天才画家ダリ 愛と激情の青春の紹介:2008年イギリス,スペイン映画。シュルレアリスムを代表する画家サルバドール・ダリと悲劇の詩人フェデリコ・ガルシーア・ロルカの出会いから別れまでを叙情的に綴った伝記映画。「トワイライト」シリーズのロバート・パティンソンが主演のダリ役を演じました。
監督:ポール・モリソン 出演者:ロバート・パティンソン (サルバドール・ダリ)、ハビエル・ベルトラン (フェデリコ・ガルシーア・ロルカ)、マシュー・マクナルティ (ルイス・ブニュエル)、マリーナ・ガテル(マグダレナ)、ほか
映画「天才画家ダリ 愛と激情の青春」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「天才画家ダリ 愛と激情の青春」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
天才画家ダリ 愛と激情の青春の予告編 動画
映画「天才画家ダリ 愛と激情の青春」解説
この解説記事には映画「天才画家ダリ 愛と激情の青春」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
天才画家ダリ 愛と激情の青春のネタバレあらすじ:起
1922年スペイン、マドリードのサン・フェルナンド王立美術学校。画家志望の新入生サルバドール・ダリは詩人の学生フェデリコ・ガルシーア・ロルカや映画監督志望の学生ルイス・ブニュエルと出会い、二人の属するグループに仲間として受け入れられます。彼らの影響でダリは飲み慣れない酒を飲んだり、クラブに出入りしたりと徐々に不良遊びを覚えていきます。
同性愛者のロルカはダリに好意を寄せるようになっていき、ダリもまたロルカを意識し始めます。ある晩ダリはロルカとともにロルカのガールフレンド、マグダレナの叔母のパーティーに参加します。軍人達を前にしてロルカは独裁政権を痛烈に批判する詩を朗読、ダリはその勇気に心を打たれます。
天才画家ダリ 愛と激情の青春のネタバレあらすじ:承
夏季休暇、二人はカダケスにある廃墟で一緒の時間を過ごし、キスを交わす間柄になりました。ロルカの恋慕は次第に激しいものとなっていき、ダリに度々性行為を迫るようになりますが、ダリはその度にパニックを起こして倒れてしまいます。二人の異様な親密さを苦々しく見つめてきたブニュエルは映画監督となるためフランスに旅立つことを決意します。さらにダリもロルカから逃げるようにパリへと旅立ってしまいます。
傷心のロルカは自堕落な日々を送り続けますが、ある日、ダリが再びロルカの前に姿を現します。パリから帰ってきたダリは以前よりどこかよそよそしく、パリで出会った人妻ガラの話ばかりをしてロルカを苛立たせます。ロルカはダリにあてつけるかのように彼の前でマグダレナを抱きます。ダリとロルカの決別は決定的なものとなりました。
天才画家ダリ 愛と激情の青春のネタバレあらすじ:転
1928年、ダリとブニュエルが共同で製作した映画「アンダルシアの犬」が公開され、話題を呼びます。二人の活躍を目の当たりにしたロルカは一層疎外感を深めていきます。そんなロルカを見てマグダレナはマドリードを離れ、自由に活動すべきだと助言します。マグダレナの後押しにより、劇団を旗揚げしたロルカは全国を巡業しはじめ、やがて反ファシズムを訴える政治活動にも情熱を注ぐようになっていきます。
1936年、ダリから手紙を貰ったロルカは久しぶりにダリと再会します。妻ガラと三人でアメリカで暮らさないかとダリから持ちかけられましたが、ロルカは奇怪な芸術家に変貌してしまったダリに失望し、その申し出を断りました。スペイン国内で内乱の雰囲気が高まる中、ロルカは故郷のグラナダへと戻ります。数日後モロッコで反乱軍を指揮していたフランコが国内に侵攻、スペイン内戦が勃発します。
天才画家ダリ 愛と激情の青春の結末
ロルカの家に反乱軍が突入、ロルカは連れ去れ、行方不明となります。友人達はロルカの無事を祈り続けましたが、ロルカはレジスタントらとともに銃殺されました。アメリカへ渡ったダリはロルカの死去をラジオで知り、激しいショックを受けます。
それでも客人の来訪を告げられると、目を大きく見開いたお決まりの表情を作り、黒いマントに身を包んで部屋を出て行くのでした。
以上、映画「天才画家ダリ 愛と激情の青春」のあらすじと結末でした。
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