映画「KYOTO BLACK ～黒のサムライ～」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
KYOTO BLACK ～黒のサムライ～の紹介：2015年日本映画。京都の街で悪行をはたらく奴らを退治する自警団の織田とメンバー達。織田はアスカ産業という建設会社を経営しており、自警団のメンバー達は社員です。そんな織田に業界の組合から新興の岡本建設の入札参加で組合企業が酷い目に遭っていると相談を受けます。岡本には日本最大の暴力団傘下の黒松がついており、織田は大きな利権争いに巻き込まれてしまいます…という内容の本宮泰風主演のアウトロー作品です。Vシネマの重鎮が多数出演しています。
監督：倉本和人 出演者：本宮泰風（織田）、松田一三（鈴木）、中野英雄（滝川）、山口祥行（金山）、寺島進（寺尾）、中村一議（中村）、大沢樹生（南畑）、シーザー武志（村田）、白竜（斉藤）ほか
この解説記事には映画「KYOTO BLACK ～黒のサムライ～」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
京都の繁華街で、クラブに強盗団が押し入り、客や店の金を奪っています。彼らは最近頻繁に事件を起こしているグループでした。そんな強盗団を黒い服に身をまとった男たちが現れ、次々なぎ倒し退治します。男たちはアスカ産業という会社で働いている社員で、社長の織田をはじめ、鈴木、滝川、金山が自警団として悪行を退治していました。
この日は、同じ建設業の田島社長がやってきて、借りた金を返し「儲けることが出来なくなり、もうこの商売をやめます」と報告します。織田は田島をねぎらいます。
その後、織田は石本興産の社長・石本に呼ばれ、天平協同組合の近藤理事長に会い、3人で話をします。石本と近藤は「岡本建設の岡本が、強引なやり方で工事の発注を独占し、組合の業者は疲弊し倒産する会社まで出ている。ここは織田さんに組合に入ってもらい、前面に出て今度の入札を落札してほしい」と頼みます。織田は、二人の頼みを受けます。
その後クラブに行った織田ら3人は、店内で我が物顔で振る舞う一人の男を見かけます。石本は、「あれが岡本です」と織田に耳打ちします。織田の会社のメンバーは、愚連隊やチンピラをしていた連中で、街で縁があり織田を兄貴と慕い今の関係に至っています。
岡本には、日本最大の暴力団組織足利組傘下の黒松組がついています。岡本は、工事を入札すると地元企業を下請けにし、いちいち文句をつけ工事を遅らせ「お前の仕事が遅れたせいだ」と言って、代金を半分しか支払わず、文句を言う会社には黒松が出て行くと方法で悪行をかさねていました。田島社長も被害者の一人でした。
その岡本に、鈴木が会いに行きます。話し合いに来た鈴木に「どんな手を使ってでも工事を落とす」と凄む岡本に、鈴木は「どんなことをしてもこっちが落としてやる」と言って帰ります。その後、鈴木は右翼団体・日本菊水会の室長平川に事情を説明し、最低入札価格を教えてくれるよう頼みます。平川は元会長の中村の了解を経て、価格を役場から聞き出します。
こうして、今回の工事は天平協同組合が落札します。工事をかっさらわれたことで怒りの収まらない岡本は鈴木を抱き込もうと焼肉屋に誘い、「難病のお母さんの治療費に使ってくれ」と札束を渡し、アスカ産業と関係している人物などを聞き出します。そして新聞社やTV局を買収し、日本菊水会とアスカ産業、そして天平協同組合の3者が、利益の為グルでやったことだと報じさせたのです。
さらに、近藤が襲われ、アスカ産業の工事現場が放火されます。
日本菊水会では平川が行動隊長・南畑を呼び、「岡本らを追い込んでくれ」と命じます。南畑は「親父に助けられた命、親父に捧げます」と言って部屋を出ます。
石本と近藤は、織田に「大変迷惑をかけた、これ以上騒動が大きくなる前に工事から手を引く」と言ってきます。織田は「手を引いたら岡本の思うつぼだ。私に任せてください」と言いました。
鈴木は「自分が岡本に話したことでこんなことになった」と織田に土下座して謝ります。織田は「お母さんがそんなに悪いとはオレも知らなかった」と鈴木を許します。そして金山、鈴木、滝川の3人に、岡本と黒松の身辺を徹底的に調べさせます。更に元刑事の探偵。寺尾からも情報をもらいます。
岡本と黒松は同和事業を取り込んだことで、行政や政治家にコネができた事から、関係者を札束で自分たちの言うとおりにして公共工事に入りこんでいたのでした。更に、違法風俗なども手掛け、暴露すれば逮捕確実でした。
南畑は新聞社に自分の小指を送りつけた後、兵隊を集め新聞社、テレビ局、岡本のビルに街宣車を向かわせ追い込みます。そして南畑は中村に会い、すべての報告をします。中村は声が出ず、平川が通訳をしていました。織田は、岡本に会い、悪行を全て話すと「手を引かないと全部バラスぞ」と脅します。岡本は黒松に泣きつきます。
滝川が黒松組の組員に襲われ、日本菊水会の総本部に銃弾が撃ち込まれます。織田は平川にワビを入れます。平川は、中村が昔、拉致されて口を一切割らなかったことから、逆に口に薬品を流し込まれ声が出なくなった話をします。そして「正しい事をやっているんだから謝らなくていい」と言います。
岡本建設の式典に金山が乗りこみ、トイレで岡本を気絶させます。そして黒松を呼ぶと、織田が出てきます。黒松は拳銃を構え脅します。織田は黒松から言葉を引き出すために色々聞きます。黒松が一通り喋ったところで、金山が「動画に収めた、このまま引き下がなければ動画を公開する」と脅します。
足利組の若頭・斉藤が京都にやって来て中村に会います。「黒松と仲直りしてくれ」と言う織田に「やってきたのは黒松の方です。私は信念を持って意地でやってます。お断りします」と言います。斉藤は「普通は、足利組の若頭の頼みを断る人はいない、わかりました。それではお近づきの印に、兄弟分になりませんか。それぞれ兄弟分として自分の道を進もうじゃありませんか」と言ったのです。中村は素直に受け入れます。
斉藤と中村が兄弟分になったことで、黒松は手出しがっできなくなり、岡本も引き下がりました。斉藤は側近に「今の時代に珍しい本物だ、それと織田も注意して見ていろ」と言います。織田は中村に会い、今回の件の礼を言います。そして「門下生にしてください」と言い、中村も了承しました。
以上、映画「KYOTO BLACK 黒のサムライ」のあらすじと結末でした。
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