映画「KUMISO 組葬」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
KUMISO 組葬の紹介：2002年日本映画。関東侠勇連合系伊崎組の組長である伊崎が急死。本家から大幹部の三沢が組葬の葬儀委員長を命ぜられますが、葬儀費用で幹部たちと揉めた三沢は、組のシノギ頭の松田十三に葬儀準備委員長を命じます。伊崎組長に可愛がられた十三は、準備委員長を受け準備に取り掛かりますが、同じころ関西の神竜会系とのトラブルが発生し、十三が乗り込むことになり…という内容のヤクザ組織における、組長の死から組葬までの様子をコミカルに描いた作品です。
監督：香月秀之 出演者：松田一三（十三）、石橋蓮司（伊崎）、カ也（三沢）、遠藤憲一（丸島）、野村祐人（長崎）、村田雄浩（弁護士）、小西博之（警官）山口智充、金子貴俊、中野英雄、松田優、山田辰夫、ほか
この解説記事には映画「KUMISO 組葬」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
関東侠勇連合系伊崎組では、組長の伊崎を囲み、幹部たちがズボンを脱いで食事をしています。伊崎がシジミの味噌汁を飲んだ途端、苦しみだしそのまま倒れます。慌てる幹部連中は、伊崎を病院に運びます。
大幹部の三沢に言われ、長崎が兄弟分の松田十三に電話をかけます。十三は女と寝ていました。知らせを聞いて女を帰すと、伊崎と出会った時の事を想いだしながらシャワーを浴びます。
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ヒトミと読む10代の十三は手の付けられないワルで、三沢に連れられ伊崎組にやって来ました。伊崎の目の前でも横柄な態度をとりますが、伊崎が『野草』と書いてヤクザと読むことを教えます。他の人と発想の違う伊崎を見た十三は、伊崎の前では素直でした。しかし、兄貴分や同僚からは厄介者だとみられていました。
伊崎はそんな十三を可愛がり、友人の仕手専門の会社社長に預けます。社長は「九九、割り算は出来るか？」と聞き、更に「男は服装が大事だ」と言って、高級スーツを与えました。
地上げをしていた社長は、どうしても立ち退かない古いアパートの家主に手を焼いていました。社長は「燃えてくれたら解決するんだが」と独り言を言うと、十三は、その夜アパートに放火。
十三の活躍に喜んだ社長はボーナスとして数百万円を渡しました。十三はこの金を伊崎に上納します。そして十三は社長から錬金術のノウハウを教わり、瞬く間に伊崎組のシノギ頭に登りつめ幹部に昇格し、自分の組も持つようになりました。
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そんな時、伊崎が死亡します。姐さんは葬儀をする金が無いと言って、「後の事はお前に任せる」と三沢に言います。三沢は本家の後押しもあって、跡目を約束され幹部会を開きます。そして伊崎の葬儀について話します。三沢は「オヤジの葬儀は密葬にする。その後、本家の命でワシが葬儀委員長になり組葬をやるが、費用は幹部の分担にする」と言います。
すると丸島ら幹部連中が、金を出すのが嫌で責任の押し付け合いをし始めます。黙って聞いていた十三は「金をオレが出してやるよ」と言うと、三沢は「よく言ってくれた、十三を葬儀準備委員長にする」と言います。
十三は自分の組に戻り、組葬の役割分担をして準備に取り掛かります。組には10代の若者が入っています。十三は若者を自分の付き人にし、自分が伊崎や社長から言われたことを、同じように若者に教えます。
三沢の元へ伊崎組が仕切っている会社社長がやって来ます。社長は「関西の神竜会系の組に手形を奪われた」と言って泣きつきます。三沢は「まかしておけ」と言って、十三を呼ぼうとしますが、丸島が「ザコが相手ならオレがカタをつける」と言って3人で向かいます。
神竜会系の山脇が中央に座り、周りを10数人の幹部が囲んでいます。ビビッてしまった丸島はそのまま帰りました。
十三が「一緒に行く」と付いて行くと、山脇が上から目線でまくしたてます。すると十三が「グダグダ言うならこっちもやってやる」と言って出て行きます。組に帰ると十三は武器を準備し、組員たちに「戦争だ、やるぞ」とまくしたてますが、組員たちは怖気づいていました。
三沢から呼び出しがかかります。三沢と十三は本家の会長と大幹部に呼ばれ「神竜会の大沢と話が付いた。この件は手を引け」と言われます。三沢は安堵しますが、十三は納得していませんでした。
やがて組葬が始まりました。機動隊と報道陣がまわりを囲む中、次々大物組長たちがやって来ます。葬儀準備委員長の十三は出迎えを行います。そこへ神竜会の大沢と山脇がやって来ます。山脇は笑いながら、香典を渡しました。この時十三は顔色を変えませんでした。
葬儀が始まると、葬儀委員長の三沢は緊張しながら進行を始めます。焼香が一通り終わり、山脇がトイレに入ります。背後から十三が忍び寄り、山脇を滅多打ちにして殴り殺しました。この時十三は伊崎の事を想いだしていました。
葬儀が行われている寺の境内で、十三は女とＳＥＸをします。組葬は十三のいないまま進行していました。
以上、映画「KUMISO 組葬」のあらすじと結末でした。
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