映画「スペーストラベラーズ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
スペーストラベラーズの紹介：2000年日本映画。「踊る大捜査線」の本広克行監督が人気お笑いグループジョビジョバの舞台を映画化したのが本作です。銀行強盗に入った3人組がちょっとした手違いで人質も巻き込んだ大きな事件に発展させていくコメディタッチのストーリーです。
監督：本広克行 出演：金城武（西山保）、深津絵里（相田みどり）、安藤政信（藤本誠）、池内博之（高村功）、濱田雅功（野々村清）、渡辺謙（坂巻隼人）、筧利夫（深浦巧一）、鈴木砂羽（深浦公子）、甲本雅裕（清水考広）、武野功雄（倉沢慎太郎）、中山仁（須藤正義）、ガッツ石松（庄田義政）、大杉漣（常田宣一）、ほか
この解説記事には映画「スペーストラベラーズ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
孤児院で暮らす3人の幼なじみ西山(金城武)、藤本(安藤雅信)、高村(池内博之)は、南の島で優雅に暮らしたいと銀行強盗を企てます。閉店間際のコスモ銀行をターゲットにした3人は、そこにいた同じ職場の同僚野々村(浜田雅功)との結婚を控えた相田(深津絵里)、離婚寸前で口座を解約に来た深浦夫妻（筧利夫・鈴木砂羽）、銀行員の清水（甲本雅裕）、電気屋の倉沢（武野功雄）、クマのぬいぐるみを抱えて外貨両替にやってきた坂巻（渡辺謙）らの面々と対面します。
そんな中、銃を持って立ち入り金庫に向かったとき、機転を効かせた警備員の庄田（ガッツ石松）が、支店長と共に金庫の中に閉じこもってしまいます。警備員と支店長が殺されたと勘違いした清水がパニックになったのをきっかけに、近辺をパトロールしていた警官にバレてしまいます。金庫は朝まで開きません。いつしか3人は警察に包囲されている事を悟ります。
テレビでも事件は報道され、大騒ぎの模様。そんな中「君のためなら死ねる」と言いながら真っ先に逃げ、同様の言葉で他の女も口説いていた野々村に怒り心頭の相田が、藤本からライフルを奪い発砲、止めに入った藤本でしたが、ライフルは乱射され一発は外のパトカーに当たってしまいました。大炎上するパトカーの中、警視庁が見つけ出したのはテロリストである坂巻の姿、その事は西山達にも知ることになり、銀行内は呆然となります。
バレた以上黙っていられなくなった坂巻の敵は、中の状況を把握できていないとの言葉に、西山はもっと大勢で強力だと思わせればいいと話し、藤本が大好きなアニメ「スペーストラベラーズ」を各人配役を割り振って演じるよう提案します。
スペーストラベラーズとは何だ？と混乱するなか、藤本が警視庁に50億を要求します。そして人質6人を巻き込んだ大活劇が始まりました。人質の人達も何故か面白そうと、ノリノリで一致団結、奇妙な友情が生まれていました。まずは相田が電話口で悲鳴を上げ殺害される演技をし、警察を動揺させる事に成功します。空腹のためピザ屋にピザを注文、清水がピザ屋を装い入ってきた警察だと見抜きます。
やがて自分たちのせいで犯人にさせられた坂巻が、子供に会うために日本に帰ってきたと知った西山は、今から人質を解放すると連絡を入れます。子供に会いに行けと言われた坂巻は、鼻を引っ張ると爆発する時限爆弾だったクマのぬいぐるみを渡し、皆に礼を言い坂巻は銀行員を連れていく警察官に扮して去って行きました。
その後、清水が何も知らずにぬいぐるみの鼻を引っ張ってしまい時限爆弾が起動してしまいます。皆が慌てふためく中、電気屋の倉沢がやってきてギリギリの所で解除に成功しました。これ以上皆を危険にさせる訳にはいかないと西山は解散することを提案します。銃を持っているから上手く逃げきれると言う西山に、坂巻から銃は偽物と聞いていた相田は必死で止めます。そして犯人の顔を知らない警察を利用し、西山、藤本、高村の3人を人質として先に逃がそうと話し出します。
共犯になることを懸念した藤本でしたが、皆にとっくに共犯だと言われ腹を括ります。しかし、既に警察により顔を特定されていたため、高村が狙撃されてしまいます。そして特殊部隊が続々と流れ込んできました。本当の人質達は無事確保、瀕死の重症を負った高村を置き、覚悟を決めたように西山と藤本は大量の警官が待つ玄関へと歩いていきます。「撃たないで！」相田の声が響きます。二人の安否が分からないまま時は過ぎました。
街を歩く相田、街中で西山に似た人を見つけた相田は、その姿を追いかけ街の外へ出ました。街頭スクリーンにはスペーストラベラーズの２年振りの新作映像が流されています。それを見て自らが少しの間スペーストラベラーズだった事を思いだし、涙を流すのでした。
以上、映画「スペーストラベラーズ」のあらすじと結末でした。
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