プロムナイトの紹介:1980年カナダ映画。プロムの夜に巻き起こる復讐劇を描いたホラー作品。廃校で5人の子ども達が鬼ごっこをしていたが、1人の少女が過剰に追い詰められ死亡してしまった。残った4人は捕まることを恐れ、自分達だけの秘密にしようと誓う。数年後、彼らは高校生になりプロムの夜を迎えた。賑やかなパーティーの裏側で、加害少女達を標的にした惨劇が始まる。
監督:ポール・リンチ 出演者:ジェイミー・リー・カーティス(キム)、レスリー・ニールセン(ハモンド校長)、ケイシー・スティーヴンス(ニック)、エディ・ベントン(ウェンディ)、マイケル・タフ(アレックス)ほか
映画「プロムナイト」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「プロムナイト」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
プロムナイトの予告編 動画
映画「プロムナイト」解説
この解説記事には映画「プロムナイト」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
プロムナイトのネタバレあらすじ:廃校の鬼ごっこ
舞台は1974年、とある町の廃校舎。4人の少年少女が鬼ごっこをして遊んでいました。彼らの名前はニック、ウェンディ、ジュード、ケリー。そこに同級生のキムが妹ロビンと弟アレックスを連れて通りかかります。キムとアレックスはすぐに離れましたが、ロビンは鬼ごっこが羨ましくなり廃校に足を踏み入れます。ロビンを見つけたウェンディ達は彼女を囲み、「殺せ! 殺せ!」と叫びながら執拗に追い詰めました。あまりの恐怖に逃げ出したロビンは、2階の窓から転落して死亡してしまいます。色を失った4人は、自分達だけの秘密にすることを誓ってその場から逃げ去りました。捜査の結果、事件は変質者の犯行とされ、近くに住んでいた前科のある男が逮捕されます。
時は流れ、6年後のロビンの命日。ハミルトン高等学校に通うキム達は、待ちに待ったプロムを迎えようとしていました。朝、家で学校の準備をしているとウェンディ、ジュード、ケリーの家に不気味な電話がかかってきます。気味の悪い掠れた声は、「パーティーで会おう」「今夜は僕の番だ」と囁きました。電話はニックの家にもかかってきましたが、ちょうど家を出たところだったので誰も出ません。一方、町では不穏な事件が起きていました。ロビン殺害の罪で警察病院に入れられていた男が、昨夜看護師を人質に脱走したのです。看護師はロビンが殺害された廃校で遺体となって発見されました。警察は住人のパニックを防ぐため事件を公表せず捜査することにします。
プロムナイトのネタバレあらすじ:惨劇へのカウントダウン
ハミルトン高校では、プロムを待ちきれない生徒達がソワソワしていました。中でも生徒の人気投票で選ばれたプロムキング&クイーンのニックとキムは、リハーサルもあって大忙しです。ニックは少し前までウェンディと交際していましたが、彼女のわがままぶりに辟易して別れ、今はキムに惚れこんでいました。ニックに未練のあるウェンディは苛立ちと嫉妬を募らせます。そこで校内きっての不良生徒ルウと手を組み、パーティーをめちゃくちゃにしてやろうと企みました。キムはウェンディの動きに警戒しつつも、ロビンを思い出しては悲しみに沈みます。生きていれば今年度の新入生だったロビン。プロムでクイーンに選ばれたかも知れないと落ち込むキムに、ニックは6年前の真実を打ち明けようとしました。しかし結局言い出せません。そうやって隠し続けてきた過去の罪を償う時が唐突にやって来ました。校内の女子更衣室の鏡が何者かによって壊されます。その破片がウェンディ、ジュード、ケリーのロッカーに、それぞれの写真と一緒に貼り付けられていました。彼女達は不気味に思いますが、それが惨劇の始まりとは気付きません。一方、警察は脱走犯を捕まえるため、ハミルトン高校を特に注意して警戒にあたっていました。
プロムナイトのネタバレあらすじ:始まった復讐
ついにプロムが始まります。キムのパートナーはもちろんニック。ジュードは今朝知り合ったばかりのセイモアと、ケリーは恋人ドルーと一緒にやって来ました。遅れてウェンディがルウと現れます。彼女を見つけたキムは、見せつけるようにステージでニックと踊り始めました。主役の華やかなダンスに会場は盛り上がります。パーティーが続く中、ケリーとドルーは人気のない部屋でセックスしようとしていました。しかし経験の無いケリーは怖がり、ドルーを拒否してしまいます。腹を立てたドルーは部屋を出て行きました。泣きながら衣装を整えるケリー。その背後に黒い目出し帽を被った男が現れます。男はケリーの首を掻っ切って殺害。更にセイモアの車でマリファナを吸っていたジュードも襲って惨殺しました。セイモアは必死に抵抗しますが、運転席で揉みあった末車は崖から落ちて炎上。殺人鬼は間一髪で脱出し、セイモアは死亡してしまいます。
プロムナイトのネタバレあらすじ:血のプロム
殺人鬼の次の狙いはウェンディでした。彼女が1人きりになったのを見計らい、斧で襲いかかります。ギリギリで避けたウェンディは、悲鳴を上げながら校内を逃げ回りました。しかし殺人鬼も執拗に追いかけてきます。執念でウェンディを惨殺した殺人鬼の最後の狙いは、ニックでした。そうとは知らないニックはプロムキングの王冠を被り、ステージの袖で待機します。ちょうど脱走犯が町から50マイル離れた場所で発見され、警察の張り込みも手薄になっていました。そこでルウが動き始めます。彼は仲間と一緒にニックを殴って気絶させ、王冠を奪います。ニックの代わりにステージに上がり、パーティーを台無しにする計画でした。ところがそこに殺人鬼が現れます。王冠を被った後ろ姿を見た殺人鬼は、ニックだと勘違いしてルウの首を吹っ飛ばしました。ランウェイを転がるルウの頭部に、会場はパニックになります。生徒達はいっせいに逃げ出し、キムもニックを助け起こして逃げようとしました。そこに殺人鬼が立ち塞がります。
プロムナイトの結末:悲しみの真実
ニックに振り下される斧。キムは彼を守ろうと殺人鬼に飛び掛かります。揉み合う内に落ちた斧を拾ったキムは、殺人鬼の頭めがけて振り下しました。血を流しフラフラと立ち上がった殺人鬼と正面から対峙したキムは、彼の目を見て驚愕します。それはキムがよく知る人物の目でした。覚束ない足取りで外へ出た殺人鬼を待っていたのは警察です。銃口を向ける警察に、キムは「撃たないで!」と叫びました。倒れた殺人鬼を抱きしめたキムは、そっと目出し帽を外します。
その正体は、アレックスでした。瀕死の彼は「みんなで殺した」と呟きます。実はロビンを殺害したニック達が逃げ去るところを、アレックスは目撃していたのです。復讐のために殺人を犯したアレックスは、「ロビン!」と叫んで絶命。キムが呆然と涙を流し、この映画は終わりを迎えます。
以上、映画プロムナイトのあらすじと結末でした。
この映画の感想を投稿する