ノートルダムの鐘の紹介:1996年アメリカ映画。ウォルトディズニー長編アニメ第34作目。原作はヴィクトル・ユーゴーの小説ノートルダム・ド・パリ。舞台は中世後期のパリ。優しい心を持つ男カジモドは、その醜い姿を隠しノートルダム大聖堂の鐘楼で静かに暮らしていた。賑やかな祭りの雰囲気に誘われ、初めて外に出た先で美しいジプシーの女性エスメラルダに心を奪われる。しかし、カジモドの養父である厳格な判事フロローは、彼女を魔女として捕え処刑しようとしていた。
監督:ゲイリー・トルースデール 出演者:トム・ハルス(カジモド)、デミ・ムーア(エスメラルダ)、トニー・ジェイ(クロード・フロロー)、ケビン・クライン(フィーバス)、ポール・カンデル(クロパン)ほか
映画「ノートルダムの鐘」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ノートルダムの鐘」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ノートルダムの鐘の予告編 動画
映画「ノートルダムの鐘」解説
この解説記事には映画「ノートルダムの鐘」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ノートルダムの鐘のネタバレあらすじ:助けられた赤ん坊
ジプシー狩りを行っていた最高裁判事フロローは、船で川を渡っていたジプシーの男女を見つける。女ジプシーが持っていた布の包みを盗品と判断し、路地裏へ逃げる女を馬で追いかけるフロロー。路地を抜け、ノートルダム大聖堂の扉を叩き保護を求めるが、包みを奪われ殺されてしまう。
布にくるまれていたのは醜い顔の赤ん坊だった。井戸に落として殺そうとするが、大聖堂の司祭がすんでのところで引き止め阻止する。「女を殺めた贖罪にその子を育てよ」という司祭の言葉に従い、フロローは赤ん坊を引き取った。
「でき損ない」という意味の「カジモド」という名前を与えられた赤ん坊は、ノートルダム大聖堂の最上階にある鐘楼に閉じ込められ「お前は母親に捨てられた」と、フロロー自身が殺したことを隠されたまま育てられる。
ノートルダムの鐘のネタバレあらすじ:初めての外へ
時は経って20年後のパリ。カジモドは大聖堂の鐘突きの役目を負い、醜くも純粋な心を持った若者に成長していた。大聖堂前の広場で行われる、祭りの準備を羨ましそうに見下ろしていた彼は、唯一友人になった喋る石像のユーゴ・ヴィクトル・ラヴァーンたちの言葉にも後押しされて、フロローとの約束を破って祭りに参加してしまう。
なし崩しに一番の不細工を決めるイベントに出てしまったカジモド。自前の顔で見事優勝するが、その所為でフロローに外へ出たことがばれてしまう。更に、観衆から物を投げつけられ虐げられるカジモド。それを助けたのは、ジプシーの踊り子・エスメラルダだった。
カジモドを助けなかったことに野次を飛ばしたエスメラルダは、捕縛しようとするフロローの部下たちを掻い潜り、ノートルダム大聖堂へ身を隠す。護衛隊長のフィーバスに見つかってしまうが、彼女を庇い「神聖な聖堂は不可侵領域である為、捕えられない」と申し出た。外に引きずり出せと命令するが、司祭からも言い詰められ渋々その場を後にする。
しかし、外は完全に包囲させエスメラルダを虎視眈々と待ち構えていた。途方に暮れるなか、鐘楼に戻っていたカジモドと再会し、彼の協力を得て屋根を伝って包囲網を抜けることに成功した。
ノートルダムの鐘のネタバレあらすじ:炎に包まれたパリ
初めての恋に喜びを感じたカジモド。一方で、フロローもエスメラルダに恋い焦がれていたが、それは酷く歪んで狂気に満ちた想いだった。敬虔な信者である彼は聖母マリアに自身の感情を罪だと告白し苦悩する。
そこへ、エスメラルダが包囲をぬけて逃走した報せを聞き、怒りをあらわにするフロロー。護衛隊を引き連れ町中を探し、挙句の果てにはパリ中に火を放つ強行に出た。命令に背いたフィーバスは、逃げる途中で護衛隊の矢で重傷を負うが、居合せたエスメラルダに助けられ、カジモドの下に助けを求めてやって来る。
心配していた彼女の無事を喜ぶカジモドだが、エスメラルダとフィーバスは互いに想いを寄せていることに気付き、悲しむのだった。直後にフロローが鐘楼にやって来るのを目撃し、フィーバスを匿いエスメラルダを外へ逃がす。
カジモドが彼女を慕い、逃走に協力したことに気付いた彼は、発見したジプシーの隠れ家を1000人の部下と共に襲撃する旨を伝え、出て行った。そのことを伝える為にカジモドはフィーバスとジプシーの隠れ家「奇跡の法廷」を目指す。
ノートルダムの鐘の結末:決着
「奇跡の法廷」を見つけ、エスメラルダや他のジプシーたちにフロローのことを伝えるカジモドたち。しかしそれはカジモドを尾行し、隠れ家まで案内させる罠だった。自分の物になれば助けるという申し出を拒否したエスメラルダは、大聖堂の広場で火あぶりの刑を宣告されてしまう。
火刑が執行された瞬間、鐘楼で鎖に繋がれたカジモドが拘束から逃れ、彼女を助け出し大聖堂へ姿を隠す。大聖堂に押し入ろうとするフロローと護衛隊に、檻から抜け出したフィーバスやジプシーたちが民衆と一丸となって襲い掛かかる。カジモドも石造たちの力を借りて上から援護し、高熱で溶けた鉄を地上に降り注がせた。
逃げ惑う人々のなか、一人大聖堂へ侵入したフロローは、司祭を押しのけ鐘楼にいるカジモドとエスメラルダを殺そうと、鐘楼を目指す。武器を手に襲い来るフロローから、エスメラルダを庇い逃げるカジモド。
転落しかけるまで追い詰められた二人に、剣が振り下ろされる直前、フロローの足場が崩れてそのまま広場へ真っ逆さまに落ちていった。カジモドを支え続けるエスメラルダだが、重さに耐えられず手を放してしまう。しかし、落下していく彼を、途中まで上って来ていたフィーバスが受け止めたおかげで助かったのだった。
朝になり、集まった人々がエスメラルダとフィーバスに称賛を送る。その後ろから現れたカジモドに驚く民衆のなか、少女が一人歩み寄り彼に手を伸ばし、後に続いて歓声が沸きカジモドが人々に受け入れられるのだった。
以上が、ノートルダムの鐘のあらすじと結末です。
ディズニー史上ナンバーワンの劇中歌・音楽だと思う。もちろん作曲は、あのアラン・メンケンさん。実話は悲劇的なストーリーだが、ディズニー向けにストーリーが変わっている。見終わった後に、自分がどれだけ恵まれているのか思い返すだろう。そして忘れない魂の叫びのような音楽を忘れることができない。大人もぜひご鑑賞あれ!