ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドの紹介:2019年アメリカ映画。過去に華々しい活躍を見せていたハリウッド俳優 リック・ダルトン。今や落ち目となり再び栄光を取り戻そうとしていた。そんなリックを支えるクリフ・ブースは彼のスタントマン兼付き人であり、心からの親友でもある。ふたりは長い間バディを組み仕事をしてきたが、1969年のハリウッドは大きな過渡期を迎えており、時代は彼らを必要としなくなっていた。そんな中、リックの隣家に引っ越してきたのは、時代の寵児となったロマン・ポランスキー監督と新人女優のシャロン・テート夫妻。そして1969年8月9日、映画史を塗り替える事件が起こる。クエンティン・タランティーノが幼少期を過ごした60年代のハリウッド黄金期最後の瞬間を5年の歳月を費やして脚本を執筆し、監督を務めた。マーゴット・ロビー演じるシャロン・テートは実在の人物。彼女は実際に1969年ハリウッドの自宅で友人と共に惨殺された。豪華キャストによって実在とフィクションのキャラクターが入り混じった人物たちを演じている。
監督:クエンティン・タランティーノ 出演:レオナルド・ディカプリオ(リック・ダルトン)、ブラッド・ピット(クリフ・ブース)、マーゴット・ロビー(シャロン・テート)、エミール・ハーシュ(ジェイ・シブリング)、マーガレット・クアリー(プッシーキャット)、ティモシー・オリファント(ジェームズ・ステイシー)、ジュリア・バターズ(トルーディ)、オースティン・バトラー(テックス)、ダコタ・ファニング(スクィーキー・フロム)、ブルース・ダーン(ジョージ・スパーン)、マイク・モー(ブルース・リー)、ルーク・ベリー(ウェイン・モウンダー)、ダミアン・ルイス(スティーヴ・マックィーン)、アル・パチーノ(マーヴィン・シュワーズ)ほか
映画「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ワンスアポンアタイムインハリウッドの予告編 動画
映画「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」解説
この解説記事には映画「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ワンスアポンアタイムインハリウッドのネタバレあらすじ:起
1969年2月8日ハリウッド。
かつてのテレビ西部劇『賞金稼ぎの掟』で名を馳せた中堅俳優リック・ダルトン(レオナルド・ディカプリオ)は、ドラマの悪役またはゲスト出演といった単発の仕事でなんとか食いついないでいる状況でした。彼の長年の相棒であるクリフ・ブース(ブラッド・ピット)はリックのスタントマンを務めてきた心からの親友でもありましたが、今となっては仕事を回してやる余裕もありません。
そんなリックに声をかけてきたのは映画プロデューサーのマーヴィン・シュワーズ(アル・パチーノ)でした。「イタリアの西部劇に出てみないか?」と誘います。しかし、リックは都落ちのような仕事はしたくないと難色を示していました。
やりとりの始終を黙って見ていたクリフ。そんな彼もまたTVドラマ『グリーン・ホーネット』の撮影現場で共演のブルース・リー(マイク・モー)と揉めて仕事を干されているような状態でした。
ワンスアポンアタイムインハリウッドのネタバレあらすじ:承
リックが住むのはハリウッドの閑静な住宅地シエロ・ドライヴ。隣には『ローズマリーの赤ちゃん』を大ヒットさせた売れっ子監督ロマン・ポランスキーと、妻の女優シャロン・テート(マーゴット・ロビー)が住んでいました。
愛する夫の子供を身ごもっているシャロンはまさに幸せの絶頂。元彼で美容師のジェイ・シブリング(エミール・ハーシュ)とも良好な友達関係で、映画と音楽に囲まれた華やかな暮らしを送っていました。
そんなある日、リックは若手俳優ジェームズ・ステイシー(ティモシー・オリファント)が主演するTV西部劇『対決ランサー牧場』のパイロット版で、悪役に起用されることとなります。セリフもしっかり暗記し、準備は万端…のはずでしたが、前夜に酒を飲みすぎたせいでコンディションは最低最悪。自己嫌悪に陥りながら、共演の子役の少女トルーディ(ジュリア・バターズ)と話すうちに、思わず感情が溢れ泣いてしまいます。落ち目の中年俳優リックには後がありませんでした。
ワンスアポンアタイムインハリウッドのネタバレあらすじ:転
その頃、暇を持て余して街をドライブしていたクリフは、以前見かけたヒッピー少女、プッシーキャット(マーガレット・クアリー)と再会します。彼女が送り届けてほしいと言った、仲間と暮らすスパーン牧場はクリフにとってもなじみの深い撮影地のひとつでした。牧場に着くと、怪しい雰囲気と嫌な予感がクリフの身を包みます。そこにはチャーリーという男を信奉するヒッピー集団が生活をしていました。リックは牧場の持ち主である旧友に挨拶をするとすぐさま牧場を後にしました。
一方、シャロンはひとり優雅な休日を過ごしていました。ウエストウッドの映画館で自身が出演している作品『サイレンサー第4弾破壊部隊』が上映されているのを見かけると思わず窓口へ行き「わたし、この映画に出演しているの。見て行っていいかしら」と中に入ります。上映終わり周りからの拍手喝采にシャロンの顔には満足そうな笑みがこぼれます。
それからリックはイタリア行きを決意し、出演した4作品が順調にヒット。イタリアでその名を馳せていきました。イタリア人の妻も得て、人生は円満に幸せのはずでしたがリックは先の見えない将来にいつまでも不安を感じているのでした。
ワンスアポンアタイムインハリウッドの結末
それから時は経ち6カ月後、リックはアメリカへ帰国。
ハリウッド俳優として再出発をすることに決めましたが、約束できない将来に長年連れ添ったクリフと別れることを決めます。
2人にとって最後の夜となった1968年8月8日。
ところがそこへ、シエロ・ドライヴにスパーン牧場のチャーリーから命じられたファミリーの仲間数人が表れました。彼らのうるさい排気音に気を悪くしたリックは家から出てきて怒鳴り散らします。一度は退散しましたが、ここのとある住民を殺せと命令されていたファミリーはこのまま引き下がるわけにいきません。
その上リックが俳優だと気づくと、殺しを演じる俳優も皆殺しだ!と矛先を向けリックの家へ入っていきます。しかしそこにはクリフと凶暴な愛犬ブランディがいました。
閑静な住宅街に響き渡る銃声とリックの妻の叫び声。激闘を繰り広げながらクリフは次々に敵を倒していきます。
その頃、リックは部屋で大変な事態になっていることは知らずプールに浮かびながら大音量で音楽を聴いていました。敵の一人がプールに飛び出てきて初めて気づいたリックは倉庫から火炎放射器を持ち出し見事に撃退。クリフは足に怪我を負ったものの見事に2人と一匹で彼らをやっつけました。
クリフを乗せた救急者を見送り、静寂を取り戻したシエロ・ドライヴに胸をなでおろしていたリック。そこへ隣家に出入りしているシャロンの元彼ジェイがリックの身を案じて、声をかけてきます。「いつも君のことをシャロンと話している」と。さらにやりとりをモニターから聞いていたシャロンがみんなで飲もうとロマン監督が待つ家へと誘ってくれました。
散々な出来事ではありましたが、リックにとっては何かいいことを暗示する夜となったのでした。
以上、映画「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」のあらすじと結末でした。
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