ソウルフル・ワールドの紹介:2020年アメリカ映画。ディズニー・ピクサーの製作の23作目の作品となるのが本作。「モンスターズインク」「インサイドヘッド」を手掛けたピート・ドクター監督が今までのアニメ作品の子供向けな流れをすっかり排除した大人のストーリーを展開、アニメとは思えない美しい映像美にも注目したい。2021年の第93回アカデミー賞で長編アニメーション賞とオリジナル作曲賞を受賞。
監督:ピート・ドクター 声優:ジェイミー・フォックス(ジョー・ガードナー)、ティナ・フェイ(22番)、グレアム・ノートン(ムーンウィンド)、レイチェル・ハウス(テリー)、アリシー・ブラガ(カウンセラー・ジェリー)、リチャード・アイオアディ(カウンセラー・ジェリー)、フィリシア・ラシャド(リバ)、ドネル・ローリングス(デズ)、クエストラヴ・トンプソン(カーリー)、アンジェラ・バセット(ドロシア)、ダヴィード・ディグス(ポール)、ほか
映画「ソウルフル・ワールド」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ソウルフル・ワールド」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ソウルフル・ワールドの予告編 動画
映画「ソウルフル・ワールド」解説
この解説記事には映画「ソウルフル・ワールド」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ソウルフルワールドのネタバレあらすじ:起
中学生非常勤音楽教師のジョー(ジェイミー・フォックス)のひそかな夢は、ジャズミュージシャンになることでした。ある日、元生徒のカーリーから欠席したバンドメンバーの代理として演奏してみないかと連絡がありました。
夢が叶い有頂天のジョーは、あちこちに電話してまわります。そこで周りをよく見ていなかったジョーは足を踏み外し、マンホールの穴に落ちてしまいます。死後の世界に行くはずだったジョーがたどり着いたのは、生まれる前の魂(ソウル)が集まるソウルの世界でした。
魂が生まれたらどんな人間になるかを決める「あなたセミナー」にうまく忍び込んだジョーは、そこで人間には生まれたくないと考えるソウルの22番(ティナ・フェイ)とペアになります。
ソウルフルワールドのネタバレあらすじ:承
ジョーは彼女のメンター(指導者)になりすまし、どうにか地上に戻れるようにと考えたのです。22番に生きるということのきらめきを見出し、生き返るためにジョーは必死に彼女を説得しますが、なかなかその気になりませんでした。
そんな中、迷子になったソウルを救済する活動をしているムーンウィンド(グラハム・ノートン)から、地上にいるジョーが病院で眠っているということを教えてもらいます。自分の体を見つけて焦ったジョーは、側にいた猫に入ってしまい、代わりにジョーの体には22番が入り込んでしまいます。
病院を抜け出し、離れてしまったムーンウィンドを探します。二人はどうにかムーンウィンドを探し出しますが、ムーンウィンドによるとソウルを入れ替える儀式は惑星の並びが一列になる6時半にしかできないとのことでした。ジョーが参加するライブの音合わせは7時、ジョーはソウルを入れ替えたらすぐに行動できるように準備を始めます。
一方でジョーの体に入っていた22番はソウルの世界では体験できないことを経験し、すっかり地上の世界が気に入り、この世界でのきらめきを感じていきます。ジョーもそんな無邪気な22番を見て、今まで自分に足りなかったこと、知らなかったことを見出していくのでした。
ソウルフルワールドのネタバレあらすじ:転
そして約束の6時半がやってきます。ムーンウィンドがやってきますが、ソウルの世界に帰りたくない22番は、ジョーの姿のまま逃げ出してしまいます。しかし22番を探しに来ていた計算係のテリー(レイチェル・ハウス)に見つかってしまい、ソウルの世界に連れ戻されてしまいました。
ソウルの世界に戻ると22番のバッジは通行所に変わっていました。なぜか納得のいかないジョーは、22番に対し自分の人生を追体験しただけで何も見いだせていないと22番に怒りをみせます。その言葉にショックを受けた22番も怒り、通行所を投げつけて去っていきました。
ジョーはその通行所を使って地上の世界に戻っていき、念願のライブに参加、ライブは成功に終わりました。夢を叶えたジョーでしたが、何故か以前ほどの喜びが感じられなかったのです。
ソウルフルワールドの結末
ジョーは自分のきらめきは何なのかを自問自答します。ジョーは自分のきらめきはジャズを演奏することではなく、22番が見てきた日々の生活の中にある、とるに足らないものだったのだと気づきました。
ピアノを弾きゾーンに入ったジョーは、ソウルの世界に向かいます。22番に会いたいと願っていたジョーは、ムーンウィンドと共に22番を探します。ようやく22番を見つけたジョーですが、何の目的もなく存在する価値もないと心を閉ざして迷子のソウルになっていたのです。
そんな22番にジョーは「生まれていいんだ」と優しく窘め、地上で拾った葉っぱを渡します。すると迷子となり暴れまわっていた22番は元に戻り、通行所も彼女の手に戻りました。
生まれることを決意した22番を見送り、ジョーは死後の世界に向かう決意をします。そこにテリーが現れ、ジョーに指導者として教えられたことを感謝します。そしてテリーにもう一度生きるチャンスを与えられたジョーは、今を無駄にせず大切に生きようと決意しました。
以上、映画「ソウルフル・ワールド」のあらすじと結末でした。
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