プリズン13の紹介:2019年日本映画。1971年に実際に行われた心理学実験「スタンフォード監獄実験」をモチーフにした密室サスペンス作品。人気Vチューバーの公開実験に参加することになり、看守と囚人に分かれて監獄生活を疑似体験することになった女子大生や参加者らの顛末を描きます。キャスト陣も『仮面ライダーW』の板野友美(元AKB48)、『劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer』の前野朋哉、『手裏剣戦隊ニンニンジャー』の矢野優花、『仮面ライダービルド』の芹澤興人、『動物戦隊ジュウオウジャー』の立石晴香など個性派揃いです。
監督:渡辺謙作 出演者:堀田真由(マリ)、板野友美(ユマ)、前野朋哉(コウキ)、中島健(グレ)、岩井拳士朗(ゲーテ)、矢野優花(GUMI)、芹澤興人(ヤマネ)、宇野祥平(H)、伊藤麻実子(カミヤマ)、立石晴香(月曜)、岡部尚(レンズ)、宮下かな子(Jヨン)、岡本智礼(M16)、今野萌子(メソ)ほか
映画「プリズン13」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「プリズン13」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
プリズン13の予告編 動画
映画「プリズン13」解説
この解説記事には映画「プリズン13」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
プリズン13のネタバレあらすじ:プロローグ
気の弱い女子大生・マリ(堀田真由)は、気の強い格闘技雑誌ライターの姉・ユマ(板野友美)と、その夫でカメラマンのコウキ(前野朋哉)の自宅に居候していました。そんなある日、マリはユマに“ソフィア”と名乗る人気Vチューバーの開く公開実験に応募したことを告げました。
“ソフィア”の今回の実験とは、1971年にスタンフォード大学で行なわれた心理学実験を再検証するというものであり、参加者は1週間もの間拘束される代わりに100万円という高額報酬が得られるというのですが、途中で実験をリタイアした者は1円ももらえないというものです。
12名の参加者はそれぞれ6人ずつ“看守”と“囚人”に分けられ、どこにあるのか公表されない秘密の実験場で監獄生活を擬似体験することになります。
実験場には4m四方の大きな檻が設けられ、参加者たちの行動はネット配信され、参加者は「暴力などの法律違反が起きた場合は実験は即刻中止」「全ての電子機器を持ち込んではならない」「外部と接触してはならない」「配置されている撮影機材に触れてはならない」というルールが課せられます。
プリズン13のネタバレあらすじ:実験初日
看守には長髪男のゲーテ(岩井拳士朗)、地下アイドルのGUMI(矢野優花)、インフルエンザを患ったまま参加するH(宇野祥平)という男、“筋肉バカ”を自称する男・M16(岡本智礼)、おさげの女・カミヤマ(伊藤麻実子)、そしてマリが選ばれました。
囚人にはサングラスの茶髪男・レンズ(岡部尚)、ヒゲの男・ヤマネ(芹澤興人)、暗めの茶髪の男・グレ(中島健)、髪の毛を結んだ女・月曜(立石晴香)、髪に赤いメッシュが入っている女・Jヨン(宮下かな子)、セミロングの女・メソ(今野萌子)が選ばれました。
参加者は“ソフィア”からルールについて説明を受け、それぞれの役割を演じることになりました。開始から1時間して食事の時間となり、看守にはちゃんとした料理が、囚人には犬のエサのようなものが与えられました。食べ物を嫌がったメソは早々とリタイアして立ち去っていきました。
看守の6人は食事をしながら、ゲーテの発案で自分たちの独自ルールを決めようと協議しました。その結果、「囚人が実験をやめる場合は看守の過半数の同意が必要」「看守は二人組の三交代制」「看守が実験をやめる場合も、囚人と同条件」「囚人が牢獄を出る場合、同性の看守が付き添う」などのルールが定められていきました。
プリズン13のネタバレあらすじ:実験2日目
看守はマリとH、カミヤマとM16、ゲーテとGUMIでペアを組むことになりました。ある時、M16はヤマネをトイレに連れて行きましたが、ヤマネがふざけ始めたことに苛立ったM16が彼を蹴りました。
その夜、ヤマネはまたトイレに行きたいと言い出し、看守側はマリしかいなかったのですがやむなく付き添うことにしました。ところが、ヤマネは突然マリを襲い、制止しようとしたM16の首を絞めました。M16に報復したヤマネは“ソフィア”に「これは暴力じゃないから」と嘘をつきました。
プリズン13のネタバレあらすじ:実験3日目
看守側はゲーテが中心になって仕切っているのですが、マリとM16がヤマネに見下されている現状、GUMIの態度がだんだん偉そうになってきていることに危機感を抱いたゲーテは次々と「看守と囚人の間で私語は禁止」「囚人は看守に敬語を使わなくてはならない」「ルールに従わない者には懲罰を与える」などと新しいルールを加えていきました。
ゲーテやGUMIは囚人に対して執拗な嫌がらせを繰り広げていきました。ヤマネはトイレにすらも行かせてもらえなくなり、度付きのサングラスをかけているレンズはゲーテに取り上げられたあげく壊されてしまいます。元々他人に命令するのが苦手なマリはゲーテのやり方に異を唱え、彼の怒りを買ってしまいます。
プリズン13のネタバレあらすじ:実験4日目
ゲーテは新たに「囚人はシャワーの際、片足をシャワーパイプに繋ぎとめること」などというルールを付け加え、これをいいことに月曜のシャワーを覗きました。うんざりしたマリは実験から降りたいと言い出しますが、看守の過半数の同意を得られませんでした。
マリは意を決して囚人たちを脱獄させようとしましたが失敗に終わり、マリは懲罰として囚人に格下げされてしまいます。ネット中継を観ていたユマはマリを助けようと警察に通報しますが、警察は「事件が起きているわけではない」としてまともに取り合ってくれませんでした。
プリズン13の結末:実験5日目
マリは囚人の中で唯一脱走に賛同していたグレと共に檻へ入れられました。そんなマリに実は同性愛者であるカミヤマが迫ってきましたが、マリは拒絶しました。その頃、動画を観ていたユマとコウキは実験場がとあるCM撮影スタジオであることを突き止め、乗り込む決意をしました。
一方、看守側はゲーテに代わってGUMIが主導権を握り、「囚人は連帯責任を負わなくてはならない」というルールを設け、Jヨンを囚人から看守へ昇格させました。やがてグレが看守に反旗を翻したことをきっかけに囚人側と看守側との間で争いが勃発、レンズは混乱のなかで押し潰されてを死んでしまいます。
全員が激しく動揺するなか、GUMIは人殺しだと騒ぎ始め、気が動転したM16はGUMIの首を絞めて殺してしまいます。そんな中、マリは唐突に「“ソフィア”はここにいる」と言い出し、“ソフィア”の正体はHだと発言しました。その時、今度は実験場で突然停電が発生、全員が気絶してしまいます。
気がつくと、いつの間にかHが死んでおり、錯乱したゲーテはM16に「(GUMI)を殺してくれてありがとう」と告げ、GUMIの死体を蹴りました。逆ギレしたM16は「お前が蹴ったからGUMIが死んだ」とゲーテを責めましたが、突然マリが今後は「Hは“ソフィア”じゃない。“ソフィア”がこんな死に方するわけがない」と言い出しました。
その時、警察が実験場に突入、ゲーテやM16を逮捕しました。駆け付けたユマとコウキはマリに「強くなった」と声を掛けました。こうして実験は5日で打ち切られました。マリは“ソフィア”の正体が自分であることを暗示するかのように、“ソフィア”のシンボルマークであるハート型の染みの付いたTシャツを着ていました。
以上、映画「プリズン13」のあらすじと結末でした。
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