マッドマックス 怒りのデス・ロードの紹介:2015年アメリカ作品。前作『マッドマックス/サンダードーム』以来27年ぶりとなったシリーズ第4作です。マッドマックスシリーズの生みの親であるジョージ・ミラーがメガホンを執り、今作から主人公マックス役が初代メル・ギブソンから2代目トム・ハーディにバトンタッチしています。核戦争で荒廃した近未来を舞台に、辿り着いた土地を仕切る集団に捕らえられたマックスが。集団を裏切った女将軍と共に新たな闘いに突入する姿を描きます。第88回アカデミー賞では10部門にノミネートされ、衣装デザイン賞・美術賞・メイクアップ&ヘアスタイリング賞・編集賞・音響編集賞・録音賞の6部門で受賞する快挙を成し遂げています。
監督:ジョージ・ミラー 出演者:トム・ハーディ(マクシミリアン・“マックス”・ロカタンスキー)、シャーリーズ・セロン(フュリオサ・ジョ・バサ)、ニコラス・ホルト(ニュークス)、ヒュー・キース・バーン(イモータン・ジョー)、ロージー・ハンティントン=ホワイトリー(スプレンディド)、ゾーイ・クラヴィッツ(トースト)、ライリー・キーオ(ケイパブル)、アビー・リー・カーショウ(ダグ)、コートニー・イートン(フラジール)、ネイサン・ジョーンズ(リクタス・エレクタス)ほか
映画「マッドマックス 怒りのデスロード」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「マッドマックス 怒りのデスロード」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
マッドマックス 怒りのデスロードの予告編 動画
映画「マッドマックス 怒りのデスロード」解説
この解説記事には映画「マッドマックス 怒りのデスロード」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
マッドマックス 怒りのデスロードのネタバレあらすじ:起
核戦争によって世界が崩壊した近未来。生き残った人類はわずかに残された水や物資、石油を巡って対立し合う混沌の時代となっていました。元警官のマックス・ロカタンスキー(トム・ハーディ)は愛車“V8インターセプター”を駆り、あの日救えなかった妻子の幻覚と幻聴に苛まれながら砂漠を放浪していました。
そんなある日、崖の近くでトカゲを捕らえて食らおうとしたマックスは、どこからともなく現れた凶悪な武装集団“ウォーボーイズ”に襲撃されて捕えられ、インターセプターも奪われた挙句 “シタデル”という砦に連行されていきました。マックスは逃亡を図るも周りは絶壁であり、結局捕えられて入れ墨と奴隷の証である焼き印を押されてしまいます。
シタデルは狂信的ともいえるカリスマ性を持つ独裁者イモータン・ジョー(ヒュー・キース・バーン)の支配下にあり、潤沢な地下水とそれから成る農作物の栽培を牛耳ることで人々を支配していました。シデタルには放射能の影響で輸血を必要とする者がおり、マックスはその中のひとりでウォーボーイズの一員であるニュークス(ニコラス・ホルト)の輸血ドナーにされることになりました。
マッドマックス 怒りのデスロードのネタバレあらすじ:承
この日は水と農作物と引き換えにシデタルに不足している石油を補うべく、ジョーの右腕である女将軍フュリオサ(シャーリーズ・セロン)を大隊長とする部隊が武装トレーラー“ウォー・リグ”で取引場所の“ガスタウン”へと向かいました。しかし、密かにジョーを裏切って生まれ故郷の“緑の地”へと亡命する計画を練っていたフュリオサは、ジョーが自身の子孫を残すために性奴隷として囲っている5人の女性スプレンディド(ロージー・ハンティントン=ホワイトリー)、トースト(ゾーイ・クラヴィッツ)、ケイパブル(ライリー・キーオ)、ダグ(アビー・リー・カーショウ)、フラジール(コートニー・イートン)も脱走させるべく密かにウォー・リグに搭乗させていました。
ところが、フュリオサの計画はジョーの知るところとなり、怒り狂ったジョーはウォーボーイズに加え、協力者である武器将軍(リチャード・カーター)と人食い男爵(ジョン・ハワード)の軍団をも引き連れてフュリオサ追走を開始しました。マックスはニュークスの“輸血袋”として車両の前面に鎖で張り付けられ、無理やりフュリオサ追走に巻き込まれることになりました。
マッドマックス 怒りのデスロードのネタバレあらすじ:転
フュリオサたちはジョー軍団、ジョーと対立する野盗集団“ヤマアラシ”の三つ巴のカーチェイスを繰り広げている最中に砂嵐に遭遇、その際にマックスは拘束が解け、フュリオサたちと対峙するも、乗り込んだウォー・リグはフュリオサにしか運転できないよう改造が施されていたため、結局マックスはフュリオサたちと行動を共にすることになりました。フュリオサを追って来たニュークスも、ケイパブルに説き伏せられてフュリオサに協力することにしました。
一行は途中でフュリオスと取引していたモトクロスバイクの集団と対面、ジョー軍団を攪乱するよう要請しますが、あまりのジョー軍団の強大ぶりに交渉は決裂、一行は再び追われる身となりました。どさくさに紛れてジョー軍団に戻ったニュークスは女たちの奪還を厳命されますが、カーチェイスの最中にジョーの最もお気に入りであったスプレンディドは車外に投げ出されて死亡してしまい、ジョーの報復を恐れたニュークスはマックスやフュリオス側に寝返ることにしました。
マッドマックス 怒りのデスロードの結末
フュリオサはかつての仲間である7人組のバイク集団“鉄馬の女たち”と再会を果たしますが、既に生まれ故郷の緑の地は土壌汚染と砂漠化により失われており、フュリオサは絶望してしまいます。それでも女たちや鉄馬の女たちと共に荒野を突き進もうとするフュリオサに、マックスはジョーからシタデルを奪ってそこに住むよう提案、一行は一転してシタデルに進路を取りました。
ジョー軍団は一気に攻勢をかけ、マックスやフュリオサらは数名の鉄馬の女たちが命を落としながらも激しいカーチェイスを繰り広げ、フュリオサは重傷を負いながらもジョーの車に飛び乗り、遂にジョーを討ち取りました。渓谷に差し掛かった時、ニュークスは自らの命を犠牲にしてウォー・リグを横転させ追撃を阻みました。マックスは瀕死状態に陥ったフュリオサに自らの血を輸血して命を救い、ここで初めて自らの名をフュリオサに明かしました。
マックスやフュリオサたちはジョーの死体を掲げてシタデルに凱旋、圧政から解放された人々は大歓迎を持って迎え入れました。フュリオサはシタデルを去り再び放浪の旅に出ようとするマックスに幸運を祈っての無言の笑みを送りました。
以上、映画「マッドマックス 怒りのデスロード」のあらすじと結末でした。
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