映画「パッション（2012年）」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
パッションの紹介：2012年フランス, ドイツ映画。出世のためには手段を択ばない女性上司に貶められた有能な部下の、憧れから殺意に変わる欲望と狂気の様を描いたサスペンス。A・コルノー監督の作品「ラブ・クライム 偽りの愛に溺れて」のリメイク。
監督：ブライアン・デ・パルマ 出演：レイチェル・マクアダムス（クリスティーン）、ノオミ・ラパス（イザベル）、カロリーネ・ヘアフルト（ダニ）、ポール・アンダーソン[俳優]（ダーク）、ライナー・ボック、ベンヤミン・サドラー、ミヒャエル・ロチョフ、マックス・ウルラヒャー、ほか
この解説記事には映画「パッション（2012年）」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ニューヨークに本社を置く大手広告会社のベルリン支部で働くイザベルは新しいクライアントの案件を上司のクリスティーンと練っていた。イザベルはやり手の女上司に憧れを抱いており、そんな彼女の能力を高く評価しているクリスティーンはイザベルの提案したプランを自分に代わってロンドンでのプレゼンで発表するよう命じる。
ロンドンへはイザベルの助手ダニと経理担当でクリスティーンの愛人の一人ダークが同行してプレゼンは成功を収めると、その晩イザベルは彼女に想いを寄せるダニからの食事の誘いを断ってダークと体の関係を持つ。
しかしクリスティーンは本社にそのアイディアは自分が思いついたものだと報告、悪びれる様子もない彼女は不満げなイザベルをパーティーに誘うが、そこで彼女はクリスティーンが陰で自分を”操り人形”と称していることを知って傷つく。
一方ダークの横領を知るクリスティーンは本社の監査でこれ以上隠しておけないと彼に通告、切り捨てられると焦ったダークは逢いたいと言ってくるイザベルを冷たく突き放す。
苛立ったイザベルは会社が出した修正案を無視してオリジナルのアイディア映像をネットに公開、それが評判となりクリスティーンを差し置いて彼女が本社への異動を勝ち取る。イザベルは彼女に「あなたのやり方をまねたのだ」と言い放つ。
その後、ダークから謝罪と逢いたいという連絡をもらったイザベルが約束の時間にオフィスで待っていると、クリスティーンからビデオ電話が入る。そこにはダークがいて、２人でロンドンでのダークとイザベルの情事を撮ったビデオを見ている様子が写っていた。
ショックを受けた彼女は駐車場で運転を誤り柱や自販機に激突、激しく動揺して泣き叫ぶとそのまま車の中で一夜を明かす。そして防犯ビデオで撮影されたその様子を社員が集まるパーティーで公開され笑い者にされる。精神的に不安定になり、薬に頼るようになったイザベルをダニは心配していた。
そしてある晩、クリスティーンが喉を切られて殺害され、イザベルが容疑者として聴取される。被害者の手にイザベルのスカーフの一部と思われるものが残されていたことと、彼女への恨みが動機として追及される中、薬で朦朧としていたイザベルは警察の強要のままに自白してしまう。
しかし拘留中に覚めた彼女は犯行当時劇場でバレエを観ていた、スカーフも家にあるはずと無罪を主張、劇場の案内係からアリバイの確認がとれ、完全な状態のスカーフも見つかって彼女は無罪放免となる。
そして彼女の家での捜索中にダークの横領に関する資料を発見した警察は犯行当夜ダークがクリスティーンの家に行ったというダニの証言を得て彼を調べた結果、車から血染めで一部欠損したスカーフが発見されてダークがクリスティーン殺害犯として逮捕される。
解放されたイザベルはダニと祝杯をあげるが、そこで愛を告白し拒絶されたダニは携帯電話を取り出し、真相を知っていることを告げる。
偶然からイザベルが飲んでいた薬が単なる甘味料だったことを知ったダニは不審に思ってそれからのイザベルの行動を撮影していたのだった。そこには同じスカーフを購入し、劇場であえてアリバイ工作をして抜け出し、クリスティーンを殺害してそのスカーフをダークの車に仕込む一連の行動が記録され、送信ボタン１つで警察へ送信されるようになっていた。
映像をネタに関係を強要されたイザベルは夜中に着信音で目を覚まし、そのもとをだどってダニの携帯を見つけ出す。しかしダニと奪い合いの末、思い余ってイザベルはダニを絞殺、しかしこと切れた瞬間ダニの体が送信ボタンに触れて映像は警察へ送信される。その時ドアフォンが鳴りドアを開けたイザベルは、血染めのスカーフを着けたクリスティーンに首を絞められる。
そこでハッとしたイザベルは全てが悪夢のように見えたが、彼女が目覚めたベッドの脇には物言わぬ体となったダニが横たわっていた。
以上、映画「パッション」のあらすじと結末でした。
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