宇宙戦艦ヤマト 復活篇の紹介:2009年日本映画。突如現れた移動性ブラックホールにより地球の滅亡が確実視された為、他の天体へ移住しようとする人類を謎の敵が襲う。古代進を艦長に迎え17年の時を経て復活を遂げた宇宙戦艦ヤマト。ヤマトは謎の敵「星間国家連合」にどう立ち向かうのか。そして、ブラックホールの脅威に地球の結末は。
監督:西﨑義展 声優:山寺宏一(古代進)、伊武雅刀(ゴルイ将軍)、藤村歩(古代美雪)、由愛典子(古代雪)、茶風林(大村耕作)、古谷徹(徳川太助)、伊藤健太郎(上条了)、浪川大輔(小林淳)、ほか
映画「宇宙戦艦ヤマト 復活篇」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「宇宙戦艦ヤマト 復活篇」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
宇宙戦艦ヤマト復活篇の予告編 動画
映画「宇宙戦艦ヤマト 復活篇」解説
この解説記事には映画「宇宙戦艦ヤマト 復活篇」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
宇宙戦艦ヤマト復活篇のネタバレあらすじ:起
西暦2220年になった地球は、接近するカスケードブラックホールにやがて飲み込まれることが判明します。人類は、別惑星であるアマールの衛星(アマールの月)に移民を開始するのですが、その第1次と第2次の移民船団は連続して正体不明の敵からの攻撃を受けてしまいます。地球近傍の宇宙空間に浮かぶ氷塊内のドッグにて宇宙戦艦ヤマトは強化改修を施されていました。そのヤマトが第3次移民船団の旗艦となり、古代が艦長の任に就きます。ヤマト率いる第3次移民船団が、過去二つの船団が襲撃を受けた宙域に到達すると敵が出現しました。敵艦隊は出現した地点とタイミングならびに艦の様式が3つに分かれています。古代は移民船団をこの危機から回避させる為に、付近にあるブラックホールの渦の流れを加速に利用した長距離ワープを敢行する荒技に出ます。移民艦が次々とワープに飛び出す中、ヤマトを筆頭とした護衛艦は必死の防衛にあたります。敵方勢力の1つであるエトス軍の艦隊指令・ゴルイは、地球から来た船団は侵略者であると聞かされての出撃でしたが、ヤマトの奮闘を目にしていくうちに地球船団が侵略行為を企てているとは思えなくなり、自分達こそ虐殺側に落ちぶれているとゴルイは我を省みてヤマトへの攻撃を停止させるのです。更にゴルイは古代宛に直接交信して、ヤマトに敬意を表します。
宇宙戦艦ヤマト復活篇のネタバレあらすじ:承
第3次移民船団は辛くもアマールに辿りつくことに成功しました。そこで、古代らはアマールが星間国家連合に加盟していることを知ります。星間国家連合にはゴルイのいるエトスも加盟していますが、連合とは名ばかりで実質的にはSUSの単独支配にありました。アマールが地球からの移民を受け入れていることを良しとしないSUSは、アマールに武力制裁を加えます。古代は、これは星間国家連合内の紛争でありヤマトが関わるべきでないとして、忸怩たる思いを抱きつつ静観します。しかし、アマールの民衆を無残にも殺傷していくSUSの非道さと、ゴルイがSUSに反抗した末の特攻で命を散らした姿を見た彼は、SUSに宣戦を布告し、アマールに侵攻していた敵軍を退けると宇宙へと飛翔していきます。地球とアマールの連合艦隊は星間国家連合との戦闘を開始します。敵軍の奥にSUSの巨大要塞が浮かんでおり、ハイパーニュートロンビームの攻撃と鉄壁のシールドでヤマトらを圧倒していきます。ヤマトにもハイパーニュートロンビームの魔手が襲いかかりますが、アマール軍の旗艦が壁となり自らを犠牲にしてヤマトを守ったのです。この発射に際してSUSは、自軍や同盟国の艦隊が射線上にあることを厭いませんでした。それにより敵方のSUS以外の艦隊は撤退していったのです。
宇宙戦艦ヤマト復活篇のネタバレあらすじ:転
巨大要塞にある5本のハイパーニュートロンビーム砲塔がシールド発生の役割をも担っている解析結果を受けて、ヤマト艦内に収容されていた特務艇・信濃が、ヤマト副長・大村をただ一人乗せて出撃します。巨大要塞の猛攻により信濃が壊滅的ダメージを受けるも、大村は懸命に操艦していきます。そして、大村がヤマトの若いクルー達に地球の将来を託す言葉を残した後に巨大要塞の砲塔へと信濃は激突、散っていったのです。大村の特攻により要塞はシールド機能を喪失しました。強化改修されていたヤマトにはトランジッション波動砲という新兵器が装備されています。旧来の波動砲が単発だったのに対し、これは波動エンジンの大型化により6連発を可能としていました。ヤマトはその内の5発で巨大要塞の5本の砲塔を爆破することに成功します。すると、巨大要塞は別次元との間を往来しながら攻撃するという新たな手に出ました。消えては現れる敵要塞にヤマトは翻弄され、その攻撃に疲弊していきます。しかし、空間の奥に見えている人工太陽が要塞のエネルギー源であることに気づいた古代の命によりヤマトが残り1発の波動砲を人工太陽へと放つと、太陽が壊滅するとともに要塞も崩れ去ったのです。戦闘が終わった直後、SUS軍を指揮していたメッツラーがヤマト艦橋内に立体映像のように現れます。メッツラーはその容姿を変貌させた後に自分が人間とは違う異種生命体であることを明かして、古代らの視野から消えます。ヤマトは地球に帰還しましたが、その地球には刻々とカスケードブラックホールの危機が近づいていて、太陽系惑星は次々とその餌食になっていました。どす黒い暗雲と酷い暴風雨の中、最後の移民が地球を離れます。死を待つだけと地球をヤマトから見つめる古代は、人類が争いと破壊を繰り返しただけで母なる地球を救えないことを悔やんだのです。
宇宙戦艦ヤマト復活篇の結末
再びメッツラーがヤマト艦橋に現れます。メッツラーは、自身らの存在する次元が資源枯渇しており、地球が存在する次元の有機物・無機物の全てに目をつけます。古代らの目にブラックホールとして見えているものは資源を我が次元へ移す転送装置であり、生きとし生けるものの全ては我がエネルギー資源になるのだと言い、メッツラーはまた姿を消したのです。古代は、転送装置ということはそれは人工物であるから破壊可能と考えます。そこでカスケードブラックホールを詳細解析すると、その内部にエネルギー放出量の大きい地点を特定できました。これを破壊するにはトランジッション波動砲6連発分のエネルギーを1発にまとめて発射するしか術がないのですが、多大な負荷をヤマトにかける為、艦の安全が保証されません。しかし、古代は、生き残るのはヤマトではなく地球だとし、ヤマトをブラックホール内へと進めるのです。異様な状況にあるブラックホールに向けてヤマトがトランジッション波動砲6連弾一括発射を敢行すると、地球の目前にあったブラックホールは消滅しました。大きな負荷により多数の傷を負ったヤマトでしたが、滅亡寸前だった地球を救ったのです。
この映画の感想を投稿する