さよなら銀河鉄道999 アンドロメダ終着駅の紹介:1981年日本映画。人気テレビアニメ「銀河鉄道999」の劇場版作品の2作目です。前作では描き切れなかった機械帝国の問題に決着をつけ、主人公の自立を描いています。どうして機械人間は限りある命を選択した、またはお金がなく選択するしかなかった人々の命を狙うのかその謎が明かされます。また「銀河鉄道999」を見てきた人にとって、抱いてきた数ある謎が解明されています。このアニメが好きだった人には外せない作品と言えます。お互いを思いやり、愛しているのに違う道を進まざるおえなかった悲しみが描かれています。
監督:りんたろう 声の出演:野沢雅子(星野鉄郎)、池田昌子(メーテル)、肝付兼太(車掌)、来宮良子(プロメシューム)、井上真樹夫(キャプテン・ハーロック)、田島令子(クイーン・エメラルダス)、黒騎士(江守徹)、ほか
映画「さよなら銀河鉄道999 アンドロメダ終着駅」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「さよなら銀河鉄道999 アンドロメダ終着駅」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「さよなら銀河鉄道999 アンドロメダ終着駅」解説
この解説記事には映画「さよなら銀河鉄道999 アンドロメダ終着駅」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
さよなら銀河鉄道999 アンドロメダ終着駅のネタバレあらすじ:再び999へ
鉄郎は故郷の星で機械人間達を相手に戦っていました。メーテルとともにプロメシュームの中枢であるメーテル星を破壊したものの、機械人間達との戦いに決着は付かず、今も死闘を繰り広げていました。機械人間達は執拗に生身の人間を襲ってきます。戦いに疲れ果てた生身の人間達はまた一人また一人と倒れていきます。そんな中鉄郎はメーテルの声を聞きます。「鉄郎、999に乗って。」という彼女のメッセージを聞きます。前回の戦い以来、行方不明になっていた999号ですが、再び鉄郎の前に現れます。乗車するかためらう鉄郎に仲間の長老は「俺達を代表行ってくれ。俺達の息子よ。」と鉄郎の背中を押します。長老のおかげで無事に999号に乗った鉄郎はメーテルと再会します。
さよなら銀河鉄道999 アンドロメダ終着駅のネタバレあらすじ:車掌の秘密
メーテルはあの時と同じ美しい姿のまま鉄郎を待っていました。2人は今度こそ機械人間と生身の人間との戦いを終わらせようと、機械人間社会を形成している中枢の星へ向います。様々なトラブルや困難に合いながらも、999号は機械人間の中枢に向かって進みます。鉄郎は999号の車掌とも再会します。とぼけた性格はそのままで、今でも忠実に999号の車掌として職務を全うしていました。車掌は鉄郎に自分の秘密を話します。車掌は永遠の命を持つ機械人間に憧れて、自分の生身の姿を捨て機械の体を手にしようと思いましたが。999号の車掌として勤務していく内に、様々な人々に会いその考えが変わっていったと言います。そして生身の体を取り戻すことも、機械の体を手にすることもできず、今でも何が正解なのか分からぬまま、器のないまま車掌の制服に魂を宿らせて動いているのだと告白します。驚く鉄郎ですが、車掌が悩んできた日々に自分の想いを重ね合わせます。そんな鉄郎を見て、メーテルは彼が着実に大人の階段を上っていることに気づかされます。
さよなら銀河鉄道999 アンドロメダ終着駅のネタバレあらすじ:機械人間社会の衝撃の真実
鉄郎とメーテルは機械人間社会中枢である星に到着します。そこでは機械人間達が華やかな繁栄を繰り広げて、鉄郎の住んでいるところとは全く違う華やかで裕福な生活をしていました。そこで、鉄郎は機械人間達が何もしないまま生き続けることはできないことを知ります。機械人間はあるものを取らないと生きていくことができないのです。機械人間がサプリのようね物を飲んでエネルギーを得ていることを知った鉄郎は、そのサプリのような物が生身の人間が作られていることを知り衝撃を受けます。機械人間達は生身の人間がいなければ生きていくことができないのです。そして生身の人間の命を犠牲にして、機械人間が繁栄を極めていることに押さえられない怒りを覚えます。そのことを知っていたメーテルを責め立てる鉄郎ですが、「もうこんな恐ろしいシステムを終わりにするために、あなたとここに来た。」と決意の瞳を鉄郎に向けます。
さよなら銀河鉄道999 アンドロメダ終着駅のネタバレあらすじ:機械人間との最終決戦
鉄郎とメーテルは力を合わせて、機械人間達と戦います。戦いは困難を極めますが、見方であるキャプテン・ハーロックやクイーン・エメラルダスも駆けつけてくれます。敵の中でも黒騎士と言われる機械人間の男は強く、鉄郎達の前に立ちはだかります。しかしこの星の近くにはブラックホールがあり、機械人間達が制御していたのですがその力が弱まりブラックホールは増大します。そして機械人間の星、機械人間達もろとも飲みこもうとします。必至で逃げようとする鉄郎とメーテル達ですが、黒騎士が立ちはだかります。黒騎士はその前にキャプテンハーロックの前に現れていました。キャプテン・ハーロックは「久しぶりだな、昔の友よ。」と言って、黒騎士と杯を交わします。
さよなら銀河鉄道999 アンドロメダ終着駅のネタバレあらすじ:黒騎士の秘密
かつて、黒騎士はキャプテン・ハーロックと共に機械人間達を相手に戦う同志でした。その頃のことを懐かしそうに2人は話します。しかし黒騎士はいつしか機械人間達の考えに洗脳されてしまい、キャプテン・ハーロックとは敵同士になってしまったのでした。
「息子には自分のことを話したのか?」と聞くハーロックに黒騎士は首を降ります。「俺は俺の選んだ道を全うするしかない」と言い残し彼は戦場へ戻っていきます。鉄郎と対峙した黒騎士は久し振りに会う息子の姿に一瞬父親の目を向けます。実は黒騎士は鉄郎の実の父親であったのです。彼は鉄郎に父親だと名乗らず戦いを挑みます。しかしブラックホールが二人を襲います。黒騎士は鉄郎を助けて自らブラックホールに飲まれます。その行動を不思議に思いながら、鉄郎はブラックホールを見つめます。鉄郎とメーテルはハーロックの船に助けられ、メーテルの生まれた星に届けられます。
さよなら銀河鉄道999 アンドロメダ終着駅の結末:新しい旅立ち
メーテルが妹のエメラルダスと母であるプロメシュームと過ごした星は緑豊かな星でした。幼いころ仲良く暮らした家族を思い出しているのかメーテルは遠い目をします。999号はまた新たな旅へと出発します。荷物を詰め込んでいるメーテルを見て、また一緒に旅ができると喜んで鉄郎は999号に乗り込みます。しかし999号が出発すると、メーテルが駅のホームから鉄郎を見送っているのを目にします。びっくりして悲しむ鉄郎ですが、もう自分一人で旅立っていかなければならないことを彼は悟ります。メーテルは鉄郎をいつまでもホームの上から見送ります。
以上、さよなら銀河鉄道999 のあらすじと結末でした。
銀河鉄道999の劇場版が好評だったので作られた続編だそうで、当初続編の予定がなかったので制作サイドが非常に苦労したという話を聞きました。しかし、鉄郎の父親の登場で、鉄郎と父、メーテルと母という親子の対峙、そして双方の故郷での出会いと別れという、前編との見事なつながりに感動を覚えます。
音楽も重厚な上に、声優のキャストの皆様も豪華で、本当に贅沢な作品だと思います。何年たっても全く色あせない、メーテルという存在やその他のかっこいいキャラたちに、いつまでも憧れの感情を抱くことができる、素晴らしいアニメ映画です。どの世代の視聴にも耐えうる作品というのも珍しいのではないでしょうか。