101回目のプロポーズ ~SAY YES~の紹介:2012年日本, 中国映画。1991年に放送されて大ヒットしたドラマ『101回目のプロポーズ』を、舞台を上海に移してリメイクしたラブストーリーです。お見合いに何度も失敗を続ける中年男が女性チェロ奏者と出逢い、困難を乗り越えて結ばれていく姿を描きます。オリジナル版で主演を務めた武田鉄矢が当時の役柄で特別出演し、オリジナル版に引き続いてCHAGE and ASKAの「SAY YES」が日本版の主題歌に起用されています。
監督:レスト・チェン 出演者:リン・チーリン(イエ・シュン)、ホアン・ボー(ホアン・ダー)、チン・ハイルー(タオズ)、カオ・イーシャン(シュー・ジュオ)、武田鉄矢(星野達郎)ほか
映画「101回目のプロポーズ ~SAY YES~」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「101回目のプロポーズ ~SAY YES~」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「101回目のプロポーズ ~SAY YES~」解説
この解説記事には映画「101回目のプロポーズ ~SAY YES~」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
101回目のプロポーズ ~SAY YES~のネタバレあらすじ:起
中国・上海。30歳になる美人チェロ奏者のイエ・シュンは親友のタオズからお見合い話を持ちかけられました。イエは待ち合わせ場所の一流ホテルで待っていると、そこに自分と同じようにお見合い相手と待ち合わせしていたホアン・ダーという中年男と偶然にも目が合いました。互いに言葉を交わしたイエとホアンでしたが、イエの相手は会社社長のチャオで、ホアンの相手はタンという女性であることが判明しました。
ホアンはタンとのお見合いに臨みましたが、タンは結婚相手を年収などの事細かい条件で決める女であり、ろくな資産のない貧しい内装工事業者の経営者であるホアンは情けない思いをしてしまいました。
一方、イエはチャオとのお見合いに臨みましたが、チャオは実はホアンの会社に内装工事を頼んだものの料金未払いであり、更にはチャオは実は既婚者であり、イエと愛人契約をしようと目論んでいたのです。やがてお見合いの場にチャオの妻が殴り込んできました。ピンチに陥ったチャオは咄嗟にイエはホアンの恋人だと発言してしまいました。
イエはホアンを車で工務店まで送ることにしました。ホアンは自分はこれまでお見合いを繰り返してきたものの全て失敗し、今回が99回目であることを明かしました。イエは1回や2回フられても諦めないでとホアンを励ましました。工務店でホアンの帰りを待っていた従業員たちは美女のイエがお見合い相手だったのかと早合点してしまいました。
101回目のプロポーズ ~SAY YES~のネタバレあらすじ:承
イエにはかつて将来を誓い合ったカメラマンのシュー・ジュオという婚約者がいましたが、結婚式の日にシューが乗った高速バスが事故に遭い、それっきりシューはイエの前に姿を表すことはありませんでした。
ホアンは従業員たちから、今日こそチャオから未払金を徴収するよう迫られました。しかし、ホアンは人の良さが災いしてこの日もチャオから請求できませんでした。仕方なくホアンは自らの貯金を切り崩し、従業員たちにチャオから受け取った金だと嘘をついて渡しました。そんなホアンの様子を見かねたイエはチャオのもとに向かい、愛人契約をしようとした証拠の録音メッセージを聞かせると脅してチャオから未払い金を支払わせることに成功しました。
ホアンと従業員たちはイエとタオズを交えて飲み会を開きました。イエは自分には何の取り柄もなく、美女で才能も金もあるイエなら結婚相手に不自由しないだろうと発言しました。ホアンの煮え切らない態度に腹を立てたイエは自分は努力して今の地位を築いたと説き、ホアンには努力が足りないことを指摘して帰っていってしまいました。
ホアンはタオズに、自分はイエに嫌われてしまったとこぼしました。タオズはイエとシューの過去のことをホアンに説明し、シューが行方不明の今ホアンにもチャンスはあると励ましました。大いに勇気づけられたホアンは早速翌日からイエに近づこうと試みました。そしてホアンはタオズや職場の従業員の助けを借りながら少しづつイエにアプローチをかけ、イエも少しずつホアンと打ち解け合っていきました。
101回目のプロポーズ ~SAY YES~のネタバレあらすじ:転
ホアンとイエは次第にデートを重ねるようになっていきました。楽しい時間を過ごすようになった二人でしたが、ある日にたまたま建設中の家を見学していたイエはホアンに自分の家をイメージすることはないかと尋ねると、ホアンは「海辺に小さな家を建てて毎日波の音を聞きながら暮らしたい」と語りました。
ところが、このホアンの発言は奇しくもシューがかつてイエにプロポーズした時の発言と全く同じであり、シューのことを思い出してしまったイエは急にホアンに冷たい態度を取るようになってしまいました。
イエの心変わりの原因はシューとの過去のことにあると気付いたホアンは、イエに過去は忘れるべきだと呼びかけしました。イエは「失うのが怖いからもう誰も愛さない」と頑なに態度を崩さず、ホアンは咄嗟に車道に飛び出して走行中のトラックの前に立ちはだかりました。トラックは間一髪で急停車し、ホアンは「僕は死にません。あなたを愛しているから」とイエに告げましたが、イエは一言「バカみたい」とだけ告げてその場を去ってしまいました。
ホアンは深く落ち込みました。その翌日、イエはタオズに、ホアンにシューのことを話したのかと問い詰めました。その時、タオズにホアンから電話がかかってきました。ホアンが以前お見合いしたタンが別の男と結婚することになり、ホアンはタオズが働くレンタルドレス店でのタンのウェディングドレスの試着に付き合うことにしたのです。
タンの結婚相手は彼女の条件に適合していませんでしたが、タンはそれでも好きになってしまったとホアンに語り、条件なんか関係ないから諦めないで好きな相手を追いかけるべきだと励ましました。
そんなある日、イエの師匠である日本人音楽家の夫が上海に来ることになり、ホアンが対応することになりました。その人物とはオリジナル版『101回目のプロポーズ』の主人公である星野達郎でした。星野は妻・薫とのツーショット写真をホアンに見せ、頑張れと励ましました。そこにイエが現れ、星野はイエにも恋愛のアドバイスをしました。
ホアンはイエのために婚約指輪を用意していました。イエに海に誘われたホアンでしたが、イエは頑なにプロポーズを拒み、ホアンは思わず指輪を投げ捨ててしまいました。ホアンは指輪を探しながら、もし自分が指輪を見つけたら真剣に考えてほしいとイエに呼びかけました。
ホアンはその場にナットが落ちていることに気付き、それを指輪に見立ててイエに渡すと、イエは自分の目を見て歌ったら考えると告げました。その時、イエの携帯が鳴りました。何と行方不明だったシューが戻ってきたというのです。
101回目のプロポーズ ~SAY YES~の結末
あの日の事故で記憶を失い、イエのもとを離れていたシューでしたが、つい最近ようやく記憶を取り戻したのです。このことを知ったホアンは深く落ち込みましたが、タオズはイエはシューが戻ってきても落ち込んだままでいることを明かし、まだホアンにも可能性は失われたわけではないと励ましました。
シューは改めてイエにあの日できなかった結婚式をやり直そうと告白しました。そしてシューはホアンとも対面し、結婚したらイエを伴ってイギリスに移住すると告げました。シューとホアン、ふたりの男の間で揺れ動くイエは意を決してシューとホアンをふたりとも自分の演奏会に招待し、ホアンに渡したチケットの裏には演奏会が終わったら会場の東口で待つよう書き記し、シューのチケットには西口で待つよう書き記しました。
演奏会でイエが座った椅子は、ホアンが楽団の用意した椅子がイエに合っていないと聞いて自ら手作りしてプレゼントしてくれたものでした。演奏を終えたイエはホアンの待つ東口に向かいましたが、ホアンは自分はイエを幸せにすることはできないと告げて去っていきました。
シューはイエにもう一度プロポーズし、ホアンは再びお見合いを繰り返す日々に戻りました。しかし、どんな女性と会ってもホアンの心は晴れませんでした。見かねた従業員のひとりがホアンにイエから託された手紙を渡し、どうしても彼女を忘れられないのならば死ぬ気で追いかけるべきだと助言しました。手紙にはイエからの感謝の気持ちが綴られていました。
イエとシューの結婚式の日。控室で待っているイエに、タオズがテレビを見せてきました。それは歌の素人が生放送で歌う歌番組であり、画面の向こうではホアンがイエへの想いを歌に込めていました。これを見たイエはシューに自分の正直な気持ちを告げ、結婚の破棄を伝えました。シューも自分は家業を継ぐのが嫌だったから記憶喪失だと嘘をついていたことを明かしました。
シューに別れを告げたイエはウェディングドレス姿のままスタジオに向かいました。イエは歌い終えたホアンに自らプロポーズし、手にしたナットを自分の指にはめてもらいました。スタジオは思わぬ展開に拍手喝采を浴びせ、ホアンはようやく101回目にして生涯の伴侶と永遠の愛を誓い合うこととなりました。
以上、映画「101回目のプロポーズ ~SAY YES~」のあらすじと結末でした。
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