劇場版 機動戦士ガンダムSEED FREEDOMの紹介:2024年日本映画。日本ロボットアニメの金字塔『ガンダム』シリーズの中でも絶大な人気を誇る『SEED』シリーズ。本作はテレビシリーズ『機動戦士ガンダムSEED』(2002年~2003年)、その続編『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』(2004年~2005年)に続く約20年ぶりの完全新作です。本作は『SEED DESTINY』から2年後が舞台となり、監督はテレビシリーズ2作を手がけた福田己津央が続投、オリジナルキャストもほぼ再集結、新メンバーとして『鬼滅の刃』の下野紘や松岡禎丞、初代ガンダムが登場する『レディ・プレイヤー1』から森崎ウィンらが参戦しています。音楽はテレビシリーズおよびガンダムシリーズゆかりの西川貴教(T.M.Revolution)、小室哲哉、See-Saw、中島美嘉らが参加しています。
監督:福田己津央 脚本:両澤千晶、後藤リウ、福田己津央 原作:矢立肇、富野由悠季 主題歌:西川貴教 with t.komuro『FREEDOM』、See-Saw『去り際のロマンティクス』 声優: 保志総一朗(キラ・ヤマト)、田中理恵(ラクス・クライン)、石田彰(アスラン・ザラ)、森なな子(カガリ・ユラ・アスハ)、鈴村健一(シン・アスカ)、坂本真綾(ルナマリア・ホーク)、桑島法子(アグネス・ギーベンラート)、子安武人(ムウ・ラ・フラガ)、三石琴乃(マリュー・ラミアス)、大塚芳忠(アレクセイ・コノエ)、福山潤(アルバート・ハインライン)、根谷美智子(ヒルダ・ハーケン)、諏訪部順一(マーズ・シメオン)、楠大典(ヘルベルト・フォン・ラインハルト)、高橋広樹(アーサー・トライン)、戸松遥(アビー・ウィンザー)、佐倉綾音(トーヤ・マシマ)、 鎌倉有那(リオ・マオ)、柳沢三千代(エリカ・シモンズ)、折笠富美子(メイリン・ホーク)、関智一(イザーク・ジュール)、笹沼晃(ディアッカ・エルスマン)、藤真秀(ター・ド・ラメント)、江頭宏哉(ハリ・ジャガンナート)、日野由利加(フォスター)、田村ゆかり(アウラ・マハ・ハイバル)、下野紘(オルフェ・ラム・タオ)、中村悠一(シュラ・サーペンタイン)、上坂すみれ(イングリット・トラドール)、福圓美里(リデラード・トラドール)、松岡禎丞(ダニエル・ハルパー)、利根健太朗(リュー・シェンチアン)、森崎ウィン(グリフィン・アルバレスト)ほか
映画「劇場版 機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「劇場版 機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「劇場版 機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」解説
この解説記事には映画「劇場版 機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
劇場版 機動戦士ガンダムSEED FREEDOMのネタバレあらすじ:起
人類が遺伝子調整された人間“コーディネイター”、遺伝子調整されていない通常の人間“ナチュラル”に分かれて対立したC.E.(コズミック・イラ)の時代。
『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』終盤における、「デスティニープラン」を掲げて全人類の統制を図ろうとしたプラント最高評議会議長ギルバート・デュランダルの野望が阻止された2年後のC.E.75年。地球圏は地球連合国家からの独立を目指す小国などの紛争や、連合内に蔓延るコーディネイター排斥団体「ブルーコスモス」によるテロ行為など未だに争いの火種がくすぶっていました。この状況を打破すべく、地球連合の主要国である大西洋連邦、中立国であるオーブ連合首長国、そしてプラントの三大勢力は共同で世界平和監視機構「コンパス」を創設、かつて三隻同盟を率いてデュランダルと敵対したラクス・クラインが初代総裁に就任しました。コンパスには三隻同盟の一角を成した元地球連合軍の戦艦「アークエンジェル」のクルーだったキラ・ヤマトたち、ザフト軍兵士のシン・アスカたちなど歴戦の戦士たちが立場の違いを超えて参加し、最新鋭モビルスーツ(MS)が配備されました。
キラ、シン、シンの恋人であるルナマリア・ホーク、シンの士官学校時代の同期だった“月光のワルキューレ”ことアグネス・ギーベンラートはコンパスの新型艦「ミレニアム」に配属され、ヤマト隊の隊長となったキラには最新型可変式MS「ライジングフリーダムガンダム」、シンには「イモータルジャスティスガンダム」、ルナマリアには「ゲルググメナース」、アグネスには「ギャンシュトローム」が与えられました。キラはヤマト隊を率いてミレニアムから出撃し、ザフト軍基地を襲撃しようとしていたブルーコスモスの大部隊を4機で蹂躙しました。しかし、絶え間ない戦いが続くうちに次第にキラとラクスの間にはすれ違いが生じるようになっていきました。
劇場版 機動戦士ガンダムSEED FREEDOMのネタバレあらすじ:承
ある時、地球連合の構成国のひとつユーラシア連邦から独立した新興国家「ファウンデーション王国」がコンパスに共同作戦を提案してきました。それは、ユーラシア連邦側との国境を出入りしていると思われるブルーコスモスのゲリラを殲滅するというものでした。
ラクスたちコンパス側はファウンデーションの女王アウラ・マハ・ハイバルや宰相オルフェ・ラム・タオの歓迎を受け、キラとの関係に悩むラクスは不思議な能力を秘めたオルフェに次第に心を開いていきました。一方、かねてからキラに気があったアグネスは接触を試みるも拒絶され、ファウンデーションの国防長官兼近衛師団長シュラ・サーペンタインに慰められました。
その後、キラたちヤマト隊やアークエンジェルはシュラ率いる親衛隊「ブラックナイトスコード(通称・ブラックナイツ)」と共に、ブルーコスモスの新指導者ミケール大佐を叩くための共同作戦に臨みました。しかし、この共同作戦そのものはファウンデーションが仕組んだ策略であり、キラはブラックナイツ隊員グリフィン・アルバレストの発した言葉「闇に堕ちろ、キラ・ヤマト」と特殊能力によって洗脳されてしまいました。
暴走したキラはユーラシア連邦と作戦前に交わされた協約を破ってユーラシア領内に侵入してしまい、これに怒ったユーラシア軍の迎撃によって戦禍は拡大していきました。シュラは混乱に乗じてユーラシア基地に侵入し、基地内の核ミサイルをファウンデーション領内に発射・爆発させることによってコンパスや支援国たちへの信用を失墜させることに成功しました。キラのライジングフリーダムガンダムはブラックナイツの攻撃対象となり、さらにはアグネスまでもがファウンデーションに寝返ったことでライジングフリーダムガンダムは集中攻撃を受けて撃破されました。シンのイモータルジャスティスガンダム、そしてアークエンジェルまでもがブラックナイツの攻撃を受けて破壊・轟沈させられました。シュラはキラの死を確信しましたが、キラは「ズゴック」を駆るアスラン・ザラによって助けられ、シンやアークエンジェルのクルーたちも密かに救出されていました。一方、ラクスはファウンデーションによって拉致されました。
劇場版 機動戦士ガンダムSEED FREEDOMのネタバレあらすじ:転
キラの幼馴染でオーブ軍所属のアスランはコンパスとは別行動を取り、ルナマリアの妹メイリン・ホークと共にコンパスの情報支援組織「ターミナル」に出向し、密かにファウンデーションの動向を探っていました。キラたちはオーブに匿われ、アスランからアウラの素性とその真の目的について聞かされました。キラはアスランの一喝によって洗脳から解き放たれました。
アウラはかつて“スーパーコーディネイター”であるキラが生み出されたメンデル研究所の研究員であり、デュランダルの協力者でもありました。アウラはデュランダルの遺志を継いでデスティニープランを完遂しようと目論んでおり、人々を導く存在としてコーディネイターの次なる進化人類「アコード」を創り出したのです。オルフェやブラックナイツもアコードであり、そして母親がメンデル研究所の研究員だったラクスもまたアコードであることが明らかになりました。
地球から脱出したアウラらファウンデーションは「ラクスはコンパスを見限った」と虚偽の情報を世間に流し、あらかじめ密約を組んでいた急進派のザフト反乱軍と組んで宇宙要塞「アルテミス」と月面の「ダイダロス基地」を占拠しました。オルフェはラクスに自らの伴侶になるよう迫りましたが、ラクスはこれを拒絶しました。一方、アウラはダイダロス基地にある軌道間全方位戦略砲「レクイエム」をもって各国にデスティニープランの導入を迫り、ユーラシア連邦の首都モスクワにレクイエムを撃ち込んで壊滅させました。
オーブは極秘裏にキラたちのかつての愛機を改修していました。密かにオーブにオーブに逃げ延びたミレニアムには改修された「ストライクフリーダムガンダム弐式」「デスティニーガンダムSpec II」「インパルスガンダムSpec II」、ズゴック、そしてオーブのシンボルである「アカツキ」が搭載され、アークエンジェルの艦長だったマリュー・ラミアスがミレニアムの艦長に就任しました。ミレニアムはファウンデーションと決着をつけるべく宇宙へと上がりました。
劇場版 機動戦士ガンダムSEED FREEDOMの結末
ミレニアムはアスランが自ら囮になるべくストライクフリーダムガンダム弐式を駆って時間稼ぎをし、その間にキラはアルテミス要塞に潜入してラクスを救出しました。その後、キラはかつての愛機だったストライクフリーダムガンダム弐式に、シンはデスティニーガンダムSpec IIに、ルナマリアはインパルスガンダムSpec IIに、アスランはズゴックに乗り換えて出撃し、オルフェと秘書官イングリット・トラドールが搭乗する「ブラックナイトスコード カルラ」、シュラが駆る「ブラックナイトスコード シヴァ」、他のブラックナイツ隊員の乗機「ブラックナイトスコード ルドラ」4機、アグネスのギャンシュトロームとの戦いに挑みました。一方、ザフト反乱軍のクーデターからプラント議長を保護したイザーク・ジュールとディアッカ・エルスマンもそれぞれ「デュエルブリッツガンダム」「ライトニングバスターガンダム」を駆ってキラたちの支援に回りました。
アスランのズゴックはカルラとシヴァの猛攻を受け、装甲が剥がれ落ちて中から正体であるインフィニットジャスティスガンダム弐式が姿を表しました。シヴァを駆るシュラはアスランの洗脳を試みましたが、アスランは地球にいるオーブ代表首長カガリ・ユラ・アスハの乗る「ストライクルージュ」にインフィニットジャスティスガンダム弐式を遠隔操縦させるなどの策でこれを封じ、最後はシュラをシヴァごと撃破しました。
シンのデスティニーガンダムSpec IIはルドラ4機中3機を単騎で撃破、残る1機もヒルダ・ハーケンのゲルググメナースによって撃破されました。ルナマリアのインパルスガンダムSpec IIも裏切り者アグネスのギャンシュトロームを撃破しました。
キラのストライクフリーダムガンダム弐式はオルフェとイングリッドのカルラの前に苦戦を強いられましたが、ラクスの駆る支援ユニット「プラウドディフェンダー」と合体して「マイティーストライクフリーダムガンダム」となり、オルフェとイングリッドをカルラごと撃ち破りました。
頼みの綱のブラックナイツが全滅し、追い詰められたアウラはファウンデーションの旗艦「グルヴェイグ」にのり、レクイエムをオーブに向けて発射しましたが、グルヴェイグはミレニアムの攻撃を受けてアウラは戦死、レクイエムもムウ・ラ・フラガのアカツキとシンのデスティニーガンダムSpec IIによって破壊され、攻撃は阻止されました。
こうしてファウンデーションの野望は阻止されましたが、地球圏から争いの火種は消えないままでした。それでも戦い終えたキラとラクス、アスランとカガリ、シンとルナマリア、マリューとムウたちはそれぞれ互いに束の間の安らぎを得ることとなりました。
以上、映画「劇場版 機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」のあらすじと結末でした。
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