クジラの島の忘れものの紹介:2018年日本映画。神戸の震災で母を亡くした愛美は、10歳のころ母と一緒に座間味の海で見たクジラのブリーチをもう一回見たくて沖縄に移り住みました。ツアー会社に就職した愛美は、取引先にいたベトナムの研修生のコアが純粋な夢を持って生きているのに魅かれ、自分も変わりたいと思い始めましたと言う内容のラブストーリーです。
監督:牧野裕二 出演者:大野いと(木元愛美)、森崎ウィン(グエン・コア)、幸地尚子(金城ケイコ)、嘉手納良智(平良)、北川彩子(木元明子)、グエン・ニュー・クインほか
映画「クジラの島の忘れもの」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「クジラの島の忘れもの」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
クジラの島の忘れものの予告編 動画
映画「クジラの島の忘れもの」解説
この解説記事には映画「クジラの島の忘れもの」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
クジラの島の忘れもののネタバレあらすじ:起
沖縄にやってきた木元愛美(大野いと)は叔母の木元明子(北川彩子)と暮らしていました。今日は初出勤の日で、ツアー会社に出勤しました。上司の金城ケイコ(幸地尚子)が優しくしてくれて、愛美は安心しました。
ある日ケイコが営業に行くよと言って、平良(嘉手納良智)の会社に連れて行きました。会社には外国の研修生でベトナム出身のグエン・コア(森崎ウィン)と台湾出身のヤンがいました。平良から二人を紹介された愛美でしたが、愛美の顔を見たコアが「フェリーの桟橋で見かけました」と言いました。自己紹介で愛美は、元々神戸出身で11歳の時に東京へ移り住み、今は沖縄に来ていると言いました。コアは研修制度を利用して日本で勉強して、ベトナムの人たちを幸せにするのが夢ですと語りました。あまりの大きな夢に愛美は感動しました。コアに夢を聞かれた愛美は、「10歳の時に見たクジラのブリーチを、沖縄でまた見たいと思っている」と言いました。
その日は愛美の歓迎会でした。ケイコは平良とコア、ヤンを呼んでいました。酒が進み、誕生日の話になりました。愛美は「誕生日はいらない」と言うと、コアが「生んでくれたお母さんがかわいそうだ」と言いました。お開きになり、コアが愛美を送って行くと言いました。愛美が断りますが、平良はヤンに「君も一緒に送ってやって」と言い、愛美の叔母の家まで送りました。
クジラの島の忘れもののネタバレあらすじ:承
平良から、コアとヤンをツアーに連れて行きたいという話があり、ケイコが愛美に「ツアープランを作って」と頼みました。複数作ったプランを見せると、コアが座間味のクジラツアーにしたいと言い、決定しました。予定表を作り、平良に渡しに行った愛美でしたが、不在でコアが受け取りました。この時コアは愛美にメアドを聞きました。この日以来二人はメールを交換するようになりました。
叔母が「外国人と付き合うのはやめて」と言い出しました。愛美はただの取引先だと言いました。叔母の明子は外国人と結婚し、失敗して苦労していました。ツアー当日、ケイコから早朝に電話が入りました。風邪をひいたようで、一人では心配なので一緒に来てくれないかという事でした。直ぐ行きますと言った愛美がケイコと到着するとコアは喜びました。座間味の民宿「たかつき」に着いた時、愛美は10歳の時に母親と来た宿であることがわかりました。
観光地を一通り回った後ケイコが携帯電話がなくなったと言い出しました。愛美が探してくると言うと、コアも一緒にきました、コアは愛美に「お母さんと一緒に来たビーチに連れて行って」と言いました。愛美の思い出のビーチで、母が父と新婚旅行で来た場所でした。
クジラの島の忘れもののネタバレあらすじ:転
夜のBBQパーティが始まりました。BBQに参加しない愛美を心配してコアが話しかけました。愛美は自分の生い立ちをコアに話し始めました。座間味から神戸に帰った愛美は、阪神淡路大震災に遭い、母を失いました。東京の施設に18歳まで預けられ、その後一人暮らしをしていたものの、自分の生きがいを見つけるために母と来た沖縄にやってきました。
翌日はホエールウォッチングでした。運よくクジラは見えたものの、ブリーチを見ることはできませんでした。ツアーが終わりフェリーを降りると、コアが愛美にクジラのストラップをプレゼントしました。そこへ叔母の明子が迎えにきました。家に帰った愛美に明子は再び「外国人は止めた方がいい」と言いました。
一方コアは、愛美の事を本気で愛し始めてしました。ケイコが「コアからベトナム行きの航空券の注文が2枚きた」と言って愛美に渡し、渡してちょうだいと頼みました。愛美はコアの会社に行き、話を聞きました。1枚は会社の面接試験の為だと言い、もう一枚は愛美にベトナムに来てほしいと言いました。動揺した愛美はケイコに相談しました。ケイコは「行きなさい」と言いました。家に帰って叔母の明子に話しました。明子は猛反対しました。すると愛美は母から聞いた、明子の生き方を話しました。明子は「自分で決めたことは自分で責任をとるもの」と言い、認めました。
クジラの島の忘れものの結末
ベトナムでは、コアが愛美を各地へ案内し、夜は日本料理店へ連れて行きました。そこにはコアの仲間が大勢いて、愛美の誕生日パーティーのサプライズがありました。ここで愛美はコアに、自分の誕生日に母が死んだことを話しました。愛美は吹っ切れたように誕生日を楽しみました。日本に帰った二人は、叔母の明子に会いに行く予定でした。
その時、コアが一人の女性を見つけ、愛美にゴメンといって走って行って抱き合っていました。愛美は落ち込み、家に帰りました。コアからのメールも返せませんでした。ケイコにも相談しました。まだ何の関係も持っていないのにコアに彼女がいたのがショックでした。愛美と連絡の取れないコアは明子の家に行き、事情を話し、愛美の行き場所を聞きました。
座間味のビーチに座る愛美を見つけたコアは、あの女性は妹で、連絡が全く取れなくて困っていたことを話しました。誤解が解けた愛美は、民宿たかつきで母の書いた古い寄せ書きを読みました。翌日、ホエールウォッチングをして、クジラのブリーチを見ました。愛美はコアに好きだと言いました。コアは愛美にプロポーズしました。
家に帰った愛美は、明子が手術の同意書に記入しているのを見ました。コアの研修期間が終わりベトナムに帰る日、愛美はコアに、叔母の手術が終わって元気になるまでと、自分が仕事で1人前になるまで結婚を待ってと言い、それまで預かってほしいと、クジラのストラップを渡しました。コアは「いつまでも待つ」と言って旅立ちました。職場では、ケイコが平良に旅行に誘われたと喜んでいました。
以上、映画「クジラの島の忘れもの」のあらすじと結末でした。
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