マザーの紹介:2014年日本映画。怪奇漫画家の楳図かずおが自ら脚本と監督を務め、自分の半生を描いた自伝映画です。自伝といっても母イチエの影響力を、オカルトタッチで描いており、ジャパニーズホラー映画的な作品といえます。
監督:楳図かずお 出演者:片岡愛之助(楳図かずお)、舞羽美海(若草さくら)、真行寺君枝(イチ)、中川翔子(ナース)ほか
映画「マザー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「マザー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
マザーの予告編 動画
映画「マザー」解説
この解説記事には映画「マザー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
マザーのネタバレあらすじ:起
漫画家の楳図かずおの元に、出版社の編集者、若草さくら(舞羽美海)が訪れ楳図かずおの半生の書籍を出す企画の話をしました。さくらは楳図かずおの大ファンでした。早速さくらは楳図かずおに話を聞き始めました。その時、亡き母イチエに見立てた赤い皿が床に落ちて割れました。かずおは『おかめヶ浦』の話をし始めました。嫁いだおかめが、子供が生まれてからというもの、毎夜家を抜け出して沼に行っているのを知った夫が、ある夜おかめを追っていくと、おかめに見つかり、決して沼に近づかぬようにと言われました。しかし乳の欲しい子供の為に、ある夜、沼に行ったところ、おかめは実はヘビの化け物だったという話でした。この漫画を見て、怪奇漫画家になったと言いました。そして死んだ母の話をしました。漫画を描き始めた頃、誤ってペン先を手のひらに突き刺したことで、父親に似てきたと言われた事を今でもなぜなのかわからないと言いました。
マザーのネタバレあらすじ:承
かずおはイチエの話を続けました。死を迎えるベッドの中で、今日は生まれ育った田舎に行ってきたことや、亡き父と過ごした村に行ってきたと、夢の話をしました。その話は毎日続きました。そして弟のみつると二人で見守る中、イチエは息を引き取りました。イチエの手には大量の髪の毛が握られていたと言いました。かずおの漫画と母イチエの関係が気になるさくらは、イチエの暮らした村に行くことにしました。イチエ夫婦の暮らした村で聞いた話は、イチエも夫キヌオも再婚同士で、イチエの初めの夫は自分で右手を銃で撃ったと聞きました。さくらはタクシーでイチエの実家のある村に向かいました。運転手から滝で行水する裸の女の話を聞きました。そして裸の女に近づいた若い山猟師の男が、右手を銃で撃ちぬいた話をしました。
マザーのネタバレあらすじ:転
タクシーが故障し、さくらは歩いて村に向かいました。途中で滝があり、若い女性がいました。その女性は裸になり行水し始め、そこに猟師が近づき襲い掛かると、女性は銃を取り上げ男の右手を撃ちました。さくらは幻覚か妄想なのか我に返りました。やがて村に着くと、父娘の出迎えで家に案内されました。そこで父からイチエの話を聞きました。イチエは最初の結婚は強引に体を奪われてのことだそうで、すぐに別れた後、キヌオと出会い2度目の結婚をしました。しかし、夜になると家を出て男漁りをしていたと言いました。その日は泊めもらい、翌朝、娘から先日の葬式に死んだはずのイチエが映っているという写真を見せられました。そしてさくらは娘の案内でイチエの実家に向かいました。その時、隣の部屋では父親が殺されていました。イチエの実家に入ったさくらは幼い頃のイチエを目撃し逃げました。すると死ぬ前のイチエが追いかけてきました。その後さくらが高野山で錯乱状態で保護されました。
マザーの結末
かずおは、さくらから送られてきたイチエの動画を見て驚いていると、親戚や弟から電話があり、イチエが来ていると言われました。かずおは考えました。母のイチエは『おかめヶ浦』のモデルで同じ行動をし、今度は生まれ育った村に復讐するために現れているという事でした。つまり滝にいた裸の女はイチエで、銃で男の右手を撃っていたのもイチエでした。しかし精神科医は、かずおの妄想から生まれたものだと断定しました。やがてイチエがナースの体を借りて襲ってきました。かずおはさくらと共に廃校になった学校へ行きました。ここはイチエとキヌオが出会った場所でした。するとイチエが現れました。さくらがナタで殺そうとしましたが、かずおが止めました。イチエはかずおに抱きつき、一番愛している言いました。その時学校が崩壊し、さくらが転落しそうになりました。イチエはさくらの髪の毛を掴んで助けました。イチエは手にさくらの髪の毛を握ったまま転落しました。かずおが目覚めると廃校の屋上でした。倒れているさくらを起こしました。その後、ニュースで廃校になった学校が崩壊したと報道されました。
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