叫(さけび)の紹介:2006年日本映画。湾岸沿いの埋め立て地で、海水で出来時させる殺人事件が頻発しました。刑事の吉岡が捜査を進めますが、自分が犯人のような状況証拠が出てきて混乱した吉岡の前に、赤い服の幽霊が現れはじめ、吉岡は自分の過去を捜査しはじめる・・・という話のミステリーホラー映画です。
監督:黒沢清 出演者: 役所広司(吉岡登)、小西真奈美(仁村春江)、葉月里緒奈(赤い服の女)、伊原剛志(宮地徹)、オダギリジョー(精神科医・高木)、加瀬亮(作業船の船員)、平山広行(刑事・桜井)、奥貫薫(矢部美由紀)ほか
映画「叫(さけび)」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「叫(さけび)」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
叫(さけび)の予告編 動画
映画「叫(さけび)」解説
この解説記事には映画「叫(さけび)」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
叫(さけび)のネタバレあらすじ:起
埋め立て地で男が赤い服の女を水たまりで溺れさせ殺害していました。殺害現場に刑事の吉岡(役所広司)たちがやって来ました。吉岡は水たまりでボタンを発見しました。殺された女性は検死の結果溺死でした。ボタンが気になった吉岡は自宅で自分のコートを見るとボタンがなくなっていました。そして再び現場を訪れボタンを拾い鑑識にまわしました。死体の女性の爪から他人の指紋が見つかりコンピューターで照合すると吉岡と一致しました。医師の佐久間(中村育二)は金をたかりに来た息子を埋め立て地で殺害しました。手口は赤い服の女性と同じでした。吉岡が現場を調べていると、指名手配されている佐久間が現れ、追いかけると廃墟のビルから飛び降りました。
叫(さけび)のネタバレあらすじ:承
佐久間の回復を待って取り調べが始まりました。吉岡を始め刑事の宮地(伊原剛志)は赤い服の女性も殺した犯人だとみていました。取り調べが進むうちに佐久間は怖いものが見えると言って怯え暴れ始めました。その夜、吉岡が寝ていると赤い服の女が現れました。吉岡は混乱し取り乱しました。翌朝、吉岡は精神科医の高木(オダギリジョー)を訪ねました。カウンセリングの結果、異常無しと診断されました。吉岡は独身で恋人の春江(小西真奈美)がいました。吉岡が心が落ち着けるのは春江といる時だけでした。春江と別れた後、吉岡が埋め立て地で座っていると赤い服の女が現れました。女は吉岡に私を海水につけて殺したと言いました。そしていつもそばにいるとも言いました。
叫(さけび)のネタバレあらすじ:転
小野田貿易の社長の小野田(野村宏伸)が愛人の美由紀(奥貫薫)にマンションの浴室で殺されました。浴室には海水がはられていました。手口は今までの事件と同じでした。宮地が現場で調べますが吉岡は連絡がつかず来ませんでした。翌日、署内で吉岡を見つけた宮地は吉岡にアリバイを確認しました。指紋や遺留品から吉岡が犯人ではないかと疑われていました。初めに殺害された赤い服の女性の身元が柴田礼子と判明し、吉岡と宮地が聞き込みをし、市川という人物が犯人であることがわかり逮捕しました。全て終わったと思った吉岡ですが、再び赤い服の女が現れました。赤い服の女は柴田礼子ではありませんでした。彼女は15年前フェリーの通る療養所にいた女でした。そして見捨てられ死んでしまったと言いました。その後吉岡は、小野田を殺害した美由紀を見つけ話を聞きました。すると彼女も赤い服の女に会ったことがわかりました。
叫(さけび)の結末
吉岡は精神科医の高木を訪ねますが、今日でもう終わりだと言われました。春江と一緒に旅に出るはずだった吉岡ですが、春江を一人で行かせました。吉岡はフェリーに乗って療養所を探しました。療養所は廃墟になっていて、吉岡は廃墟に入りました。するとそこで白骨化した女性の遺体を見つけました。吉岡は思い出しました。半年前に吉岡は春江を殺していたのです。女の遺骨は赤い服の女で、ここから呪いをかけて殺人を犯させていたのでした。吉岡は女の遺骨をバッグに詰めました。そのころ宮地は吉岡のアパートにいました。宮地は部屋で水を張った容器を見つけ覗き込むと赤い服の女が現れ、宮地は容器の中に吸い込まれました。吉岡は自宅に戻り春江の遺骨をバッグに詰め街に出ました。赤い服の女が「わたしは死んだ。だから、みんなも死んでください」と語り、春江が現れ叫ぶのでした。
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