ヒステリアの紹介:2011年イギリス,フランス,ドイツ,ルクセンブルク映画。19世紀のロンドンを舞台に、今や「大人のおもちゃ」として知られる電動バイブレーターの誕生秘話をベースに、ひとりの青年医師の発明にかける思いや姉妹との恋愛などを描いたロマンティックコメディです。
監督:ターニャ・ウェクスラー 出演:マギー・ギレンホール(シャーロット・ダリンプル)、ヒュー・ダンシー(モーティマー・グランヴィル)、ジョナサン・プライス(ロバート・ダリンプル)、フェリシティ・ジョーンズ(エミリー・ダリンプル)、ルパート・エヴェレット(エドモント・セント・ジョンスミス)ほか
映画「ヒステリア」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ヒステリア」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ヒステリアの予告編 動画
映画「ヒステリア」解説
この解説記事には映画「ヒステリア」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ヒステリアのネタバレあらすじ:起
1890年のイギリス・ロンドン。若き医師モーティマー・グランビル(ヒュー・ダンシー)は迷信がまかり通っていた当時の医学界において、画期的な科学を用いた先進医療を提唱していましたがどこの医者からも敬遠され、職を転々とする日々を過ごしていました。グランビルは比較的裕福な友人の発明家エドモンド・セント・ジョンスミス(ルパート・エベレット)の助けを借りながら職探しをしていたところ、女性医療の第一人者である婦人科医師ロバート・ダリンプル(ジョナサン・プライス)のクリニックに雇われ、助手として住み込みで働くようになります。
ヒステリアのネタバレあらすじ:承
ダリンプル医師は独自のマッサージ療法で女性特有のヒステリーを解消することを得意としており、若くてイケメンなグランビルの加入によって彼目当ての女性患者が連日訪れるようになり、クリニックはますます評判を得ることになります。グランビルの働きに大満足のダリンプルは、将来的に次女のエミリー(フェリシティ・ジョーンズ)とグランビルを結婚させて跡を継がせようと考えるようになります。貞淑で聡明なエミリーに心を惹かれていたグランビルはこの提案に大喜びで、より一層仕事に励むようになりました。
ヒステリアのネタバレあらすじ:転
そんなグランビルを快く思わない女性がいました。ダリンプル医師の長女でエミリーの姉であるシャーロット(マギー・ギレンホール)です。当時としては進歩的なシャーロットは女性の自立と解放に向けての運動を展開しており、グランビルのことを「女性の上辺だけで、本質を見ようとしていない」と批判していました。やがてグランビルは過労がたたって腱鞘炎患い、患者からのクレームがもとでクリニックをクビになってしまいます。仕方なくエドモンドを頼ったグランビルは、彼が発明した「電動ほこり払い機」に目をつけます。グランビルはこの器具をマッサージに応用出来ないかとアイデアを出し、エドモンドと共に試行錯誤を繰り返した末に、ようやく電動バイブレーターの元となった電動マッサージ器の開発に成功します。グランビルは完成した電動マッサージ器をダリンブル医師に見せ、クリニックへの復帰を許されます。
ヒステリアの結末
電動マッサージ器を得たクリニックはますます繁盛し、グランビルはエミリーと正式に婚約します。しかし婚約パーティーの席上、シャーロットが貧しい人々のために慈善活動を行っていたシェルターの土地が借金のかたに閉鎖されてしまったことから騒動となり、シャーロットは思わず駆け付けた警官を殴って逮捕されてしまいます。シャーロットの裁判で証人を務めたグランビルは、彼女が主張する女性の生き方と権利を擁護、多くの人々が二人の姿に感銘を受けます。結局シャーロットは有罪となり服役、数ヵ月後に刑期を終えた彼女を出迎えたのはグランビルでした。シャーロットこそ生涯のパートナーと気付いたグランビルは彼女にプロポーズしました。
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