るろうに剣心 伝説の最期編(るろうにけんしん でんせつのさいごへん)の紹介:2014年日本作品。るろうに剣心 伝説の最期編は佐藤健の演ずる「人斬り抜刀斎」と幕末恐れられた緋村剣心の物語である。第一作・第二作「るろうに剣心」の続編として2014年9月13日に全国劇場公開され、43.5億円の興行収入を記録しました。第二作京都大火編から2ヶ月以内の公開となった。
監督:大友啓史 主演:緋村剣心役「佐藤健」 神谷薫役「武井咲」 四乃森蒼紫役「伊勢谷友介」相楽左之助役「青木崇高」高荷恵役「蒼井優」他
映画「るろうに剣心 伝説の最期編」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「るろうに剣心 伝説の最期編」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
るろうに剣心 伝説の最期編の予告編 動画
映画「るろうに剣心 伝説の最期編」解説
この解説記事には映画「るろうに剣心 伝説の最期編」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
るろうに剣心 伝説の最期編のあらすじ1
第二作「京都大火編」の最後志々雄の船から薫を追いかけ海に飛び込み、気を失って砂浜に打ち上げられたところを謎の男に救われた剣心。過去の記憶が蘇る。幼い剣心は(幼名・心太)は広場に散らばった死体の墓を作っていた。そこに謎の男が現れる。男の名は比古清十郎といった。心太が埋めていた死体を切ったのは比古だった。比古は心太に「お前は優しすぎる!剣客にそぐわん」と心太の名を「剣心」と改め自らの剣術を教えた。
るろうに剣心 伝説の最期編のあらすじ2
そんな昔の夢を見ていた剣心が目を覚ますと久しぶりの再会を果たした二人だった。すぐに薫のことを思い出し、比古に聞くが比古は剣心しか見なかったこと、更には剣心は丸3日眠っていた、今更浜辺に行っても薫が生きている保証はないと…。それを聞いた剣心は落胆する。その剣心をみて呆れる比古に剣心は「志々雄を倒すために飛天御剣流の奥義を伝授して欲しい」と願い出る。
るろうに剣心 伝説の最期編のあらすじ3
その頃、志々雄の乗った巨大船が東京湾に到着、そしてついに志々雄の口から国盗り開始が宣言される。その一報はすぐ警察にも届き騒然としていた。そして志々雄は故大久保利通の後継者・伊藤博文を呼び出すことになる。呼び出された伊藤をはじめとする政府重役達は巨大船の目の前の海岸で会合が行われた。会合では食事が振舞われ円満に事が進んでいたように思えたが、志々雄の大久保に対する無礼な質問に憤る重役達。すると憤る重役に志々雄の手下が殺してしまう。悲鳴とわめく重役達を「黙れ!」と一喝。世の中には別な理由で死んだと報告しろと伊藤は指示を出した。その全てを闇に隠す伊藤の姿勢を見て「俺を焼いたのも政治なのか?」と問う志々雄。焼かれたせいで志々雄の体は汗をかくことができず生きているのが不思議な体だった。席を立とうとする伊藤に合わせ、志々雄の手下は他の重役を殺していく。さらに「命が欲しければ剣心を探し、民衆の前でさらし首にしろ!」と命令を下した。そして志々雄に恐怖する政府は全国に剣心を指名手配にし、警察はその指名手配に斎藤一は「維新の功労者であり、志々雄殺しを命じた剣心を捨て駒にするなど、武士の誇りを忘れたか?」と呆れて去っていった。
るろうに剣心 伝説の最期編のあらすじ4
一方京都の隠密御庭番衆の隠れ家「葵屋」では剣心と薫の生死を心配する左之助と弥彦。繰は蒼紫にやられた翁の看病していた。その京都にも剣心の指名手配の情報が伝わった。それに怒る左之助だが、弥彦は「指名手配されるってことは剣心はまだ生きている」「薫も一緒だ」と言う。そこに客が現れて屋の手ぬぐいを持って、それを渡しに来てくれた人だった。 その手ぬぐいを見た操は、その手ぬぐいは前日に傷を負った薫の腕に巻いてあげたものだと気付き、手ぬぐいを持ってきた客から事情を聞き、病院へ行くとベッドで寝ている薫の姿があった。
るろうに剣心 伝説の最期編のあらすじ5
一方、師匠から奥義を伝授してもらうべく、手合わせをしている剣心。 だが全く刃が立たず、大人に遊ばれている子供のように軽くあしらわれてしまう剣心。倒れても向かってくる剣心に幼き頃の剣心とダブらせて見ていた比古は 「墓を作ることしか出来ない子供のままのお前ではいつまで経っても奥義は会得できん」と言う。 その夜、比古と言葉を交わし、今のままでは志々雄どころか志々雄の手下すら倒せないと言う剣心は「命を捨ててでも奥義を会得しなければ」と。 その言葉を聞いた比古は愚かだと、七輪に刺さっていた串を剣心の首に突き立て「ならば今死ぬか?」と。 続けて「時間をやるから今のお前に欠けているものを理解しろ」と問う。その言葉に一晩悩み考える剣心だった。翌日竹林の中で比古は剣心に「見出すことはできたか?」と問う比古に「出来なかった」と剣心。呆れた比古は刀を取り「今のお前ではまた人斬りのあやまちを犯す」「そんなお前に引導を渡すのが師匠の努めだ」と剣心と刀を交える。戦いのなかで恐怖を覚える剣心。それは「死への恐怖だと気づく」そして夢中で比古へ向かう剣心は「志々雄を倒すためには今死ぬわけにはいかない!」と向かう。その姿勢に感心した比古は「生きようとする意思がお前に足りなかったのだ」と命の重みが奥義の心得への一歩だと伝える。そして奥義を得た剣心は比古と別れ志々雄のもとへ向かう。そして駆けつけた繰から薫は無事としった剣心は京都へ向かう。葵屋についた剣心は自分が指名手配されている事を知る。御庭番衆の地図を授かり、翁に別れを告げようと部屋に向かうと翁の姿はない。翁は御庭番衆の抜け道を剣心が使うことを予測し、待ち伏せしていた蒼紫の考えを先読み。すると目の前に蒼紫の姿が。しかし翁の体はボロボロ。歩くことが精一杯。そこに操と剣心が。倒れる翁を支える操。そしてついに剣心と蒼紫が相見え、翁は剣心に「操のために、そして蒼紫自身のために蒼紫を殺してくれと」と刀を交える。その後葵屋で繰の手当を受ける蒼紫が目を覚まし「翁の敵をとるなら遠慮なくやれ」と言うが、繰は「あなたには翁と死んでいった御庭番衆のみんなの分まで生きてもらう」を言われ涙する。
るろうに剣心 伝説の最期編のあらすじ6
東京の神谷道場に戻った剣心はそこで恵と再会した。恵からいつもの道着を受け取り腕を通した。そして道場を出ようとしたとき警察の集団達が剣心を捉えようとする。頼りない警官達に抵抗せず自ら刀を置きそのまま捕らわれた。そして警視本部に連行された剣心は伊藤から「政府は人斬り時代の剣心の意向が政府によるものだと志々雄にばらされたくないがために志々雄の言いなりになり、剣心に生贄になってもらう」と告げられる。今の状態では結果的に東京に大きな被害が出るとも言われた。そこで剣心は伊藤に「志々雄に近づければ勝機はある」と自ら言う。それを聞いた伊藤は餞別代わりに伝説に相応しい花道を用意してやると、作戦を立てる。
るろうに剣心 伝説の最期編の結末
そして東京湾では剣心のさらし首の準備が進んだ。その情報を知った薫達も海岸へ急いだ。ついに縄で縛られた剣心が海岸へ。薫たちも駆けつけるが、そこには志々雄の姿はなく佐渡島によって罪状が述べられる。その中で剣心に切られた被害者たちの名前が次々と呼び上げられる。そして人斬りと野次る群衆を前に、ついに剣心の首を切られようとする。振り落とされた刀は剣心を縛っていた縄を切っただけだった。その処刑人の中身は斎藤だった。そこから乱戦が始まった。剣心と左之助は巨大船に乗り込んだ。そこにいたのは宗次郎だった。再び剣を交えることに。宗次郎の戦いに勝利し志々雄のもとに、そして志々雄との最終決戦となった。そして剣心・左之助・斎藤・蒼紫が次々合流し4人の力がぶつかり合う。そんな中、伊藤の命令で巨大船に砲撃を開始した。伊藤は剣心、志々雄ともに全員海に沈め葬るつもりだった。沈みゆく巨大船の中で死闘が繰り広げられる。志々雄に勝利した剣心だった。かなりの傷だらけの体ではあるが無事生還を果たし薫のもとに戻ることができた。伊藤は「抜刀斎は死んだ」と言う。緋村剣心は生まれ変わった。として「敬礼!」として迎えられた。薫が最後に「剣心帰ろ」と告げた。その後剣心は道場にいた。季節の巡る穏やかな生活を送った。
以上「るろうに剣心 伝説の最期編」のあらすじでした。
るろうに剣心 伝説の最期編 主題歌 Heartache/ONE OK ROCK
「るろうに剣心 伝説の最期編」感想・レビュー
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るろうに剣心 伝説の最期編では登場人物全員が凄まじいアクションを披露するために撮影の数ヶ月前からトレーニングをしていたということを聞くとさもありなんということと同時の1つの作品に対してそこまで費用と情熱を投入したという背景にも感動してしまう。こんなのチャンバラではない、と言われたらその通りだけれども、その代わりに新しい日本のソードアクションが産まれたと言っていいと思う。
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前編「るろうに剣心 京都大火編」ではけっこう苦戦していた剣心のまさに逆襲編が「るろうに剣心 伝説の最期編」。前半では志々雄の陰謀と剣心の修行は平行して進んでいってそのあたりはややスローペースだが、剣心が奥義を会得すること自体が実は作品のテーマであることが途中で判明してからはもう一騎果敢に話が転がっていく。青紫との対決から明治政府との交渉を経て、後半の対決はもう凄まじいの一言。特に薫がほとんど話に関わってこないのも納得だし、この決断は正しいと思う。
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「るろうに剣心 伝説の最後編」は途中で剣心が1作目での過去を思い出しながらも前に進んでいくところはストーリー的にもテーマ的にも圧巻で後半はアクションでストーリーが語られていく、と言ってもいい。悪の要塞に乗り込んでいってバッタバッタと敵をなぎ倒す、という娯楽映画の最高に盛り上がるシチュエーションを志々雄の戦艦を舞台にして見せてくれるのも素晴らしければ、きっちりと宗次郎とのリベンジ戦で盛り上げて志々雄との最終決戦になだれ込むのも素晴らしい。ここで特筆すべきは尋常でない強さを見せる志々雄の描き方。剣心のその他の3人の4人がかりでも対等に戦ううえに、剣を振るえばあまりの体温の高さによって炎が舞い散るというまるでマンガのような強さを見て思わずジャッキー・チェンの『プロジェクトA』のクライマックスを思い出してしまうアクションの切れとアイデアが豊富に投入されているのだ。「るろうに剣心 伝説の最期編」はとにかくアクションが凄すぎて途中で辻褄が会わない部分とかマンガ的だとかいう批判が空虚になってしまうのだ。
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ラスト直前でさんざん剣心を利用した挙句に殺そうとまでした伊藤博文が警官隊と共に敬礼して剣心たちをサムライとして讃えるのを白けた目で見つめる一行の姿に明治に生きる市井の剣豪のこれからの苦難と希望を同時に見出してまさに見事な決着のつけ方に感心した。「るろうに剣心 伝説の最期編」は新しい日本映画、時代劇が登場したことを実感させてくれる傑作です。
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最後まで、呼吸するのも忘れてしまうほどの凄いアクションシーンでした。ワイヤーを使っているにしても、高いところから飛んだり、落ちたり、撮影中、怪我しなかったのかしら?と、心配していました。
剣心と志々雄の迫力ある戦いシーンはこの作品の重要部分とも言えるぐらいハイクオリティーでした。
このシーンの為に今までの物語があり、より生き続けると感じるぐらい本当に素晴らしいシーンでした。
最初は志々雄が誰だか分からなかったのですが藤原達也さんだと知りやっぱりと思うほど言葉が出ないほどに最高の演技でした。
時代劇好きにはたまらない一作だと思います。
見ないと損ですよ。