おんなのこきらいの紹介:2014年日本映画。男に媚びて生きる「可愛い」絶対主義者・過食症のOLキリコ。でも自分によく似た女、自分になびかない男が現れてからキリコの人生観が変わり始める…。ふぇのたすの楽曲「女の子入門」から着想を得て、音楽と映画の融合を目指した映画祭MOOSIC LAB2014のために制作。この映画祭において複数の賞を受賞した作品。
監督・脚本:加藤綾佳 出演:森川葵、木口健太、谷啓吾、井上早紀、加弥乃、松澤匠、巴山祐樹、ふぇのたす、ほか
映画「おんなのこきらい」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「おんなのこきらい」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
おんなのこきらいの予告編 動画
映画「おんなのこきらい」解説
この解説記事には映画「おんなのこきらい」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
おんなのこきらいのネタバレあらすじ:起
かわいいものはみんな溶けて私の一部になればいいと、アイスやマカロンを吐くまで食べ続けるキリコ。「可愛いから何もしなくても男寄ってくるんでしょ?」と同僚に言われても「そうですね、私可愛いんで」と言い返すキャラ。馴染みの飲み屋の店員ケンジは就職で店を辞めるという。代わりにシフトに入るというサヤカを紹介される。「ユウトさんの彼女?」と尋ねるサヤカに「彼女みたいなものですけど」と返すキリコ。小物雑貨のお店にキリコと同僚が来訪、読者プレゼントとしてオリジナルアクセサリーの作成を依頼する。資料を読むと「僕のトーンと違う」と言う店主・高山。キリコは「ダメですか?私はすごい可愛いと思ったんです」と言い出す。高山はキリコの忘れたポーチに気付く。
おんなのこきらいのネタバレあらすじ:承
忘れ物を取りに高山宅へ。猫なで声と上目使いで落とし、家に上がりこむ。ちゃっかり修正案を見せるキリコ。「素材よりも可愛さを前面に押し出して統一すべき」というキリコに「それじゃあ可愛いよりも可哀想。疲れません?そういう顔するの。」と言われ、そそくさと帰るキリコだった。帰り道、ユウトがサヤカの頭を撫でている姿を目撃する。怒るキリコだが「ひどいなぁ、仲良くしてくださいよぉ」と笑い続けるサヤカ...。先輩からアシスタントの分際で高山と会った事、男に媚を売っている事を指摘されると「一番になりたいから可愛くしてんの。女なんて可愛くなきゃ見てもらうことすらできないんだから」と言い放つ。突然、高山宅を再訪するキリコ。前回の発言を「どういう意味だ?」と問い詰める。言い合いの中で高山がキリコと同じ学校だったことが分かり打ち解ける。
おんなのこきらいのネタバレあらすじ:転
ケンジの話では、サヤカは男ならだれでも寝る女で、さらにはユウトと付き合っていると吹聴までしているという。動揺し、高山との仕事中も泣き出してしまうキリコに優しく接する高山。取り繕っているキリコよりも普通のキリコの方がいいのでは?本当の自分を見せてなくなるものなんて最初からないと優しく励ます。店でサヤカに詰め寄ると「お願いされると断れないし、相手を振ることもできない。ユウトさんはたぶん私に似ている」と悪気なさそうにされる。お前と一緒にするなとドリンクをサヤカの頭からかけ「私の方がずっとずっと可愛い」というキリコに「お前は自分のことしか見えてない」と言うユウト。サヤカからも「お化けみたい」と言われる。呆然自失状態で過食するキリコのところへ、同僚タナベがやってくる。流されるまま寝てしまうキリコ。付き合おうと言われるが、タナベは同じく同僚のアカネと付き合っておりアカネはキリコを慕っていた。
おんなのこきらいの結末
鏡で自分の姿を見て涙を流し、ハサミを手に取るキリコ。高山が訪ねてくると、キリコは自分で髪の毛を切りひどい姿と化していた。励まし支えてくれる高山のおかげでキリコは自然体になり、元気を取り戻していく。後日、アカネを呼び出しタナベとの出来事を告げる。高山宅に、話があると鍋の材料を持って押しかけるがそこには高山の彼女ユリエが居た。泣いて帰るキリコ。「追いかけなくていいの?女だから(分かる)」と言うユリエ。追いかけて話を全部聞いてくれる高山に告白するも、高山は彼女の元に帰ってしまう。「私何も持ってなかった。可愛いだけじゃだめみたい」と気づくキリコ。しかしラストでは、通行人男性に「君可愛いね」と言われ、すっかり立ち直った様子で「はい!」と答えて自転車で走り去ってゆく。
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