劇場版SAO (ソードアートオンライン)オーディナルスケールの紹介:2017年日本映画。川原礫の人気小説で、アニメ化などのメディアミックス戦略も好調な同シリーズを、川原礫の書き下ろしで新作ストーリーをアニメ映画化。
声の出演:松岡禎丞(キリト)、戸松遥(アスナ)、竹達彩奈(リーファ)、伊藤かな恵(ユイ)、日高里菜(シリカ)、高垣彩陽(リズベット)、ほか
映画「劇場版SAO オーディナルスケール」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「劇場版SAO オーディナルスケール」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
劇場版SAO オーディナルスケールの予告編 動画
映画「劇場版SAO オーディナルスケール」解説
この解説記事には映画「劇場版SAO オーディナルスケール」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
劇場版SAO(ソードアートオンライン)オーディナルスケールのネタバレあらすじ:起
2022年に萱場晶彦が開発したVR(仮想現実)マシン・ナーブギアは2年後、SAO(ソードアートオンライン)事件を引き起こします。デスゲームからログアウトできなくなった1万人が、1人のゲーマーの英雄行為で、2年後、救われるまでに、4千人の死者が出たのでした。生き残った6千人もSAOサバイバーとして、学生は帰還者学校に通ってました。最近は、オーグマーと言われるサングラスやレシーバーを装着した状態で、現実空間に電脳空間情報を反映させることができるのです。アスナ・リズ・シリカはポイントを稼ぎますが、キリトは冷めています。覚醒状態で、実際の生身の肉体を使って、ゲームキャラを倒す必要があり、各企業も特典を沢山つけ、他ゲームギルドでも、参加者が減り、大きなイベントができなくなったと泣き言も聞こえてきます。そのオーグマーを使った新しいゲーム「オーディナル・スケール(AS)」に、旧SAOの各階層のボスモンスターが出る噂を聞きキリトが呼び出されました。しかし、毎晩定時でも、場所が毎回違い、直接、現地に向かう分、面倒臭そうです。オーグマー自身、現実の感覚と組み合わせる必要があるので、ナーブギアになれているキリトはゲームと身体のギャップに、対応できず、こけました。ボーナスステージのため、歌姫ユナが現れ、プレイヤーは盛り上がります。アスナは、元SAOの攻略組として、ボスモンスター「カガチ・ザ・サムライロード」をしとめました。クラインの仲間がアイテム回収をしていると、エイジに襲われました。
劇場版SAO(ソードアートオンライン)オーディナルスケールのネタバレあらすじ:承
4月24日、ALO内のアインクラッド22層のキリト・アスナの山荘に全員集まります。1週間後のユナのチケットが当たり、リーファと、キリト以外がコンサートに行くことにしました。翌朝、剣道合宿に妹、直葉を送り出すと、キリトはALOでアスナと落ち合い、閑散としたALOを嘆きます。アスナは都会っ子なので、流星を見たことがなく、5月4日のキャンプを楽しみにしてました。アスナはクラインから召集を受け、参加しますが、クラインは仲間が来ないので、先に行かせます。アスナが「ザ・ストーム・グリフィン」と戦う中、クライン達6人は、SAO帰還者としてエイジに狙われ、わざわざ外れたオーグマーを装着し直され、恐怖を上書きされ、病院へ搬送されたのでした。翌日、キリトはアスナと待ち合わせ、代々木公園で「AS」の練習を一人していると、白装束の少女が、ある方向を指差して消えます。アスナと合流後、ランキング2位の「エイジ」について話します。元SAOの血盟騎士団の頃の「ノーチラス」は、影の薄い存在でした。次の日21時から、アスナとシリカ、リズが「AS」のイベントに参加。危険を感じたキリトは総務省の菊岡へ連絡し、アスナ達に秘密でソロ参加します。旧SAOの91層のボスモンスターには敵いません。エイジに突き飛ばされ、シリカを庇い、恐怖を味わったアスナは、戦闘不能になります。その晩、アスナはキリトやユイ、旧アインクラッドの記憶がぼやけ、真夜中に目を醒まし、ALOへキリトを呼び出し、自身の記憶喪失について相談します。
劇場版SAO(ソードアートオンライン)オーディナルスケールのネタバレあらすじ:転
翌日、キリトはアスナの病院へ付き添い、精密検査をしました。SAOの2年間の記憶部位に外部衝撃を受け、記憶障害を起こし、今後も進行する可能性がありました。翌日、キリトは入院中のクラインも、旧SAOの記憶がないことに気づきます。その晩、キリトは「AS」の東京ドーム前イベントに一人で参加し、第18層のボスキャラ「ダイアンタスク」が現れ、シノンは失うSAOの記憶がないから加勢します。今まで少女が指差した場所をユイに検索させると、大岡山の東都工業大学に集約し、翌日、キリトは重村教授の授業終了後オーグマーと記憶障害の関係性について指摘するもはぐらかされます。続いて総務省の菊岡に連絡して、すぐオーグマーの使用中止を進言しますが、難しいと回答。キリトは重村のロボット研究に気づきます。その晩、キリトはアスナの家に初めて訪問します。アスナは流星を見る約束まで忘れかけ、日記をつけてました。キリトはアスナを抱きしめ、記憶を絶対に取り戻すと誓います。翌日、重村は、キリトに感づかれたのでエイジに計画を急がせます。一方、キリトは、明治神宮で、白い装束の少女と会話し、ユナとよく似た少女ユウナが、旧SAOにいたことを思い出します。ユウナは、キリトにランクを上げないとオーグマーに近づけない、とアドバイスします。キリトは島根の直葉に連絡し、剣道の基本を学び直します。翌日から、毎日「AS」の各イベントに全参加してボス戦をこなし、ポイントを取得し、
1ケタ順位にランクアップするのでした。
劇場版SAO (ソードアートオンライン)オーディナルスケールの結末
そして、いよいよユナのライブの日。場所は新国立競技場。入院中のクライン以外の仲間がスタンドでライブを待つ中、キリトは、地下駐車場でエイジと対決します。エイジの肉体機能をブーストする装置(島村の研究)に気づき、倒します。ライブがスタートし、観衆が盛り上がる中、重村教授は茅場晶彦のゴーストに「AS」を開発した真の目的は、旧SAOで命を落とした娘ユウナを人工知能でAI化して、再構築するために娘ユウナの記憶を持つSAO帰還者をライブ会場へ集め、彼らのSAO内での恐怖記憶を奪い取ると語ります。ライブが終わると、無数のボスキャラ達が現れ、観客たちは、出口は封鎖され会場から出れません。観客たちの恐怖が80%に達したところで、ライブ会場に設置したドローンから一気にSAO帰還者から記憶の高出力スキャンを行うと、全員脳死します。ユウナが父、重村教授に「こんな復活したくない」と止めてもムダです。また重村は、キリトに負けたエイジからも、SAOで一番ユウナの近くにいた記憶を奪おうと、ボスキャラを送ります。ユウナは、アインクラッド百層のモンスターのドロップアイテムを使えば、全モンスターを倒せるので、キリトたちを百層へ送り込みます。アスナもユウナがSAO内で死んだのは勇気を出して戦ったためと気づき、ゲームに飛び込みます。ユイがSAOのデータにALOのデータを持ち込み、全員がパワーアップします。シノンが銃を使えるのは、ユイのおかげで、アスナもユウキの「絶剣」マザーズロザリオを使うシーンもありました。ボスがドロップした剣をコンサート会場でキリトが振るうと、一瞬でボスキャラは消滅します。ボス戦が終わると、百層のボスと同じデータで実体化されたユウナは、旧SAO生還者から取得した恐怖の記憶を返却し、エイジにも歌う夢を覚えておいてくれたことに感謝して、消えました。重村は菊岡らに連行されます。翌日、ライブ終了後のモンスター出現は、サプライズ演出と発表され、また重村は「AS」開発元である、カブラ社社外取締役の辞任を発表。SAOサバイバーの本に、2刷版から、戦えない人々を励まし続けた吟遊詩人ユウナの項目が追加されました。そして、5月4日。エギルの酒場で、クラインの退院祝いに仲間が集まり、キリトとアスナは堂平山で、改めて現実世界でも指輪を嵌め、二人で仲良く流星を眺めるのでした。後日。菊岡は重村を逮捕せず、ある地下室のベンチャー企業「ラース」での次世代型フルダイブ実験機を紹介するのでした。(SAO will return)
以上、劇場版SAO (ソードアートオンライン)オーディナルスケールのあらすじと結末でした。
劇場版SAO (ソードアートオンライン)オーディナルスケールについて
初週土日の興行収入が「ラブライブ」の4億を上回り、2週目も既に9億を上回り早くも10億が見えてきているので、最低でも28億円の興収は見込まれているSAOは、中二病・黒衣の剣士という、ラノベ世界では「俺つえー」の一翼をになっています。もう1本は、今年6月公開予定の「サスオニ(流石お兄様)」を意味する「魔法科高校の劣等生」です。SAO世界において「キリト」の名前は、「英雄」と同時に、「創造主」の名前でもあり、SAO世界の20年後の世界の「アクセルワールド」の方が先に映画化されたのですが、そちらの興収は振るわなかったようです。なので、関係者は面目躍如で胸を撫で降ろしたのかもしれません。実は、薬害エイズで蝕まれた少女が電脳化により、残された命で様々な経験をするマザーズロザリオなど、最終治療方面からも注目されていて、ハリウッドでのドラマ化の企画も進行されているようです。映画としては、懐かしい角川ラノベ映画の形態です。謎の歌姫を巡って、事件が展開するというパターン。禁書目録の映画「エンヂュミオンの奇跡」が、アクセルワールドだと黒雪姫役の三澤紗千香さんが鳴護アリサとして、活躍する映画でしたが、今回の歌姫、ユナは、松田聖子さんの娘である、神田沙也加さんなので、彼女自身の存在感もありますが、きっちり、今回の映画でゲストヒロインとして輝かせる辺り、話の構成がうまいです。(宇宙戦艦ヤマト2202でも、謎の歌姫・テレサ姫役です。)某デジモンの島根ネタがあったり、冒頭のファミレスの内装や店員の制服が「Working」のワグナリアだったり、変なサービスもあるSAOの映画です。(「SAO」と「Working!」のキャラデザが足立慎吾さんのよしみ?)実際にSAOとコラボキャンペーンをしてたのは「なか卯」なんですけどね。
この映画の感想を投稿する