パリ、ジュテームの紹介:2006年アメリカ映画。フランスのオムニバス映画。有名な監督たちがショートショートをつくる。この短い時間の中でそれぞれの監督らしい色々な形の愛を見ることができるのが楽しいです。どの作品が好きなのか語り合うのも楽しいです。1話が約5分で、全18話の構成となっています。
映画「パリ、ジュテーム」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「パリ、ジュテーム」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「パリ、ジュテーム」解説
この解説記事には映画「パリ、ジュテーム」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
パリジュテームのネタバレあらすじ:1「モンマルトル」
監督:ブリュノ・ポダリデス 出演:フロランス・ミュレール
駐車スペースのないところに無理やり駐車し、前後に車をぴったり付けられてしまい、出られなくなってしまった男。突然倒れた女を見つけた男は自分の車で休ませてあげることにします。気がついた女は彼と話をします。彼の手を握り、彼女はリラックスします。禁煙治療に向かう彼女と別れるのが惜しく、彼は彼女を送っていくのでした。
パリジュテームのネタバレあらすじ:2「セーヌ河川」
監督:グリンダ・チャーダ 出演:レイラ・ベクティ
学生3人組が通行人女性たちを片っ端からナンパしていました。しかし、誰も止まることはありませんでした。一人の男の子は近くにいたヒジャブをかぶった女性が転んでしまい、助けてあげました。その彼女に一目惚れした男の子は彼女のあとを付け、モスクの前で待ち構えていました。彼女は父親と一緒でした。なかなか切り出せない男の子に彼女の父親は一緒に帰ろうと声をかけてくれました。
パリジュテームのネタバレあらすじ:3「マレ地区」
監督:ガス・ヴァン・サント 出演:ギャスパー・ウリエル
女性の通訳として工場にやってきた男はその工場で働く男の子がひと目で気に入り、猛アプローチをし、電話番号を渡しその工場を出ました。工場で働く男は呆然としていましたが、彼のことが気にかかり彼のことを全力で追いかけていきました。
パリジュテームのネタバレあらすじ:4「チュイルリー」
監督:ジョエル・コーエン&イーサン・コーエン 出演:スティーブ・ブシェミ
観光客の男が地下鉄を待っていると、向かいのホームでカップルがいちゃついているのが目にとまります。
フランス人の男が自分の彼女をジロジロ見ていることが気にいらないと観光客の男に言いがかりをつけてきます。すると、彼女が観光客の男のホームへやってきていきなり彼にキスをしました。その行動に起こった彼は観光客の男を殴りにやってきました。そのカップルはただ観光客を殴り、二人で仲良く消えていきいました。
パリジュテームのネタバレあらすじ:5「16区から遠く離れて」
監督:ウォルター・サレス 出演:ダニエラ・トマス
小さな赤ちゃんを預けて働きに向かう母。電車を乗り継ぎ、遠くまで向かった先の仕事はベビーシッターでした。泣いていた我が子に聞かせた子守唄を預かった赤ちゃんにも歌ってあげるのでした。
パリジュテームのネタバレあらすじ:6「ショワジー門」
監督:クリストファー・ドイル 出演:バーベイ・シュローダー
ヘアスタイリストの営業の男はチャイナタウンへと売り込みに向かいました。素敵なヘアカタログを見て、どんどん美しくなるアジア人女性ですが、スタイリストの男は、そのアジア人の女性の金髪より、黒髪の自然の姿が美しいと教えるのでした。
パリジュテームのネタバレあらすじ:7「バスティーユ」
監督:イザベル・コイシェ 出演:ミランダ・リチャードソン
妻と別れを決めた夫。いつも赤いトレンチコートを来ている妻。すべてが単調でこの生活を終わりにしようときめた夫でしたが、妻から突然、「白血病の末期」だと知らされました。別れを決断するときではないと決めた夫は愛人に別れを告げ、妻の望みを全て叶えることにしました。恋する夫を演じることで、再び妻に恋する夫は。妻を亡くしたあと、二度と立ち直れなくなった夫。赤いトレンチコートを見るたびに胸が痛むのでした。
パリジュテームのネタバレあらすじ:8「ヴィクトワール広場」
監督:諏訪敦彦 出演:ジュリエット・ビノシュ
「カウボーイ」の存在を信じていた息子を亡くした夫婦。子どもの死を受け入れられない母親はあるとき息子の声を聞きます。その声の方向に向かっていくとカウボーイが現れました。そして、彼女に「私についてくる勇気があるか?」といいます。そこで息子と再会しますが、夫が彼女を呼ぶ声が聞こえてきます。母親は息子と別れ、彼の死を受け入れるのでした。
パリジュテームのネタバレあらすじ:9「エッフェル塔」
監督:シルヴァン・ショメ 出演:ヨランド・モロー
小さな男の子、ジャン=クロードは両親のことを説明します。両親は留置所で出会います。父はパントマイムをする人でした。感情表現もすべてパントマイムでしたが、彼のことを認めてくれる人はいなく、一人ぼっちでした。彼は通報され留置所に入れられました。しかしそこでパントマイムをする女性と意気投合。そのまま結婚するのでした。そんな2人の子どもと馬鹿にされても彼は笑顔で通学するのでした。
パリジュテームのネタバレあらすじ:10「モンソー公園」
監督:アルフォンソ・キュアロン 出演:ニック・ノルティ
男は女と待ち合わせをし、ギャスパールについて話しています。彼の奴隷になるのかと男は伝えました。俺を信用しろという言葉を信じて連絡をした女でしたが少し不安になってきました。しかし、彼は信用してくれと伝えました。ギャスパールに人生を支配されそうだと相談する女に必死で説得する男。男は女の父親で彼女の赤ちゃんがガスパールでした。女は一日ギャスパールを父に預けるのでした。
パリジュテームのネタバレあらすじ:11「デ・ザンファン・ルージュ地区」
監督:オリヴィエ・アサヤス 出演:マギー・ギレンホール
ある女優は映画の撮影のためフランスに来ていました。ドラッグディーラーからドラッグを調達し、パーティを楽しむ女優。ドラッグディーラーから電話番号を聞かれ電話番号を教える女優。ドラッグを買いたくてまた彼に電話をするその女優だが、あの時の彼は来ませんでした。
パリジュテームのネタバレあらすじ:12「お祭広場」
監督:オリヴァー・シュミッツ 出演:アイサ・マイガ
何かに刺されたと訴える男。女は男を懸命に救急処置をしていました。そんな彼は彼女と一緒にコーヒーが飲みたいと言い出し、コーヒーを注文します。 家を追い出され住む場所をなくした男。大事なギターを知らない男達に取られたので取り返そうとして、ナイフで刺されてしまったのでした。懸命に処置をしましたが、助けてあげられなかった彼女は一緒に飲めなかったコーヒーを両手にもち涙を流しました。
パリジュテームのネタバレあらすじ:13「ピガール」
監督:リチャード・ラグラヴネーズ 出演:ボブ・ホスキンス
熟年の夫婦が愛について考えます。夫は衰えた自分を受け入れたくなく、妻はそんなことを重要だと思っていません。そしてそれは2人の最終公演となるのでした。
パリジュテームのネタバレあらすじ:14「マドレーヌ界隈」
監督:ヴィンチェンゾ・ナタリ 出演:イライジャ・ウッド
学生の男は赤い血を辿ります。そこにはヴァンパイアがいました。ヴァンパイアに噛まれた男はそのヴァンパイアに恋をします。ヴァンパイアは彼に自分の血を吸わせ、彼もヴァンパイアになりました。
パリジュテームのネタバレあらすじ:15「ペール・ラシェーズ墓地」
監督:ウェス・クレイヴン 出演:エミリー・モーティマー
結婚が1ヶ月前に迫ったカップル。オスカー・ワイルドの墓へ来た二人。墓にキスをする彼女を見て汚いと言う男に結婚できないと彼女は伝えました。男には笑いが足りないと言って逃げ出す彼女を追いかけると木の根っこにつまづき墓に頭をぶつけます。すると、オスカー・ワイルドがでてきて男に助言をし、二人はまた仲睦まじくなるのでした。
パリジュテームのネタバレあらすじ:16「フォブール・サン・ドニ」
監督:トム・ティクヴァ 出演;ナタリー・ポートマン
ブラインドの男の耳に止まった声は女優の卵のオーディションの訓練でした。オーディションに遅れそうな彼女のために近道を教えるブラインドの男。彼女はオーディションに合格し、パリに移り住んだ。二人は幸せな時間を過ごし、いつも一緒にいたが、別れは怖いものです。彼は彼女の電話を受け、彼女の姿が見えると言いました。そして彼女が自分にとって大きな存在だと気づくのでした。
パリジュテームのネタバレあらすじ:17「カルチェラタン」
監督:ジーナ・ローランズ 出演:ジェラール・ドパルデュー
熟年離婚をする2人。女は彼氏の話を元夫にします。元夫も離婚が成立したら30歳の女性と結婚するといいます。その女性は妊娠3ヶ月だといいます。孫もいるのに、と女は言いますが、祝福もしました。息子が欲しい元夫は養子縁組をすると彼女に伝えました。元妻の彼氏を養子にもらうと提案するのでした。二人共、別れを惜しみながらも冷静に別れを決意します。
パリジュテームのネタバレあらすじ:18「14区」
監督:アレクサンダー・ペイン 出演:マーゴ・マーティンデイル
一人旅をする女性。ひとりでパリを堪能する女性は自分の人生について考えます。 フランス料理を楽しんだり、有名人のお墓参りをしたりしていました。彼女には身内はいなく、自分が死んでも誰もお墓参りに来ないだろうと言います。一人ぼっちで公園でサンドイッチを食べていると、周りはカップルしかおらず、自分だけが一人ぼっちだという現実をみます。忘れていたもの、人生にかけていたもの、喜びと同時に悲しみを感じ、生きていると実感した彼女。死んだも同然の気持ちで生きてきた彼女は今、自分は生きていると気付かせてくれたパリを愛しているし、パリに愛されていると感じました。
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