はもう充分逃げた、それに守るべきものが出来たソフィー君だ」と告げる。そして大空へと飛び立って行ってしまった。
ハウルの動く城のネタバレあらすじ【カルシファーの力が消える】
荒地へと移動したソフィー達に、ハウルが戦って苦しんでいる様子が見えた。自分達が引っ越した城に居る限りハウルは戦い続けると思ったソフィーは、ハウルを助ける為に元居た城へと移動する事を決めた。カルシファーを城から出すと、新しい城は壊れてしまった。元のボロボロの城の入口を見つけ中に入る、中は空っぽでカルシファーも暖炉が湿っていて嫌だと駄々を捏ねる。城を動かす為にカルシファーをおだて何とかその気にさせる事に成功すると、カルシファーが自分だけの力じゃダメだと言い「何かソフィーの物が欲しい」と頼む。ソフィーが自分の髪の毛を切りカルシファーに渡すと、むしゃむしゃと食べる城を動かす事に成功させた。ボロボロになりながらも、城を動かす事に成功したカルシファーに「あなた、凄いわ」と褒めると、「目か心臓をくれればもっとすごいのが出来るのに」とひねくれて言った。心臓と聞き老婆になった荒地の魔女がカルシファーの炎を手に取り暖炉から引き離すと、炎は荒地の魔女へと移り焼き始めるのだ。熱がる荒地の魔女を助ける為に、ソフィーはカルシファーに水をかけてしまう。カルシファーに水を掛け消してしまった事で城が壊れてしまう。またカルシファーが炎を失くした事で、ハウルも死んでしまうと鳴き出すソフィーだった。するとカルシファーはかすかに動きソフィーはハウルが生きている事を知る。
ハウルの動く城のネタバレあらすじ【ハウルとの思い出】
ハウルの居場所を教えて聞くと、指輪が光り壊れてしまった城の扉を指す。その扉の向こう側は真っ暗だったが、ソフィーは臆する事なく中へと入り進むとハウルの秘密の場所の水車小屋へと出た。平原の真ん中に一人の少年が立っているのを見つけ、ソフィーは思い出した様に自分が今ハウルの子供時代に居ると分かった。少年時代に確かにソフィーはこの場所で、ハウルに会っていたのだ。ハウルの元へと走り出したソフィーだったが、滑地に足を取られて前へと進めない。「ハウル、カルシファー未来で待っいて、私必ず行くから」と言うと、ソフィーは足元に開いた大きな穴へと落ちて行った。
ハウルの動く城のネタバレあらすじ【呪いが解ける】
ソフィーが元の場所に戻ってくると、鳥の姿をしたままのハウルがそこに居た。ソフィーはハウルに近寄ると「私グズだから、ハウルはずっと待っててくれたのね」と言うと、カルシファーの元へと連れて行ってとハウルにお願いするのだ。皆が居る場所まで来るとハウルは人間の姿になり、眠る様に動かなくなった。マルクルが心配し「死んじゃった?」と聞いてくるソフィーは「大丈夫」と安心させると、荒地の魔女に隠し持っていたカルシファーを返してくれるように頼むと、「仕方ないね」と言い青く弱り切ったカルシファーを渡してくれた。「カルシファー、心臓をハウルに返したらあなたは死んでしまうの」と尋ねるとカルシファーは「ソフィーなら大丈夫だよ、水を掛けてもハウルもオイラも死ななかったから」と言った。そうカルシファーこそが、ハウルの心臓なのだった。「カルシファーが1000年も生き、ハウルが心を取り戻します様に」と願いを掛けると、ソフィーはカルシファーを大事にハウルの心臓辺りに押し込んだ。するとハウルが動き出しカルシファーの呪いが解け、残っていた城の足が壊れ崖から滑り落ちたが、案山子のカブが滑り落ちる板の前に立ちはだかり何とか落ちるのを食い止めてくれた。カブの足はすり減り、ソフィーが「すぐ直してあげるからね、ありがとう」とカブにキスをすると、案山子の呪いが解けカブは人間の姿に戻った。ハウルが目を覚まし悪魔から解放された体が重く感じると言うと、それを聞いて「心って思いの、ハウル大好き」と言うとハウルに抱きついた。ソフィーは老婆から元のソフィーへと戻っていた。
ハウルの動く城の結末【幸せに暮らす】
案山子に変えられていた王子はソフィーの気持ちがハウルにあると知ると、荒地の魔女に「諦め国に帰り戦争を辞めさせなさい」と言われ自分の国へと帰って行った。荒地の魔女もハウルも悪魔との取引から解放され、全てが元通りになった様子をヒンが国王のサリマンに報告する。サリマンはその様子を見て、「このくだらない戦争を終わらせましょう」と言う。そこへカルシファーが戻って来て「戻って来なくても良かったのに」と呪いから解放されたカルシファーにハウルが言うと、「オイラもみんなと居たいんだ」と恥ずかしげに言った。そして今度は空飛ぶ家を作ってくれ、その家でみんなで幸せに暮らすのだった。
以上、映画「ハウルの動く城」の詳細あらすじ解説でした。
「ハウルの動く城」感想・レビュー
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声優に注目しても面白い映画です。木村拓哉さんの声もハウルとして好きな声で、また倍賞千恵子さんのソフィーの年齢に応じた演技も素晴らしいと思います。この声があの人だったというのに注目して観る楽しみもあります。もう何度も観ていますが、魔法のある生活に観るたびに憧れ、自分もあの城に住んでみたいと思います。きっとこれからも何度も観て、色々な面でまた良いなと思っているのだろうと思います。
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宮崎駿監督の作品が好きで、新作が上映されるたび見てきましたが、ハウルの動く城は原作が好きだったため、好きな作品が好きな監督によって映画化される!とそれだけで嬉しくなりました。軽薄で少し頼りなさそうなハウルと、地味で真面目なソフィ、しっかり者のマルクル、お茶目でかわいいカルシファーなど、登場するキャラクターもみんな魅力があり見ていて飽きませんでした。やはり原作と話の流れは少し変わってしまっているので、映画が好きな人はぜひ原作も読んでみてほしいなと思います。
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ジブリ大好き神木隆之介くん。
なんといっても声もイケメン木村さん。
まさかの美輪さん。
豪華であり面白い顔ぶれで、声フェチとしても楽しめる。
そして、画面がきれいで目の保養にもなる。
それだけでなく音楽も、BGMを聞いただけでこの世界観に浸れる説得感。
どこをとってもたまらない。
ジブリ作品の中で一番好き。
続編があったら見たいのだけれど、どうにかお願いできないだろうか…。 -
ジブリ映画には数多くの面白いものは有りますが、私の中ではこの映画はベスト3に入ります。音楽は最も好きです。音楽を聴いているだけでも快適で気持ち良くなります。あと、声優にキムタクさんですとか、美輪明宏さん、我修院達也さんらを起用したのが大当たりだと思いました。この人たちでなければ、たぶんこの映画を観ていなかったでしょう。声優に起用する人物は大変重要だと思った映画でした。
宮崎駿氏の真骨頂が集積されている作品です。まずは飛行シーン。飛行「器」械をも含めて現実にはあり得ないことの連続ですけど、スクリーンに目が釘付けとなることは必定です。その次はグルメ。単なるベーコンエッグが実に美味そうに描かれていました。リアルな汚れ。積極的に語られることも余りないのですが、これも多くの人が認めていることでしょう。こういう点にまで作画の目が向けられることは素晴らしいことです。そして敵が味方となること。憎らしいはずの存在がいつしか身近なものとなり、違和感なく受け入れられる。つまりは許しということです。これも人生における大きなテーマの一つですので、広く受け入れられることですよね。私はハウルのキャラクターが好きです。本来は優秀な魔法使いが課せられる義務の重さから逃げ出し、堕落していったことはよく理解できました。戦争に強制的に参加させられ、協力させられる。誰しもが逃げ出したいと思うことでしょう。ハウルの悲劇は強力なその力を自己の意識で制御できなくなったことです。でも救いは彼が本当の利己主義者ではなかったこと。そういう弱さがソフィーや他の人々に受け入れられることになったのでしょう。メカニックの描写から奇想するに、現実世界の1900年代までが舞台となったようです。現代でも実現不可能な技術(もちろん魔法は言うまでもありません)が見られたことと、実用価値が低かった技術(石炭炊きの蒸気自動車など)が混在することも面白い視点なのです。この虚実の使い分けの上手さが虚構の世界の出来栄えの冴えとなっちると私は解釈するのですが。ストーリー的にはまさしく西洋の童話世界そのものであり、精緻な画風が加わることで完全な宮崎ワールドが完成しました。監督さん。何度目かの引退宣言を撤回して、これからも素晴らしい作品を世に送り出し続けて下さい。これは私一人の勝手な願いではないのです。