青春の夢いまいづこの紹介:1932年日本映画。それまで学生の就職難とサラリーマンの悲哀を描いてきた小津安二郎監督が、その2つを組み合わせてドラマを構成した作品。繰り返されるカンニング場面が印象的で、田中絹代の可憐さも印象に残る。
監督:小津安二郎 出演:江川宇礼雄(堀野哲夫)、田中絹代(お繁)、斎藤達雄(斎木太一郎)、大山健二(熊田順助)、笠智衆(島崎省吾)
小津安二郎監督映画一覧
「青春の夢いまいづこ」のネタバレあらすじ結末
「淑女は何を忘れたか」のネタバレあらすじ結末
淑女は何を忘れたかの紹介:1937年日本映画。アメリカのソフィスティケイティド・コメディを意識した小津安二郎監督のトーキー第2作。桑野通子の大阪弁が効果的に使われ、バタ臭い軽妙な喜劇に仕上がっている。ほかに斎藤達雄、飯田蝶子などのレビュラーメンバーが出演
監督:小津安二郎 出演:栗島すみ子(麹町の夫人時子)、斎藤達雄(麹町のドクトル小宮)、桑野通子(大阪の姪節子)、佐野周二(大学の助手岡田)、坂本武(牛込の重役杉山)
「出来ごころ」のネタバレあらすじ結末
出来ごころの紹介:1933年日本映画。キング・ヴィダーの「チャンプ」を見事に換骨奪胎した小津安二郎監督の下町人情喜劇。いわゆる「喜八もの」の最初の作品で、坂本武、飯田蝶子、突貫小僧の3人はこの後の小津作品で同じような役柄を演じ続けることになる。
監督:小津安二郎 出演:坂本武(喜八)、伏見信子(春江)、大日方伝(次郎)、飯田蝶子(おとめ)、突貫小僧(富坊)
「映画女優」のネタバレあらすじ結末
映画女優の紹介:1987年日本映画。新藤兼人の「小説・田中絹代」が原作。田中絹代の半生を描いた映画。絹代の代表作である「愛染かつら」や「浪花女」などが劇中劇として演じられ、上原謙と高田浩吉が本人役で出演しています。
監督:市川崑 出演:吉永小百合(田中絹代)、森光子(ヤエ)、横山道代(玉代)、石坂浩二(城都四郎)、渡辺徹(清光宏)、ほか
「宗方姉妹」のネタバレあらすじ結末
宗方姉妹の紹介:1950年日本映画。性格も考え方も正反対の姉と妹。姉は甲斐性のない夫を抱えて、なんとか家計をやりくりしています。そこへ姉の昔の想い人・宏がパリから帰ってきます。妹はどうにかしてもう一度二人をやり直させたいと願いますが、そう思い通りには行きません。それぞれの思惑が飛び交う中で、物語はどう決着をつけるのでしょうか。
監督:小津安二郎 出演者:満里子(高峰秀子)、節子(田中絹代)、宏(上原謙)、三村(山村聡)、忠親(笠智衆)ほか
「大人の見る絵本 生れてはみたけれど」のネタバレあらすじ結末
大人の見る絵本 生れてはみたけれどの紹介:1932年日本映画。小津監督のサイレント時代の代表作。上司にゴマをする父親とそれに不満を持つ息子たちを通して、サラリーマンの悲哀を笑いをまぶして描く。小津作品として初のキネマ旬報ベストテン1位に輝いた。
監督:小津安二郎 出演:斎藤達雄(父・吉井)、吉川満子(母)、菅原秀雄(長男・良一)、突貫小僧(次男・啓二)、坂本武(重役・岩崎)
「キネマの天地」のネタバレあらすじ結末
キネマの天地の紹介:1986年日本映画。松竹大船撮影所50周年記念作品。松竹が大船に撮影所を移転する直前の1934年ごろの松竹鎌田撮影所が舞台。小津安二郎、田中絹代など、黄金時代の映画人たちをモデルにして書かれています。
監督:山田洋次 出演:渥美清(田中喜八)、有森也実(田中小春)、中井貴一(島田健二郎)、すまけい(小倉金之助監督)、岸部一徳(緒方監督)、ほか
「父ありき」のネタバレあらすじ結末
父ありきの紹介:1942年ドラマ映画。戦前最後の小津監督作品で、笠智衆が初めて主役に抜擢。小津作品としては珍しく長い年月のスパンを持つ内容で、父子の情愛を丁寧に描いている。キネマ旬報ベストテンでは第2位。
監督:小津安二郎 出演:笠智衆(堀川周平)、佐野周二(堀川良平)、佐分利信(黒川保太郎)、坂本武(平田真琴)
「お茶漬の味」のネタバレあらすじ結末
お茶漬の味の紹介:1952年日本映画。戦時中執筆したものの、検閲当局に却下された脚本を小津監督が戦後になって映画化したもの。オリジナルでの戦地に出征するという設定が、外国への出張に変更されている。小津作品としては珍しく、キネマ旬報ベストテンでは選外となった。
監督:小津安二郎 出演:佐分利信(佐竹茂吉)、木暮実千代(佐竹妙子)、鶴田浩二(岡田登)、淡島千景(雨宮アヤ)、津島恵子(山内節子)
「戸田家の兄妹」のネタバレあらすじ結末
戸田家の兄妹の紹介:1941年日本映画。小津安二郎監督が初めて大家族における親子関係を描いた名作。「東京物語」など戦後の作品の先駆けとなった。当時の松竹の看板スターが共演し、大ヒットを記録。キネマ旬報ベストテンでも1位を獲得。
監督:小津安二郎 出演:佐分利信(昌二郎)、高峰三枝子(節子)、葛城文子(母)、斎藤達雄(進一郎)
「秋日和」のネタバレあらすじ結末
秋日和の紹介:1960年日本映画。自身の名作「晩春」の父娘を母娘に置き換え、結婚の問題を抱えた親子の関係を独自のスタイルで描いた小津安二郎監督の秀作。「晩春」で娘を演じた原節子が今回は母親を演じている。
監督:小津安二郎 出演:原節子(三輪秋子)、司葉子(三輪アヤ子)、佐分利信(間宮宗一)、岡田茉莉子(佐々木百合子)、中村伸郎(田口秀三)
「彼岸花」のネタバレあらすじ結末
彼岸花の紹介:1958年日本映画。小津監督初めてのカラー映画。アグファカラーを用い、赤いホーローびきのポットが特徴的な小道具として使われている。浪花千栄子のコメディ・リリーフが印象的。キネマ旬報ベストテンでは第3位に入選。
監督:小津安二郎 出演:佐分利信(平山渉)、田中絹代(平山清子)、有馬稲子(平山節子)、久我美子(三上文子)、山本富士子(幸子)
「東京物語」のネタバレあらすじ結末
東京物語の紹介:1953年日本映画。小津安二郎の代表作で、批評家によるオールタイム・ベストに何度も選出された映画史上の名作。この作品にインスパイアされた映画も多数作られた。今村昌平が助監督を務めている。
監督:小津安二郎 出演:笠智衆(平山周吉)、東山千栄子(平山とみ)、原節子(紀子)、杉村春子(金子志げ)、山村聡(平山幸一)ほか