そらのレストランの紹介:2018年日本映画。大泉洋やTEAM NACSらを擁する北海道の芸能事務所「クリエイティブオフィスキュー」の企画・プロデュースによる“北海道映画シリーズ”の第3作であり、『しあわせのパン』『ぶどうのなみだ』に引き続いて大泉洋が主演するヒューマンドラマです。本作は北海道せたな町で循環型農業を営む農家ユニット「やまの会」の全面協力のもと、チーズ作りに情熱を燃やす酪農家が仲間たちと力を合わせて1日限りのレストランを開くまでの奮闘を描きます。
監督:深川栄洋 出演者:大泉洋(設楽亘理)、本上まなみ(設楽こと絵)、岡田将生(神戸陽太郎)、マキタスポーツ(石村甲介)、高橋努(富永芳樹)、石崎ひゅーい(野添隆史)、眞島秀和(朝田一行)、安藤玉恵(石村美智)、庄野凛(設楽潮莉)、鈴井貴之(稲熊)、風吹ジュン(大谷佐弥子)、小日向文世(大谷雄二)ほか
映画「そらのレストラン」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「そらのレストラン」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
そらのレストランの予告編 動画
映画「そらのレストラン」解説
この解説記事には映画「そらのレストラン」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
そらのレストランのネタバレあらすじ:起
冬の北海道せたな町。海の見える場所に“設楽牧場”を営む酪農家の設楽亘理(大泉洋)の元に、「北海道の海の見える牧場」という雑誌の記事を見たということ絵(本上まなみ)という女性が札幌から訪ねてきました。こと絵はぜひこの牧場で雇ってほしいと頼み、この事をきっかけに二人は付き合うことになりました。やがて亘理とこと絵は結婚、一人娘の潮莉(庄野凛)が誕生しました。
亘理は酪農の傍ら、チーズ職人の大谷雄二(小日向文世)に新鮮な牛乳を届けつつ、自分もいつか美味しいチーズを作るべく彼からチーズ作りを教わっていました。亘理の周りには、同級生でトマトなど野菜を作る富永芳樹(高橋努)、米や大豆を作る石村甲介(マキタスポーツ)、UFOに強い興味を持つ漁師の野添隆史(石崎ひゅーい)ら志を共にする仲間たちに加えて、東京から脱サラしてせたな町にやってきた若き牧羊農家の神戸陽太郎(岡田将生)が日々汗を流していました。
そらのレストランのネタバレあらすじ:承
ある日、亘理と潮莉は農業に不慣れな神戸を朝市に連れて行き、地元の新鮮な食産物やお総菜、そして大谷が丹精込めて作ったチーズが売られているところを見せました。そんな時、朝市に食材を仕入れにやってきた札幌の有名ビストロのカリスマシェフ・朝田一行(眞島秀和)はせたな町の食材にいたく感動、お礼にと亘理ら地元の生産者たちを招いて腕によりをかけた料理をふるまいました。神戸は自分が丹精込めて育ててきた羊の肉を食することをためらいますが、仲間たちからこれが“生きる”ということだと諭され、初めて食べたその味に涙を流しながら「美味しい」と呟きました。朝田シェフによって生まれ変わった地元食材の味に感激した亘理や仲間たちは、より多くの人々にせたな町の食材のすばらしさを伝えるべく“1日限定のレストラン”を開くことを思いつきました。
亘理や仲間たちは早速準備に乗り出し、亘理は大谷のチーズを使用しようと考えていましたが、その矢先に大谷は病に倒れ、そのまま亡くなってしまいます。
そらのレストランのネタバレあらすじ:転
亘理は大谷の妻・佐弥子(風吹ジュン)から大谷が遺したチーズ工房の備品を好きに使ってもいいと言われましたが、どうしても大谷のようなチーズを作れないことに思い悩んだ亘理は亡き父から受け継いだ酪農も辞めようかとこぼしてしまいます。そんな亘理を仲間たちは懸命に励まし、東京でエリートサラリーマンだった神戸は真の仲間と呼べる存在は東京にはなく、このせたな町でようやく見つけたことを亘理に伝えました。石村はかつてミュージシャンであった過去を明かし、元々アレルギー体質だったことから無農薬野菜に感心を抱くようになった経緯を語りました。更に石村は、亘理に厳しくも愛情を持って接していた大谷から彼のことを頼むよう告げられていました。
亘理は仲間たちに背中を押されてようやく大谷の工房に入り、自分が初めてこの工房に牛乳を届けた10年前の日付に作られた年代物のチーズを手にしました。このチーズの味にいたく感動した亘理は再び意欲を取り戻し、自分なりのチーズを作っていくことを誓うとともに仲間たちとレストランの開店準備に勤しみました。
そらのレストランの結末
亘理や仲間たちは海の見える牧草地に1日だけのレストラン“そらのレストラン”のオープンにようやくこぎつけました。来客の中には夫の死後札幌に移り住んでいた佐夜子の姿もありました。
朝田シェフの手で生まれ変わった、地元の新鮮な無農薬野菜や食材をふんだんに使った料理が次々と来客にふるまわれ、亘理はこの日のために作り上げたチーズを佐弥子に食べてもらい、佐弥子は涙ぐみながら「美味しい」とその味を褒めてくれました。そして大谷が10年前に作ったチーズももちろん料理に使われ、亘理や仲間たちは美味しい料理に舌鼓を打つ来客たちの姿に喜びを分かち合いました。
以上、映画「そらのレストラン」のあらすじと結末でした。
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