スタンドマイヒーローズ WARMTH OF MEMORIESの紹介:2023年日本映画。TVアニメ「スタンドマイヒーローズ PIECE OF TRUTH」の劇場版。薬物絡みの未解決事件を扱う独立捜査機関「スタンド」。そのスタンドのメンバーをスカウトする役目である泉玲は、以前スカウトしたことがあった行動心理学の第一人者瀬尾鳴海の元を訪れます。実は、ある事件で脅迫状が届き、瀬尾に危害が加えられる可能性があるため、泉は身辺警護を申しでますが、学生たちに負担をかけたくないと断られてしまいます。しかし、瀬尾はある条件を出し、その条件を泉が飲んだため、泉自身が瀬尾の家に住み込んで護衛をおこなうことになりました。
監督:江副仁美 声優:可愛ひかる(下野紘)、日向志音(KENN)、宝生潔(斉藤壮馬)、早乙女郁人(細谷佳正)、瀬尾鳴海(子安武人)、泉玲(村井美里)、ほか
映画「スタンドマイヒーローズ WARMTH OF MEMORIES」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「スタンドマイヒーローズ WARMTH OF MEMORIES」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「スタンドマイヒーローズ WARMTH OF MEMORIES」解説
この解説記事には映画「スタンドマイヒーローズ WARMTH OF MEMORIES」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
スタンドマイヒーローズ WARMTH OF MEMORIESのネタバレあらすじ:起
ある日、朝霧と服部がやってきて、警視庁捜査一課に届いた脅迫状を見せました。脅迫状には、これ以上探ると怪我人が出る、としか書かれていませんでしたが、朝霧は捜査中の殺人事件に関わるものと推察しました。
増原という代議士が近く参考人として呼ばれる予定となっていましたが、捜査一課は協力者として心理学のエキスパートに協力を仰いでおり、この脅迫状はその協力者を対象としている可能性があり、もし何かあれば大変なことになります。
協力者の名前は瀬尾鳴海といい、心を操る悪魔という異名を持つ一筋縄ではいかない人物として有名であることから、朝霧と服部は泉に、瀬尾から捜査が終わるまでの1週間、身辺警護の許可を貰ってほしいと頼みました。
実は、泉は以前独立捜査機関「スタンド」にスカウトするために瀬尾と面会したことがありました。その時は、感情の揺れを伴うことを記憶できないという記憶障害を口実に瀬尾はスカウトを断りました。
また、瀬尾は自分がスタンドに入ることで研究室にいるスタッフや学生の日常を揺るがしたくない、ことも理由に挙げますが、泉はスタッフや学生への心配が解消されたら、スタンドの件を前向きに検討してほしいと提案しました。
その提案に虚を突かれた瀬尾は、泉の条件を飲むことにしました。泉はさっそく研究室の学生やスタッフに挨拶しますが、なぜか泉を敵視する早乙女とだけは打ち解けることが出来ませんでした。
スタンドマイヒーローズ WARMTH OF MEMORIESのネタバレあらすじ:承
今度は護衛の件で泉は瀬尾の元を訪れますが、瀬尾は泉の様子を見て、難しい話になることを見抜きました。泉は事件のあらましと脅迫状の件を話し、身辺警護の件を持ち出しますが、瀬尾は研究室の可愛と宝生が課題提出を控えていて、日向も試験期間を迎えることから、学生たちに緊張させたくないことを理由に身辺警護を断りました。
また、瀬尾自身も論文提出を控えていて普段通りすごしたいという希望もありました。泉は、朝霧と服部ではなく、可愛達とも面識がある自分が1週間、瀬尾達の近くにいながら最低限の身辺警護をすることを提案します。
すると、早乙女は泉に身辺警護と共に瀬尾や可愛達の面倒を見ることを条件に挙げると、泉はそれに同意しました。本当は瀬尾は京都で開かれる学会に行く予定でしたが、足を負傷したため、早乙女が代わりに学会に行き、瀬尾が瀬尾の家で可愛達と勉強会をおこない、そして、泉も瀬尾の家に泊まり込み、護衛と共に瀬尾や可愛の世話をすることになりました。
瀬尾の家に向かう車の中で、瀬尾は泉に無理に護衛をする必要はないと言いますが、瀬尾の言い方に引っかかるものを感じた泉は瀬尾の申し出を断り護衛をすることにしました。泉は瀬尾が自分の護衛は必要ないと泉に思い込ませようとしたことに気付き、心を操る悪魔と異名を取る瀬尾の恐ろしさを実感しました。
スタンドマイヒーローズ WARMTH OF MEMORIESのネタバレあらすじ:転
瀬尾の家についた泉は可愛達と食事を作るなど、約束通り身の回りの世話をおこないました。泉は自分に冷たく当たる早乙女がここにいないことにほっとしますが、京都に行ったはずの早乙女がなぜか瀬尾の家にやってきて、自作の瀬尾の取扱説明書を泉に渡すと去って行きました。
早乙女は信用しない人物に瀬尾の世話を頼むことはないので、文句をいいながらも泉のことは信用している様子でした。深夜、学生たちが寝静まった時、リビングにやってきた瀬尾は、学生たちと打ち解けている泉に優しいねと話すと、泉も瀬尾が学生たちに優しく接していると言いました。しかし、感情の揺れを伴うことを記憶できない瀬尾にとって、優しさとは実感できないことでした。
そして、6日間が経過し、増原の逮捕が近づく中、増原の長男である増原太一が行方不明となっていることがわかりました。泉は瀬尾の元を訪れ、夕ご飯のリクエストがないか尋ねますが、そのとき瀬尾がメモ帳を取り出したことに気付きました。瀬尾は記憶障害のため、記憶できないと思ったことはメモする習慣があり、そのためのメモ帳でした。
そして、瀬尾が窓を開けようとしたとき、泉は瀬尾がどこかに行きそうに感じ瀬尾の手を取りました。それに対し瀬尾は泉に優しい人だといいますが、その一方で他人に共感しすぎるのはやめた方がいいとも言いました。
そのような人間はコントロールされやすい性質があり、瀬尾が車の中で泉に言ったのは、その警告のつもりでした。泉は、早乙女や可愛達が泉の言葉に耳を傾けたのは瀬尾の事を真剣に考えていたからであり、そんな彼らが大切にしている瀬尾を泉は尊敬していると言いました。泉の言葉に瀬尾は心を動かされますが、書き留めておかないと消えてしまうとつぶやきました。
スタンドマイヒーローズ WARMTH OF MEMORIESの結末
そこへ増原太一が近づいてきて、瀬尾に襲い掛かりました。しかし、泉が襲い掛かる増原太一を振り払うと、駆け付けた青山が増原太一を取り押さえました。泉は青山に言われ瀬尾をその場から避難させますが、増原太一は隠し持っていたカッターで青山の手を切って立ち上がると、再び瀬尾に襲い掛かりました。
泉は瀬尾を庇って増原太一に立ち向かいますが、その光景を見た瀬尾は忘れたくなかった事があった気がすると思いながら意識を失いました。瀬尾は気が付くとそこは自宅の寝室でした。瀬尾は起き上がるとメモ帳を確認しますが、メモ帳には新しいことは何も書かれていませんでした。
そこに泉が訪ねてきました。瀬尾は泉に助けてくれたことにお礼を言うと、泉は謙遜します。それを聞いた瀬尾は、泉は優しい人だと言いますが、それは瀬尾自身が泉に以前話したことであり、泉が戸惑った姿を見て、瀬尾は以前言ったことを忘れて同じことを話したことに気付きました。
瀬尾は、昨日泉が助けてくれた事もなかったことにしてしまうと、自分の記憶障害を嘆きますが、泉は記憶はなくともすべては起こったことであり、なかったことにはならないと言いました。その言葉に心を動かされた瀬尾は、自分は忘れてしまうが泉には今の話を覚えておいてほしいと頼むつもりで声を掛けましたが、泉は食事の準備をしてほしいと頼まれたと勘違いし、瀬尾はまたも虚を突かれ笑い出しました。
その後、瀬尾のメモ帳には、忘れてもなかったことにはならない、という文言が追加されました。
以上、映画「スタンドマイヒーローズ WARMTH OF MEMORIES」のあらすじと結末でした。
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