アメイジング・スパイダーマン2の紹介:2014年アメリカ映画。人気アメコミ超大作アメイジングスパイダーマン2作目。スパイダーマンとして、正義の味方として活躍するピーターが平和を脅かす敵に立ち向かう。ピーターに降り掛かるさまざまな試練を描く。今作では電気人間とグリーンゴブリンとの戦いが描かれます。スパイダーマンが多くの敵と戦うという今までにない設定がなされ本作は話題を呼びました。アメイジングスパイダーマン2の主題歌(エンディングテーマ曲)はアリシア・キーズfeat.ケンドリック・ラマーの「イッツ・オン・アゲイン」。
監督:マーク・ウェブ 原作:スタン・リー 出演:アンドリュー・ガーフィールド(ピーター・パーカー)、エマ・ストーン(グウェン・ステイシー)、ジェイミー・フォックス(マックス・ディロン)、デイン・デハーン(ハリー・オズボーン)、キャンベル・スコット(リチャード・パーカー)、エンベス・デイヴィッツ(メアリー・パーカー)、フェリシティ・ジョーンズ(フェリシア)ほか
映画「アメイジング・スパイダーマン2」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「アメイジング・スパイダーマン2」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
アメイジング・スパイダーマン2の予告編動画
映画「アメイジング・スパイダーマン2」解説
この解説記事には映画「アメイジング・スパイダーマン2」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
今回ご紹介する作品は大人気アメコミの『スパイダーマン』シリーズの実写映画化第5弾の『アメイジング・スパーダーマン2』だ。サム・ライミ監督による前3部作のあと、スパイダーマン4の制作が中止され、新たにマーク・ウェブ監督によるアメイジング・スパイダーマンシリーズが制作された。この作品には大人気の俳優たちが多く出演しているところも見どころの一つだが、今回の記事では物語もあらすじ含めネタバレありでご紹介していこうと思う。アメイジングスパーダーマン好きな方の中にはヒロイン女優エマ・ストーンのことが大好きという方も多いことかと思うが、今作ではそのエマ演じるグウェンが大変なことに。その部分も後で詳しく紹介しようと思う。
アメイジングスパイダーマン2のネタバレあらすじ:1.物語の始まりは…
アメイジング・スパイダーマン2の始まりは14年前の回想シーンから始まる。ピーター・パーカー(アンドリュー・ガーフィールド)の父親リチャード(キャンベル・スコット)はオズコープ社で働いていたのだが、自分の開発した蜘蛛のサンプルを悪用されることを恐れ、サンプルを消そうとするのだが、なぜか消すことができず、仕方なく家に帰り、ビデオに何かを記録する。そして父は家を妻メアリー(エンベス・デイヴィッツ)と一緒に出て行くことを決める。この時ピーターは叔父夫妻の家に預けられ親子は離れ離れになる。また会えると願うピーターだったが、この別れが親子の永遠の別れになる。ピーターの父はその後、移動中の飛行機の中で何者かに命を奪われ、飛行機は墜落、しかし、父は死の間際にある場所にデータを送っていた。母は父に死の直前、パソコンを指して「ルーズベルト」と言っていた。この「ルーズベルト」が何を指すのか。多くの謎が生まれた回想シーンだった。
アメイジングスパイダーマン2のネタバレあらすじ:2.二人の恋愛模様にも注目
グウェン(エマ・ストーン)達が過ごす高校も卒業の季節となり、彼女は忙しいピーターの到着を今か今かと待っていました。当のピーターはスパイダーマンとして相変わらず悪党を追跡してやっつける活躍をしていました。卒業式で総代としてスピーチを行うグウェン、そして遅刻寸前で卒業式に到着したピーターの二人は壇上で熱いキスを交わす。なんとか卒業式に間に合ったピーターはグウェンとともに高校を卒業することができました。その夜グウェンの家族と食事をすることになったピーターだったが、グウェンの父ステイシー警部の「グウェンには近づくな」という言葉が頭から離れず、どっちつかずの心境に陥る。それを見ていたグウェンはピーターに別れを切り出す。そして二人はその日、別れることになった。その後もスパイダーマンとして活躍しているピーターだったがグウェンのことが頭から離れない。そんな中、平和な日常を壊す怪物が誕生しようとしていた。
アメイジングスパイダーマン2のネタバレあらすじ:3.電気技師のマックス
その怪物とは以前スパイダーマンに助けられたことのある、オズコープ社で働く電気技師の男マックスだった。マックスはスパイダーマンに助けられた時から猛烈なスパーダーマンファンになっていた。そんなマックスはオズコープ社で働くエンジニアで会社に対し大きな貢献をしているにも関わらず、会社では理不尽な扱いを受けていた。そんなマックスはある日雑用を押し付けられ配電の不具合を直すために残業していた。そしてその作業中にマックスは電気ウナギが大量に入っている水槽に落ちてしまい膨大な量の電気を浴び、水槽は大爆発、全身大火傷の重傷を負ってしまう。
アメイジングスパイダーマン2のネタバレあらすじ:4.電気を体に溜め込む怪物
その後、それを発見したオズコープ社は事故を隠蔽。そんな中マックスが死体安置所で突如意識を取り戻す。全身が青く発光する自らの体に驚きを隠せないマックスだったがオズコープ社からの脱走を開始する。彼には以前と違う能力が備わっていました。その能力とは街中の電気配線を透視・解析することができ、なおかつ彼はエネルギー補充に電気を必要とする体になっていた。マックスは最も電気の集まるタイムズスクエアに向かい身体中に電気をチャージし始める。そこに多くの警官が駆けつけ威嚇するもマックスは身体中に電気をまとっている。
アメイジングスパイダーマン2のネタバレあらすじ:5.エレクトロの誕生
当初は制御できない力で市民を怖がらせてしまい、申し訳ないと思っていたものの、彼は怪物エレクトロになっていた。そこにスパイダーマンが到着し、エレクトロという怪物になったマックスに冷静になるように交渉を始めるのだが、一人の警官が誤射をしてしまい、エレクトロはそれをスパイダーマンの作戦だと勘違いしてしまう。さらにスパイダーマンに自分のことを覚えられていないことを知った彼は激高しニューヨークの街を破壊、自分の信頼を裏切ったスパイダーマンに復讐することを決意する。
アメイジングスパイダーマン2のネタバレあらすじ:6.グリーンゴブリンの誕生
ピーターの友人であるハリー・オズボーンは、父であるオズコープ社創始者のノーマン・オズボーンと同じ病気で、ハリー自身の余命もわずかであることから、自然治癒能力を持つスパイダーマンの血を欲しいと、スパイダーマンの知り合いであろうピーターに依頼する。しかしその夜、危険が大きいと判断したスパイダーマン姿のピーターはハリーの依頼を拒絶、その後、それを理由にハリーはオズコープ社に保存されていた蜘蛛の毒素を入手し、自身に注入してしまう。結果病気の治癒とはならず、苦しみもがきながらハリーはグリーンゴブリンとなってスパイダーマンであるピーターへの復讐を企てます。
アメイジングスパイダーマン2のネタバレあらすじ:7.ルーズベルトの謎
友人であるハリーを助けられず取り乱していたピーターは自分の部屋で父の遺品からあるコインを見つける。父に何が起きたのか真実を探していたピーターはそれを検索。そして「ルーズベルト」というキーワードに隠されていた地下鉄の駅を探し出し、そこで父が隠していたファイルを入手する。そしてピーターは、オズコープ社の裏の目的が生物兵器を作ることだと知ったため両親はそれが原因で殺されたと知る。父のメッセージには「開発中の蜘蛛の毒は私か血の繋がる者にしか適合しない、実験データを可能な限り削除したが、残りのデータは持って逃げる」と残されていた。
アメイジングスパイダーマン2のネタバレあらすじ:8.ピーターとグウェンの愛
そのころ、特殊刑務所に収監されていたエレクトロ(マックス)はハリーに助けられ一緒にスパイダーマンを倒すことを決意する。ルーズベルト駅を後にしたピーターはグウェンからの留守電を聞き、彼女は今もピーターを愛しているということ、そしてオックスフォード大学に合格しイギリスに発つことになったと知る。ピーターは空港へ向かうグウェンを追いかける。タクシーの運転手が「スパイダーマンだ!」と気づき、グウェンが外を見ると吊り橋に大きく蜘蛛の糸で描かれた「I LOVE YOU」の文字が。何とか間に合ったピーターはそこでグウェンに愛を伝え一緒にイギリスに行くと伝える。しかし街に異変が起こりニューヨーク中が停電、エレクトロが現れスパイダーマンを襲撃、激しい戦いが始まる。
アメイジングスパイダーマン2の結末:衝撃の最後、ラストシーンに絶句
スパイダーマンは、感電により怪物となったエレクトロという強敵に苦戦しつつも、グウェンの助けもあって勝利する。これで一旦は街の危機は回避するものの、そこにグラインダーに乗ったグリーンゴブリンとなったハリーがやってくる。そしてグウェンが拉致されてしまう。グリーンゴブリンと時計台での戦闘になり、グウェンを守りながらの激しい戦いにスパイダーマンは苦戦。グリーンゴブリンの攻撃を受けたグウェンは時計台から落下、スパイダーマンはそれを助けようと蜘蛛の糸を伸ばし、地面まであと少しのところでグウェンに糸は届きます、が、わずかの差でグウェンは地面に強く叩き付けられてしまう。グウェンのもとに駆け付けるピーター、しかしグウェンは呼びかけに反応しない、必死の呼びかけにもグウェンが応えることはなかった。グリーンゴブリンにはなんとか勝ったスパイダーマンだったがグウェンは守りきれず無念の死を遂げてしまった。愛する人を失ったピーターはスパイダーマンとしての活動をやめてしまった…。それから5ヶ月。「希望を失わないで、自分が何者なのか、何をすべきなのか。」グウェンの卒業スピーチやメイ叔母さんの言葉から本来の自分を取り戻したピーターは、スパイダーマンとして再び街を守ることを決意。街ではアーマースーツを身に着けた凶悪な犯人が活動をしていました。そこへスーツを身にまとったスパイダーマンが現れ、敵を打ちのめすのでした。
以上、映画アメイジングスパイダーマン2のあらすじと結末でした。
アメイジング・スパイダーマン2の続編について
アメイジング・スパイダーマンシリーズの3作目『アメイジング・スパイダーマン3』の制作は打ち切りとなり、新たなスパイダーマンシリーズの制作が決定しています。リブート作品となる映画タイトルは『スパイダーマン:ホームカミング』で2017年8月に日本公開。すでに『スパイダーマン:ホームカミング』の続編制作も決定しています。その他にもスパイダーマンはマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)に参加したことで、マーベル作品であるアベンジャーズの作品にも登場しています。今後は『アベンジャーズ・インフィニティーウォー (原題)』、『アベンジャーズ4 (仮)』『スパイダーマン:ホームカミング2 (仮)』などの映画に登場する予定です。
映画スパイダーマンシリーズのネタバレあらすじ一覧
スパイダーマン(2002年)のネタバレあらすじ結末
スパイダーマン2(2004年)のネタバレあらすじ結末
スパイダーマン3(2007年)のネタバレあらすじ結末
アメイジング・スパイダーマン(2012年)のネタバレあらすじ結末
アメイジング・スパイダーマン2(2014年)のネタバレあらすじ結末
スパイダーマン:ホームカミング(2017年)のネタバレあらすじ結末
スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(2019年)のネタバレあらすじ結末
アメイジング・スパイダーマン2のレビュー・考察 1
コミックのスパイダーマンのキャッチフレーズは“あなたの親愛なる友人スパイダーマン”である。スパイダーマンは同じニューヨークに居ても宇宙からの侵略や国家を揺るがす陰謀とは戦わない。彼が主に戦うのはギャングやチンピラ、あるいは虐められている子供を助けること。まさに等身大のヒーローなのである。そしてだからこそ、各作品において明確なテーマを描けるのである。アメイジングスパイダーマン2のテーマは“人生”。いや、“人生はうまくいかない”である。グウェンと相思相愛でありながら彼女の死んだ父親の呪縛を受け続けるピーターは日々のヒーロー活動は順調でも人生はうまく行かない。それを言うならこの映画に登場する人物はスパイダーマンと死闘を繰り広げるヴィラン(スパイダーマンの悪役)でさえ、正邪含めて全て人生がうまくいかない人々である。どんな素晴らしい能力があっても、どんな美貌があっても、どんな凄まじい超能力が備わっても、どんな巨万の富を持っていても、どんな優秀な頭脳を持っていても誤解や齟齬や葛藤に巻き込まれて人生はうまくいかなくて、その人がもっとも求めるものは手に入らないのである。だから、この物語では全ての人のうまくいかない人生はそれぞれに過酷な重荷を与え、誰一人幸せにはなれない。しかしアメイジングスパイダーマン2はきちんとそんな人生においてそれを切り抜ける術までを描いてくれる。 前作『アメージングスパイダーマン』において僕が最も感動したのは満身創痍となったピーターがそれでもリザードの待つビルに向かおうとするシーンである。傷だらけのスパイダーマンを見た一人の作業員は呟く「あれは息子を助けてくれた人だ」彼はニューヨーク中の同僚に電話して助力を求める。そしてピーターの前にビルに向かう全てのビルからクレーンが吊るされるのである。このシーンで号泣してしまった。今回アメイジングスパイダーマン2もラスト前にあるシークエンスが現れる。そして冒頭の卒業式のときに総代となったグエンのスピーチが効果的に使われる。うまくいかない人生をそれでも切り抜けて明日へ向かう術とは積み重ねた信頼とそして希望なのである。
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