映画 賭ケグルイ 絶体絶命ロシアンルーレットの紹介:2021年日本映画。シリーズ累計620万部もの発行部数を誇る、原作:河本ほむら、作画:尚村透による大人気漫画『賭ケグルイ』を原作とする実写映像化シリーズの劇場版第2作です。主人公・蛇喰夢子を演じる浜辺美波をはじめメインキャストは2018年と2019年の2期にわたるテレビドラマ版、劇場版第1作『映画 賭ケグルイ』に続いての続投となり、本作は前作同様に河本ほむら完全監修による完全オリジナルストーリーとなります。ギャンブルに支配された名門学園を舞台に、最強の“賭ケグルイ(賭け狂い)”である蛇喰が、アイドルグループ「ジャニーズWEST」の藤井流星が扮する最強ヴィランを相手に自らの命を賭けたデスゲームに挑んでいきます。
監督:英勉 出演者:浜辺美波(蛇喰夢子)、藤井流星(視鬼神真玄)、高杉真宙(鈴井涼太)、森川葵(早乙女芽亜里)、中村ゆりか(五十嵐清華)、柳美稀(生志摩妄)、松村沙友理(夢見弖ユメミ)、岡本夏美(西洞院百合子)、三戸なつめ(黄泉月るな)、松田るか(皇伊月)、池田エライザ(桃喰綺羅莉)、小野寺晃良(新渡戸九)、武田智加(北小路呼子)、中川大志(討嶋)、生田絵梨花(三春滝咲良)、長井短(聚楽幸子)、田中圭(賭場二郎)ほか
映画「賭ケグルイ 絶体絶命ロシアンルーレット」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「賭ケグルイ 絶体絶命ロシアンルーレット」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画 賭ケグルイ 絶体絶命ロシアンルーレットの予告編 動画
映画「賭ケグルイ 絶体絶命ロシアンルーレット」解説
この解説記事には映画「賭ケグルイ 絶体絶命ロシアンルーレット」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
映画 賭ケグルイ 絶体絶命ロシアンルーレットのネタバレあらすじ:起
創立100年を超える名門・私立百花王学園。この学園では生徒会を頂点とする階級制度が敷かれており、ギャンブルが公然と行われています。ギャンブルの強さだけで校内のヒエラルキーが決まるのです。
生徒会を仕切るのは会長の桃喰綺羅莉(池田エライザ)、その下には書記の五十嵐清華(中村ゆりか)、美化会員長の生志摩妄(柳美稀)、選挙管理委員長の黄泉月るな(三戸なつめ)、広報の夢見弖ユメミ(松村沙友理)、庶務の西洞院百合子(岡本夏美)らが控えていました。そんな生徒会が目の敵にしているのは、最強の“賭ケグルイ(賭け狂い)”である蛇喰夢子(浜辺美波)の存在でした。
ある日、百花王学園に視鬼神真玄(藤井流星)という男がやってきました。視鬼神は皇伊月(松田るか)とトランプ勝負に臨み、圧倒的な強さで皇を打ち負かしました。
このところ、百花王学園内では生徒会のギャンブルの上納金を払えない生徒が急増していました。上納金を払えない者は学園の階級制度としては最下層の「家畜」に堕とされ、学園内で差別的扱いを受ける決まりになっていました。生徒会はこの度上納金の徴収強化に乗り出し、上納金額の下位100名を「家畜」とすることを決定しました。
学園内ではたちまち「家畜」の数が急増し、「家畜」たちは今の身分から脱すべく「公式戦」と呼ばれるギャンブル勝負を生徒会の役員たちに挑むことが多くなってきました。役員たちは一発逆転を狙う「家畜」たちとの連日の勝負に疲れ果てていきました。
蛇喰はここのところすっかり元気がなく、鈴井涼太(高杉真宙)が心配して声をかけました。鈴井は蛇喰がギャンブルの資金不足に陥っているのではないかと思っていましたが、蛇喰は生徒会役員たちとの勝負に勝ち続けており、30億円もの貯金を手にしていました。蛇喰が憂鬱な原因は間近に控えている「体育祭」でした。
「生徒代表指名選挙」で大金を手にしたはずの早乙女芽亜里(森川葵)でしたが、ここのところ完全にツキに見放されて負けが続き、今や全財産を失って借金取りに追われる日々を送っていました。早乙女の話を聞いた鈴井は、それは「家畜の呪い」ではないかと語りました。
「家畜の呪い」とは呪いにかかると無一文になってしまうという都市伝説であり、2年前に全校生徒の半分が「家畜」になったというのです。そこに「開拓地」の長である討嶋(中川大志)が現れ、呪いの話は本当であり、早乙女は呪いにかかっていると告げました。「開拓地」とは、「家畜」に安い給料で体育祭準備のための強制労働をさせている組織のことです。討嶋は早乙女に「開拓地」行きを勧めました。
映画 賭ケグルイ 絶体絶命ロシアンルーレットのネタバレあらすじ:承
その頃、生徒会では蛇喰への対策が協議されていました。桃喰は机の上に置いてあった拳銃の弾を手にし、夢見弖に「もう始めているんでしょう?」と言いました。西洞院と夢見弖は蛇喰よりも強いギャンブラーとして視鬼神を連れてきました。視鬼神は2年前に学園の生徒の半分を「家畜」に堕とした張本人であり、学園を停学処分になっていたのです。
視鬼神は蛇喰を潰す条件として自身の復学を要求してきました。黄泉月は視鬼神に恐れをなしましたが、桃喰は「好きにしなさい」と条件を受け入れました。五十嵐は蛇喰の他にも早乙女と皇も潰すように依頼すると、視鬼神は既に皇は潰したので次は早乙女を潰すと宣言しました。
その頃、その早乙女は皇から、全財産を預けるから視鬼神を潰してほしいと頼まれていました。早乙女は鈴井の反対を押し切って皇と共に視鬼神の元に向かいました。待ち構えていた視鬼神は、早乙女に「家畜」の葱韮と勝負するよう命じました。視鬼神は早乙女に掛け金は100万円、早乙女が勝てば賞金1000万円、負ければ「家畜」になるが100万円払えば免除するという条件を提示し、早乙女は条件を受け入れました。
早乙女と葱韮は「デュエル・ダイス・スタッキング」で勝負することになりました。それは遠心力を使い、テーブル上に置かれたダイス(サイコロ)をカップの中で真っすぐに積み上げるというものであり、一番上に乗ったダイスの目と段の高さを掛け合わせた点数で勝負するというものでした。勝負は3本勝負です。(例:一番上のダイスの目が“3”でダイスが2段重ねの場合、3×2で点数は6点。ひとつも積めなかったら0点)
1回目。早乙女は3×4段で12点、葱韮は0点でした。葱韮はこの勝負に負ければ窓から突き落とされることになっており、早乙女は勝負を降りようとしましたが、それでも葱韮の負けとみなされることから早乙女は負けを認めざるを得ませんでした。
早乙女は皇に掛け金100万円と家畜免除金100万円の合計200万円を払うよう指示しましたが、皇は全財産が0円だと告げました。視鬼神は皇を利用して最初から早乙女を罠にはめる算段だったのです。早乙女は自ら借金200万円を背負い、「家畜」に身を堕としました。
視鬼神はいよいよ蛇喰潰しに乗り出し、校内放送で蛇喰を呼び出しましたが彼女は現れませんでした。視鬼神は桃喰に対し、何が起きても生徒会で責任を取るよう要求してきました。生志摩は視鬼神に拳銃を向けましたが、視鬼神は「俺の銃だ」と拳銃を奪い、生徒会長の机に置きました。桃喰は「あの女は放送じゃ出てこない」と直々に招待状を書くことにしました。
早乙女は「開拓地」へと送られていきました。鈴井は蛇喰に早乙女を助けるよう頼みましたが、蛇喰は生粋のギャンブラーである早乙女はそんなことを望んでいないと言い、桃喰から受け取った招待状を手に視鬼神の元へと向かいました。鈴井は単身で早乙女を助けに向かいました。
映画 賭ケグルイ 絶体絶命ロシアンルーレットのネタバレあらすじ:転
蛇喰とは視鬼神との勝負に挑むことにしました。掛け金は互いの資金30億円に加え、蛇喰が勝てば視鬼神は学園を去り、蛇喰が負ければ蛇喰は今後二度と一切ギャンブルをしないという条件付きでした。
二人が挑むのは「ブラック・テキサス・ホールデム・ポーカー」です。ルールはスペードとクラブのカードのみを使い、自分に配られた2枚のカードとボードの上に置かれる全員が共通して使える5枚のカード、計7枚の中から5枚を選んで勝負するという世界で一番メジャーなポーカーゲームです。ストレートやフラッシュの役は無しでワンペアかツーペアのみ、より強い手を作った方が勝者となります。
第1ターン。両者は互いに10億円ずつを賭けました。蛇喰は視鬼神と勝負をしながら、視鬼神は“罠と毒で獲物を狙う女郎蜘蛛”、すなわち狂気を演じつつ実は全てを用意周到に準備している男であることを見抜きました。蛇喰は視鬼神が「家畜」に金を渡して西洞院と夢見弖に連日「公式戦」を挑ませ、西洞院が視鬼神の存在を知る部下を通じて視鬼神を呼び寄せるよう仕向けたのだと推理しました。
このターンは蛇喰が制しましたが、蛇喰は視鬼神がカードをボードの上に十字に置いたことに違和感を感じました。その時、北校舎の資料保管庫で爆発が発生しました。蛇喰は十字に置かれた場札と自分がゲームで成立させたカードが爆発する場所を差し示していることを見抜き、そして視鬼神の狙いは最初からギャンブルで勝負するつもりなどなく、蛇喰にペアを作ることで人が死ぬかもしれないリスクを負わせて降参に追い込むつもりであることを見抜きました。
第2ターン。蛇喰と視鬼神は互いに10億円ずつ賭けました。蛇喰は今は使われていない清掃用具室に視鬼神の狙いが行くよう仕向け、このターンも勝利を収めました。そして蛇喰の読み通りに用具室が爆発しました。
最終ターン。蛇喰と視鬼神は互いに10億円ずつ賭け、蛇喰は今は誰もいないはずの体育準備倉庫が爆発するよう仕向けました。ところが、視鬼神は蛇喰に体育準備倉庫の映像を見せ、この倉庫は現在「開拓地」の体育祭の準備のための宿舎になっていること、そして倉庫に早乙女が向かっていることを教えました。蛇喰は敗北を認め、全財産を没収されたうえで一切のギャンブルを封じられました。
蛇喰を倒した視鬼神は正式に復学を許されました。ところが、視鬼神は桃喰に対して生徒会長の座を明け渡すよう要求、これに反対する五十嵐は視鬼神に勝負を求めました。視鬼神はコイントスで勝負をつけることにし、五十嵐は自らの命を、視鬼神は負けたら学園から永久追放を賭けました。桃喰は五十嵐を止めるため、自ら生徒会長の座を明け渡すと申し出ました。
生徒会の全権を掌握した視鬼神は、生徒会長交代の式典を前に上納金の最低額を1億円に引き上げ、水準に達しない生徒は全員「家畜」に落とすと宣言しました。一方、鈴井はすっかり落ち込んでしまった蛇喰に声をかけましたが、蛇喰の悩みは自分がギャンブルできなくなったことよりも体育祭の日が近づいていることでした。
そこで蛇喰は鈴井に早乙女宛ての手紙を託し、体育準備倉庫にいる早乙女の元に届けさせました。手紙には体育祭の会場を破壊してくれるようにと書かれていました。
映画 賭ケグルイ 絶体絶命ロシアンルーレットの結末
生徒会長交代の式典の日。視鬼神は全校生徒の面前で桃喰を「家畜」へと堕としました。そこに早乙女が蛇喰を連れて現れ、視鬼神に「家畜」の特権である「公式戦」を要求、蛇喰に代理を託しました。「公式戦」はあらゆるルールよりも最優先されるため、蛇喰は特例として今回に限ってギャンブルができることになりました。桃喰も自身に課せられた「家畜」の特権を使い、視鬼神に「公式戦」を要求しました。
視鬼神が提示したゲームは「指名ロシアンルーレット」、掛け金は敗者の学園追放です。参加者3名はそれぞれ1人とペアを組み、カードはそれぞれの「名前」カードが2枚ずつ、「プレイヤー」「人質」カードが1枚ずつ、更に「弾+1」カード2枚と「弾+2」カード1枚、そして「BANG」カード1枚が割り当てられます。プレイヤー全員に1枚配り、場の「撃つ」「撃たれる」の枠にも1枚配置したところでゲームスタート。
プレイヤーはカードを1枚受け取り、2枚のうち1枚を「撃つ」「撃たれる」どちらかの枠に置き、誰が誰を撃つかを決めます。銃弾は最初は1発で、弾カードで弾を増やすことができ、増やした弾1発に付きプレイヤーは1億円獲得します。ゲームを続けるなかで「プレイヤー」「人質」カードを引き当てた場合はプレイヤー全員または人質全員が撃つ、または撃たれることになります。
「BANG」を引いたプレイヤーは即カードを公開し、次のプレイヤーが最後のカードを出し、ロシアンルーレットを行うことになります。弾が出なかった場合、撃たれたプレイヤーは装填された弾1発に付き1億円と生還ボーナス5億円を獲得できます。ゲームは5ラウンド行い、最も獲得金額が多かった者が勝利。その前にプレイヤーが降参もしくは死亡した場合、残った最後の一人が勝者となるルールです。
蛇喰は鈴井と、桃喰は五十嵐と、そして視鬼神は生志摩とペアを組み、ゲームは始まりました。第1ラウンド、蛇喰は視鬼神を撃つことになり、呆れながらも引き金を引きました。しかし、弾は空発に終わり、視鬼神は7億円を獲得しました。実は、視鬼神は自分が「撃たれる人」に指名された時のみ、引き金を引いても弾が出ない偽弾を密かに部下に装填させていたのです。
第2ラウンドは弾が1発追加され、視鬼神が桃喰を撃つことになりましたが空発であり、桃喰は8億円を獲得しました。第3ラウンドは弾が2発追加され。鈴井が蛇喰を撃つことになりました。怖気づく鈴井に、蛇喰はこの銃は弾が出ない仕掛けになっていると伝えました。蛇喰の言葉通りにこのターンも空発であり、蛇喰は10億円を獲得しました。
第4ラウンドは弾が3発追加され、銃は6発中4発が実弾という状況になりました。自分自身を撃つカードを引き当てた桃喰は自分に向けて2発撃ち、いずれも空発でした。桃喰は視鬼神から2年前に自分を停学にした理由を問われ、「あなた、つまらないのよ」と答えました。桃喰は9億円を獲得し、合計17億円でリードしました。
最終の5ラウンド。弾は2発追加され、プレーヤー全員(蛇喰、桃喰、視鬼神)が視鬼神を撃つ展開となりました。自分が撃たれる番は偽弾を使っている視鬼神は勝利を確信し、余裕の表情で自らに向けて撃ちました。視鬼神の狙い通りの空発でした。次に撃った蛇喰も空発、残るは桃喰の番となりました。
蛇喰は視鬼神の傍に寄ると、実は既に偽弾のいかさまを見破っていること、そして早乙女を使って1発だけ偽弾を実弾にすり替えていることを伝えました。実は蛇喰が桃喰から受け取った招待状の中には、視鬼神が停学になった際に桃喰に渡した実弾が入っており、蛇喰はその実弾を手紙に同封して早乙女に送っていたのです。
これまで狂気を装っていた視鬼神も表情が一変、4分の1が実弾という状況に怯え始めました。蛇喰は視鬼神の体を掴み、桃喰は引き金を引きました。拳銃からは鳴り響く銃声と共に実弾が発射され、視鬼神は間一髪で銃口を逸らして命拾いしました。桃喰は「だからあなたはつまらないのよ」と吐き捨てました。
勝負に敗れた視鬼神は学園を去り、蛇喰はギャンブル禁止の罰を解かれたうえで視鬼神に奪われた全てのものを取り戻しました。蛇喰はそんなことよりも、体育祭が中止になったことに喜んでいました。しかし、早乙女の悪運はまだまだ続いており、彼女は相変わらず借金取りに追われていました。
桃喰は生徒会長に返り咲き、視鬼神に加担した皇と西洞院と夢見弖を「開拓地」送りにしました。五十嵐から「以前より生徒会が強固になった」との報告を受けた桃喰は「我が一族を学園に招待するわ」と目を青く光らせました。
百花王学園のロビーには沢山の桃喰一族の姿がありました。桃喰からの挑戦状を受け取った蛇喰は「なるほど。あなたたちとなら私も狂ってギャンブルが出来そうですね。“賭ケグルイ”ましょう。」と目を赤く輝かせました…。
以上、映画「映画 賭ケグルイ 絶体絶命ロシアンルーレット」のあらすじと結末でした。
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