俺俺の紹介:2012年日本映画。ハンバーガーショップでたまたま隣に座ったサラリーマンが、自分のトレイに携帯電話を置いたことから、その携帯を盗みます。サラリーマンの母親からの電話に、息子になりすましてオレオレ詐欺で90万円をだまし取った均は、その日以来自分と同じ顔の男が2人現れ、家族が入れ替わりました。なぜこうなったのかもわからないまま自分と同じオレ達と遊んでいると、オレ達は徐々に増え始め…という亀梨和也主演のミステリーサスペンス映画です。増殖する自分を演じる亀梨和也の変化ぶりも見ものです。
監督:三木聡 出演者:亀梨和也(永野均)、内田有紀(サヤカ)、加瀬亮(タジマ)、ふせえり(南)、中谷竜(ヤソキチ)、キムラ緑子(永野マサエ)、高橋惠子(大樹の母)ほか
映画「俺俺」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「俺俺」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
俺俺の予告編 動画
映画「俺俺」解説
この解説記事には映画「俺俺」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
俺俺のネタバレあらすじ:起
カメラメンを目指していたものの挫折し、家電量販店に勤める永野均(亀梨和也)は、母のマサエ(キムラ緑子)が唯一の家族でした。ハンバーガーショップで食べていると、隣にサラリーマンの男が座り、均のトレイに自分の携帯を置きました。何か横でうるさかった男だったため、均はそのまま男の携帯を持ち去ります。
その携帯にはサラリーマンの母から頻繁に電話がかかっていました。均は思い切って電話に出ます。そして息子であるサラリーマンの大樹のふりをして「友達の車で事故って100万円借金した。10万円は何とかしたが90万円足りない・・」とオレオレ詐欺をやってしまいます。大樹の母は「90万円振り込む」と言うと、均は「僕の口座じゃなく友達の口座に振り込んで」と言って、自分の口座番号を教えます。
夜、ATMに行って90万円をおろした均は、白バイを見て罪の意識を感じます。翌朝、大樹の携帯を川に捨て、早速、赤と黄色の色違いの時計を買いました。店に出勤すると、デジカメを盗もうとする美人妻を見つけて声をかけます。その女性はサヤカ(内田有紀)という名で、カメラの話を始めます。同僚が「こいつはカメラマンだったから」というと、サヤカは色々と話を聞いて、一緒に来ていた旦那と帰りました。均はサヤカに一目ぼれした様でした。
均がアパートに帰ると見知らぬ女性がいます。女性は大樹の母で、均を見て「大樹」と呼びます。その夜は均の部屋に泊まり、翌朝大樹の母は帰りました。後をつけると表札は檜山でした。すぐに大樹の母に見つかり、家の中に入ると大樹の写真が全て自分になっていました。
俺俺のネタバレあらすじ:承
均は母のマサエに会いに行きます。するとマサエは「あなたは誰?昨日も来たわね、帰ってちょうだい」と追い返されました。すると自分が均だという男が出てきます。スーツを着ているものの、自分とそっくりでした。
店で仕事をしているとサヤカがやって来ました。均が「今から休憩だ」と言うと、一緒に昼食をとることになりますが、サヤカに電話がかかって来て「行けなくなった、それで家の写真を撮ってきてくれない?、お礼はするから」と言って住所を渡されます。均は住所の家に行き写真を撮ります。家の前には変な老人がいました。
もう一人の自分から電話が入り、会いに行くと横には自分にそっくりなナオという学生がいました。すると均はもう一人の自分に「お前は大樹だろう?」と聞くと「そうだ」と言います。3人は大樹のアパートに集まります。3人の自分が集まる部屋として、『オレ山』と名付けました。
翌日、家の写真をサヤカの事務所へ渡しに行きます。「うまく撮ってる」と言うサヤカは謝礼として10万円渡し、「家電量販店をやめて、一緒にやらない?」と誘います。サヤカの会社を出ると、サヤカの旦那たち3人が近寄って来て「オレの妻とヤッたのか?」と言って殴られます。『オレ山』に帰った均は、3人が同じだからいい事をしようと、仕事の身代わりをやるようになりました。
俺俺のネタバレあらすじ:転
ボーリング場で遊んだ3人が外に出ると、サヤカの夫ら5人に挟み撃ちにされます。3人で手分けして倒して『オレ山』に帰ると、ナオの友達だと言って5人の自分がいました。均と大樹は唖然とし、大樹がナオに「5人を帰らせろ」と言います。5人は気配を感じて帰って行きます。
サヤカが眼帯をして店にやって来ました。訳を言わずレストランに行くと、ナオが均の身代わりをやっていたことを見抜いていました。そしてサヤカは「夫と別れる」と言います。3人が夜買い物に行って帰っていると、車の事故の音がします。見に行くと自転車の自分が倒れて死んでいました。それはナオの友達の溝口でした。
『オレ山』に帰ると、ナオが「オレは3人しかいらないと大樹が言ったから、溝口を排除した」と言います。聞いた均がナオを殴ると出て行きました。大樹は「ナオが削除できるという事は、オレ達も削除される可能性がある」と言います。ニュースでは削除が問題になっていました。元同僚のヤソキチ(中谷竜)も均の顔で削除されました。店の先輩のタジマ(加瀬亮)も均の顔になっていました。
そして大樹の姉一家が死んだという連絡が入り葬儀に行くと、姉の夫の顔が均になっていました。均は刑事たちから、「お姉さんたちは削除された。あんた90万円振り込んでもらっただろう」と言われます。アパートに帰った均は、床に落ちていた血の付いた封筒を見つけます。その時ナオからメールが来ます。中身は、均が封筒を握ってナイフで刺されて死んでいる姿でした。
俺俺の結末
均はサヤカに会います。そして自分が削除された写真を見せます。サヤカは「最初に戻りなさい、問題はそこから始まっている。あなたは私とここに居る。あなたは、私がここに居ることを認めなさい」と言ってキスをします。サヤカはシャワーを浴び始めました。シャワールームから湯が漏れ始めます。均が覗くとサヤカは倒れて死んでいますが、顔は均の顔でした。飛び出すと、自分の顔をした警官に発砲されながら追いかけられました。
『オレ山』に着くと自分の顔をした男がナイフを突きつけます。大樹が止めに入り「ナオの仕業だ。削除が増殖してオレ達を上回った。最後に生き残るのはどちらか一人だ」と言います。均は「自分一人で解決する」と言います。部屋の金をすべて持って外に出ると、周りは全て自分でした。
オレ達に追いかけられる均でしたが、やがてオレ同士が殺し合いを始めます。やがて大樹の家に着くとナオがやってきます。ナオは「スゲェ会いたかったすよ」と言って近寄ってきたナオを均が拳銃で撃ちます。撃たれたのはナオではなく大樹でした。均は赤い時計を、ナオは黄色い時計をはめていました。
ナイフで刺されて死んだオレは黄色い時計をはめていました。大樹がナオを殺し、ナオになりすましていたのでした。均は大樹の家のチャイムを押し、事情を説明して90万円を返します。そして母の部屋に行った均は、母の事を初めてマサエと呼びました。
以上、映画「俺俺」のあらすじと結末でした。
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