名犬ラッシーの紹介:2005年フランス,イギリス,アメリカ,アイルランド映画。英国出身のアメリカの作家エリック・ナイトの代表作のひとつであり、これまで何度も映画化、テレビドラマ化、アニメ化されてきた不朽の名作を原作の世界観に忠実に再映画化した2005年版です。飼い主の少年から引き離されたコリー犬“ラッシー”が苦難を乗り越えて少年の元に戻ろうとする姿と絆を描きます。
監督:チャールズ・スターリッジ 出演者:ジョナサン・メイソン(ジョー・カラコフ)、ピーター・オトゥール(ラドリング公爵)、サマンサ・モートン(サラ・カラコフ)、ジョン・リンチ(サム・カラコフ)、スティーヴ・ペンバートン(ハインズ)、ヘスター・オジャース(シーラ)ほか
映画「名犬ラッシー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「名犬ラッシー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
名犬ラッシーの予告編 動画
映画「名犬ラッシー」解説
この解説記事には映画「名犬ラッシー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
名犬ラッシーのネタバレあらすじ:起
イギリス・ヨークシャーの小さな炭鉱町で、9歳の少年ジョー・カラコフ(ジョナサン・メイソン)は炭鉱夫の父・サム(ジョン・リンチ)と母・サラ(サマンサ・モートン)、そして大の親友であるコリー犬の“ラッシー”と暮らしていました。ラッシーは毎日、学校の授業が終わる時間になると校門までジョーを迎えに来てくれていました。
第二次世界大戦の足音が聞こえてきたある日、裕福な貴族のラドリング公爵(ピーター・オトゥール)が孫娘のシーラ(ヘスター・オジャース)と共にこの町に疎開してきました。ラッシーを気に入ったラドリングは犬舎長のハインズ(スティーヴ・ペンバートン)を通じてサムとサラに15ポンドで買いたいと申し入れてきました。最初は断ったサムとサラでしたが、折しも炭鉱は閉山が決まり、生活も困窮したサムとサラはやむなくラッシーを売ることを決断しました。
名犬ラッシーのネタバレあらすじ:承
この日、ジョーはいつものように校門に行くと、ラッシーの姿はありませんでした。一方、ラッシーはラドリングによってシーラに引き合わせられていましたが、檻に入れられていたラッシーは隙を突いて地面を掘り出し、脱走に成功するとジョーの待つ学校へと向かっていきました。ラッシーとの再会を喜んだジョーでしたが、すぐさまハインズが連れ戻しにやってきました。ところが、ラッシーはまたしても脱走してジョーに会いに行き、ジョーはサムに言われて直接ラッシーを返しに出向きました。その際、ジョーは心ならずも「二度と帰ってくるな。悪い子は嫌いだ」とラッシーに言い聞かせ、悲しみをぐっとこらえていました。
シーラはラッシーが元の飼い主の元に帰りたがっていることに気付き、ロンドンに帰りたがっている自分の境遇とラッシーを重ねて同情しました。しかし、ハインズはジョー一家がラッシーを盗んではまた売りつけるのだろうと思い込み、穴を掘れないように床に板を張るなど対策を施しましたが、ラッシーは今度は柵を飛び越えてまたもや脱走に成功、またしてもジョーの元に戻っていきました。
名犬ラッシーのネタバレあらすじ:転
ラッシーはヨークシャーから遠く離れたスコットランドへ向かうことになり、そのことを知ったジョーは深く落ち込んでしまいます。そしてサムは生活費を稼ぐため軍隊へ入ることを決意しました。
スコットランドに着いたラッシーはハインズから虐待を受け、見かねたシーラの手引きによって屋敷から逃げ出しました。その後、ハインズの虐待に気付いたラドリングは彼を解雇しました。
ラッシーは迎えに来たラドリングの車を振り払って逃走を続け、川の水を飲みながら各地を転々とし、“ネッシー”が生息しているとされるネス湖のほとりを歩きました。そしてグラスゴーの町に辿り着いたラッシーは野良犬と間違えられて保健所の職員に捕らえられそうになり、命からがら逃げ延びると、町を移動しながら人形芝居をしているローリー(ピーター・ディンクレイジ)という人物に拾われ、彼の愛犬であるトゥーツとも仲良くなりました。ラッシーはトゥーツと共に芝居に出演、観客たちを大いに喜ばせましたが、金を奪おうとしたならず者からローリーを助けるためにラッシーはトゥーツと共に立ち向かい、何とかならず者を撃退するもののトゥーツは殴り殺されてしまいました。ローリーとラッシーはトゥーツを弔い、それから別々の道を歩むことにしました。
名犬ラッシーの結末
クリスマスの季節となり、ラッシーは雪の積もったジョーの町へと辿り着きました。しかし、800kmにも及ぶ長旅ですっかり衰弱しきっていたラッシーは倒れ込んでしまい、ジョー一家によって発見されました。
ジョー一家はラッシーを医者に連れて行き、懸命の介護をしていたところ、その様子を偶然にも見かけたハインズがラドリングの元に連れて帰ると言い出してきました。ジョー一家とラッシー、そしてハインズは、ハインズから依頼された警察と共にラドリングの元へ向かいました。ラドリングはラッシーを見て驚くと、一計を案じてラッシーは野良犬だと警察に告げて帰ってもらいました。そしてラドリングはなおも追いすがるハインズを追い払い、ハインズの代わりにサムとサラを屋敷の犬舎係として雇うことにし、住居まで手配してくれました。
こうしてジョーは再びラッシーと一緒に暮らせることになり、しばらくしてシーラはジョーの元に遊びに行きました。すっかり健康を取り戻したラッシーは何と7匹の子犬の母となっており、ラッシーたちは一緒に野原を駆け回りました。
以上、映画「名犬ラッシー」のあらすじと結末でした。
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