スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐の紹介:2005年アメリカ映画。ジョージ・ルーカス原作のSFスペースオペラの金字塔「スターウォーズ」シリーズの第6作(第3話)です。前作「エピソード2/クローンの攻撃」から始まった銀河を二分する“クローン大戦”の最中、ジェダイの騎士アナキン・スカイウォーカーはフォースの暗黒面に堕ち、シスの暗黒卿ダース・ベイダーとしての道を歩んでいきます。
監督:ジョージ・ルーカス 出演者:ヘイデン・クリステンセン(アナキン・スカイウォーカー/ダース・ベイダー)、ユアン・マクレガー(オビ=ワン・ケノービ)、ナタリー・ポートマン(パドメ・アミダラ)、アンソニー・ダニエルズ(C-3PO)、ケニー・ベイカー(R2-D2)、ピーター・メイヒュー(チューバッカ)、サミュエル・L・ジャクソン(メイス・ウィンドゥ)、フランク・オズ(ヨーダ(声))、ジミー・スミッツ(ベイル・オーガナ)、クリストファー・リー(ドゥークー伯爵/ダース・ティラナス)、イアン・マクダーミド(シーヴ・パルパティーン/ダース・シディアス)、ほか
映画「スターウォーズ エピソード3/シスの復讐」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「スターウォーズ エピソード3/シスの復讐」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
スターウォーズ エピソード3/シスの復讐の予告編 動画
映画「スターウォーズ エピソード3/シスの復讐」解説
この解説記事には映画「スターウォーズ エピソード3/シスの復讐」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
スターウォーズ エピソード3/シスの復讐のネタバレあらすじ:起
遠い昔、はるか彼方の銀河系で…。銀河共和国と分離主義勢力との間に勃発した“クローン大戦”は開戦から約3年が経過し、戦局は悪化の一途を辿っていました。銀河の平和と秩序を司る守護者・ジェダイ騎士団は共和国軍に組し、クローントルーパー部隊と共に分離主義勢力のバトル・ドロイド部隊と激しい戦いを繰り広げるなか、分離主義勢力の指導者のひとりであるサイボーグ戦士のグリーバス将軍(声:マシュー・ウッド)は共和国首都惑星コルサントに攻め入り共和国元老院最高議長シーヴ・パルパティーン(イアン・マクダーミド)の身柄を拘束しました。コルサント上空で共和国軍と分離主義勢力が艦隊戦を展開するなか、パルパティーン救出の命を受けたオビ=ワン・ケノービ(ユアン・マクレガー)とアナキン・スカイウォーカー(ヘイデン・クリステンセン)はジェダイ・スターファイターを駆り、グリーバス将軍の旗艦インビジブル・ハンドに突入、シスの暗黒卿ダース・ティラナスことドゥークー伯爵(クリストファー・リー)と対決します。アナキンは3年前よりも更に強さを増しており、あっさりとドゥークー伯爵を打ち負かします。パルパティーンはアナキンにドゥークー伯爵の処刑を命じ、アナキンは戸惑いながらもシスに見捨てられたドゥークー伯爵を処刑しました。その直後、アナキンらはグリーバス将軍と交戦、艦が危うく墜落寸前に陥る中グリーバス将軍は脱出し、アナキンは卓越した操縦技術で艦を操縦し、辛うじてコルサントへの不時着に成功しました。
スターウォーズ エピソード3/シスの復讐のネタバレあらすじ:承
無事帰還したアナキンは妻パドメ・アミダラ(ナタリー・ポートマン)と再会、彼女がアナキンの子を身籠っていることを知ります。喜ぶアナキンでしたが、その頃からアナキンはパドメが苦しみながら死に至る悪夢にうなされるようになっていました。アナキンはヨーダ(声:フランク・オズ)に相談するも、返って来た答えは“執着心を捨てよ”というものでした。次にアナキンは個人的に親しくなっていたパルパティーンに相談したところ、パルパティーンは伝説のシス卿ダース・プレイガスの話を語り出し、フォースの暗黒面を使えば愛する者を死から救うことができると説きました。その頃、ジェダイ評議会は非常時大権を敷いたまま権力の座に居座り続けるパルパティーンに疑いの目を向け、アナキンをジェダイ評議員に任じたうえでパルパティーンの身辺を探るよう命じます。しかし、悲願であるジェダイマスターへの昇格が見送りになったことから、アナキンはジェダイ評議会に対して不満を抱くようになっていました。アナキンは再びパルパティーンに接近、彼こそが全ての黒幕であるシスマスターのダース・シディアスであることを知ります。しかし、アナキンはパドメを救うには暗黒面のフォースしなかいと説かれてパルパティーンを殺すことはできず、やむなくジェダイ評議会に報告するに留まりました。一方、オビ=ワンは惑星ウータパウに潜伏しているグリーバス将軍を討つため出発、アナキンと互いに「フォースと共にあらんことを」と言葉を交わしましたが、これはオビ=ワンがジェダイとしてのアナキンと対面した最後でした。
スターウォーズ エピソード3/シスの復讐のネタバレあらすじ:転
ヨーダはウーキー族を助けるために惑星キャッシークに飛び、メイス・ウィンドゥ(サミュエル・L・ジャクソン)はアナキンにジェダイ聖堂での待機を命じたうえで部下を引き連れてパルパティーン逮捕へ向かいました。ウータパウに着いたオビ=ワンは、ジェダイを殺して奪ったライトセーバーを4本の腕で操るグリーバス将軍に冷静に立ち向かい、最後は野蛮な武器と言いながらもブラスターを奪ってグリーバス将軍を倒しました。一方、パルパティーン邸宅に乗り込んだメイスらを前にパルパティーンは遂にシスとしての本性を現し、ライトセーバーを抜いて次々とメイスの部下を斬り捨てました。そしてメイスとパルパティーンが対峙したその時、アナキンが突然駆け付けてきました。パドメへの想いが勝ったアナキンはメイスの腕を斬り落とし、メイスはパルパティーンのフォースの雷に撃たれて絶命しました。もはや後戻りのできなくなったアナキンはフォースの暗黒面を受け入れてシディアスの弟子となり、シスの暗黒卿としての新たな名“ダース・ベイダー”を与えられました。アナキンのベイダーとしての初仕事は、クローントルーパーを率いてジェダイ聖堂を襲撃することでした。アナキンは幼いパダワンにも容赦なくライトセーバーを振り下ろし、異変を嗅ぎ付けた惑星オルデランの元老院議員にしてオビ=ワンの親友でもあるベイル・オーガナ(ジミー・スミッツ)は聖堂での惨劇を目の当たりにしました。シディアスは銀河中の全てのクローントルーパーにジェダイ抹殺指令“オーダー66”を発令、銀河系各地で戦っていたジェダイの強者たちは次々と非業の死を遂げていきました。オビ=ワンも命を狙われましたが辛うじて難を逃れ、ヨーダもチューバッカ(ピーター・メイヒュー)に助けられてキャッシークから脱出しました。ベイルに助けられたオビ=ワンとヨーダはコルサントに舞い戻り、壊滅したジェダイ聖堂の警備システムのデータからアナキンが暗黒面に堕ちたことを知り、生き残ったジェダイに身を隠すよう警告するとともにヨーダはパルパティーンのもとに向かい、オビ=ワンはアナキンのけじめをつけるよう命じられます。その頃、元老院ではパルパティーンはジェダイの反乱をでっち上げ、ほぼ全ての銀河中の議員を前に、共和国の解体・再構築と“銀河帝国”の建国を宣言、自ら初代皇帝に即位しました。議席のパドメは「自由は死んだのよ。万雷の拍手の中で…」と無念さを滲ませながら呟きました。
スターウォーズ エピソード3/シスの復讐の結末
いよいよクローン大戦も終盤を迎え、パルパティーンはもはや用済みとなった分離主義勢力の幹部らの粛清と全てのドロイド軍の機能停止をアナキンに命じました。アナキンは幹部らの籠る灼熱の惑星ムスタファーへ飛び、オビ=ワンから真実を告げられたパドメも後を追いましたが、パドメの船には密かにオビ=ワンも乗り込んでいました。一方、ヨーダは単身でパルパティーンに一騎打ちを挑み、光明面と暗黒面のフォースのぶつかり合いはパルパティーンに軍配が上がり、敗れたヨーダは辺境の惑星に潜伏する決意をしました。その頃、アナキンはヌート・ガンレイ(サイラス・カーソン)ら分離主義勢力の幹部らを一人残らず抹殺していました。それから間もなくムスタファーに着いたパドメが目にしたアナキンはもはやかつての愛した男ではなく、完全に暗黒面に魅入られたシス卿そのものでした。一緒に皇帝を倒して二人で銀河を支配しようというアナキンをパドメが拒絶したその時、オビ=ワンが姿を現しました。激昂したアナキンはパドメの首をフォースで絞め、遂にかつての師弟が刃を交えることとなりました。アナキンの強力なフォースに苦戦したオビ=ワンは一瞬の隙を突いてアナキンの左腕と両足を切断して辛勝を収めますが、どうしてもとどめを刺すことはできず、「お前は選ばれし者だった…私はお前を弟のように想っていた…愛していたんだ!」と絶叫、アナキンのライトセーバーを拾うとパドメを連れてムスタファーを去っていきました。パルパティーンに助けられたアナキンはコルサントに搬送され、業火に焼かれた身体をサイボーグ化する改造手術を受けました。時を同じくして、小惑星ポリス・マサに搬送されたパドメは、オビ=ワンやヨーダが見守るなかで双子の赤ん坊を出産、兄には“ルーク”、妹には“レイア”と名付けました。もはや生きる気力を完全に失っていたパドメは、オビ=ワンに「アナキンにはまだ善の心が残っている…」と言い残して息を引き取りました。その頃、生命維持装置と呼吸用マスクを身に着けたダース・ベイダーは、パルパティーンからパドメの死を知らされると深い哀しみに襲われて絶叫しました。ヨーダとオビ=ワン、ベイルは話し合い、C-3PO(アンソニー・ダニエルズ)とR2-D2(ケニー・ベイカー)からアナキンに関する記憶を消去するとともに、帝国から双子を隠すためにレイアはベイルの養女となること、ルークはタトゥイーンにいるアナキンの義理の従兄弟にあたるラーズ夫妻に預け、オビ=ワンは偽名を名乗ってタトゥイーンに潜伏しルークの成長を見守ることになりました。銀河ではデス・スターの建造が始まり、ベイダーはパルパティーンと共に工事の様子を視察していました。
以上、スターウォーズ エピソード3/シスの復讐のあらすじでした。
スターウォーズシリーズの順番(時系列)とネタバレあらすじ一覧
◆スターウォーズ エピソード1/ファントム・メナス1999年公開
◆スターウォーズ エピソード2/クローンの攻撃2002年公開
◆スターウォーズ エピソード3/シスの復讐2005年公開
◆ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー2016年公開(スピンオフ:エピソード4の約10年前が舞台)
◆ローグワン/スターウォーズストーリー2016年公開(スピンオフ:エピソード4の10分前までの物語)
◆スターウォーズ エピソード4/新たなる希望1977年公開。日本では1978年に公開され、その後6部作のエピソード4とされ、副題『新たなる希望』がつけられる。
◆スターウォーズ エピソード5/帝国の逆襲1980年公開
◆スターウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還1983年公開。『スターウォーズ ジェダイの復讐』として公開。邦題はその後『ジェダイの帰還』に変更されている。
◆スターウォーズ/フォースの覚醒(エピソード7)2015年12月18日公開。
◆スター・ウォーズ/最後のジェダイ(エピソード8)2017年12月15日公開
◆スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(エピソード9・完結編)2019年12月20日公開
ダース・ヴェイダーへの覚醒というラストが見えていながらも、展開ごとに緊迫感があり、何度見ても飽きません。
ヨーダとダース・シディアス、メイス・ウィンドウとシディアスという強者同士のライトセイバーの戦いはカタルシス抜群です。
一番好きなのはオビ=ワン・ケノービとゼネラル・グリーバスの直接対決であり、ケノービらしい意表を突いた逆転劇が楽しめます。