地球が静止する日の紹介:2008年アメリカ映画。ある日、宇宙から地球に謎の球体が飛来、中から出て来た男は地球を救いに来たと言う。その意味がわかる時、男と共に出て来たロボットが行動を起こす。宇宙から圧倒的な科学力が地球を守る為に文明を滅ぼしていく。人類はこの未曾有の危機に変化せず滅んでしまうのか?1951年製作の傑作SF映画『地球の静止する日』をキアヌ・リーブス主演でリメイクした作品。
監督:スコット・デリクソン 出演者:クラトゥ(キアヌ・リーブス)、ヘレン・ベンソン(ジェニファー・コネリー)、ジェイコブ・ベンソン(ジェイデン・スミス)、レジーナ・ジャクソン(キャシー・ベイツ)、マイケル・グレイニア(ジョン・ハム)、カール・バーンハート(ジョン・クリーズ)ほか
映画「地球が静止する日」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「地球が静止する日」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「地球が静止する日」解説
この解説記事には映画「地球が静止する日」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
「地球が静止する日」ネタバレあらすじ:序幕
1928年、カラコル山脈で一人の登山家が不思議な球体に遭遇します。登山家がその球体に近付くと、彼は光に包まれ気を失いました。登山家が気が付くと、球体は痕跡を残し消えていました。
「地球が静止する日」ネタバレあらすじ:第1幕
現在、大学で地球外生物学を教えるヘレン(ジェニファー・コネリー)は、やや反抗的な息子ジェイコブ(ジェイデン・スミス)を持つシングルマザーとしても忙しい日々を過ごしていました。ある日、彼女の家に役人が押し掛けて来て、有無も言わさず彼女を連れて行きます。道路封鎖や軍用ヘリを使っての移送、多種多様に専門家達が集められたその状況に、非常事態が進行している事を感じます。軍の管理する施設に着いたヘレンに知り合いの科学者マイケル(ジョン・ハム)が声を掛けてきました。ヘレンを呼んだのは彼でした。彼女は会議に出席すると、NASAが地球に高速で接近する物体を感知した事を知ります。物体を迎撃する為ミサイルが準備されていましたが何故か発射不能になり、物体衝突時の衝撃が地球に壊滅的被害を与える事は必死でした。物体の衝突の予測時刻が来ます。しかし衝撃はありませんでした。物体が減速をしたという報告が聞えてきます。発光する物体がセントラルパークに着陸します。その着陸した半透明な球体を軍隊と警察が幾重にも取り囲みました。人々が球体を見守っていると、その中から人影が出てきました。その時混乱した誰かが人影を撃ってしまいます。更に金属の巨人、ロボットが姿を現し、凄い音波を出してその場の人間、そして機械を行動不能にします。しかし倒れた人間体が言葉を発すると、ロボットは停止します。人間体は搬送され、緊急手術を受けます。人間体のスーツを切開除去すると、中に人間の男性が入っていました。彼の銃弾は無事摘出されました。その姿が過去、カラコル山脈で球体と接触した登山家の姿に酷似している事は、誰も知りません。
「地球が静止する日」ネタバレあらすじ:第2幕
地球各地に無数の球体が飛来し、防衛システムにも入り込まれ全ての情報が読み取られていました。男が目覚め、国防長官のレジーナ(キャシー・ベイツ)が男と面会します。男はクラトゥ(キアヌ・リーブス)と名乗り、来訪の目的は各国代表の前で話すを言います。レジーナが私達の星で何をするのかと問いますと、クラトゥは君達の星じゃないと訂正しました。レジーナは人類史になぞらえて支配される事を忌諱しクラトゥの隔離隠蔽を決断します。その為に薬で眠らせる指示を出します。科学者達は全てに反対しますが、へレンが投薬に志願しました。ヘレンは薬をすり替えクラトゥに無害な注射をし、彼に逃げるよう忠告します。クラトゥは広い部屋に移され、尋問を受けます。尋問官が幾つか質問を行うと、見詰める嘘発見器のモニターが一瞬歪み、そして電気ショックのようなもので気絶してしまいます。クラトゥは朦朧とした尋問官に入ってきた方法を聞きます。尋問官はすらすらと答え、クラトゥの求めるままに服も渡します。クラトゥは着替え、施設の警備システムを掌握し音波を出して警備員を無力化して悠然と出ていきました。クラトゥは駅に居ました。彼は大混雑の構内で人間を観察し、欲に忠実で周りを省みない一面を見ます。暫くすると彼は体に異変を感じます。そして銃創から出血し、倒れてしまいました。家に帰っていたヘレンに電話が来て、彼女は保護されたクラトゥを迎えに行きます。再会した彼にヘレンは、味方かどうかを問います。クラトゥは地球の味方だと答えました。クラトゥと車に戻ると、ヘレンはジェイコブを連れてきていました。移動を始めた車内でクラトゥは、ヘレンがスーツの一部を持っている事を何故か知っていました。ヘレンはそれをクラトゥに渡すと、彼は塗り薬のように塗ります。すると傷が見る間に癒えていきました。アメリカ軍は無人機でゴートと呼ばれたロボットを攻撃します。しかしゴートは、光線でミサイルを撃墜し、更に無人機も乗っ取り戦車の上に落としました。ジェイコブはクラトゥを宇宙人とは知らずにそれと戦うべきだと提唱しますが、クラトゥは意に介す様子はありません。ジェイコブはヘレンが再婚したの夫の連れ子で、本当の母親は亡くなっていました。夫は技術仕官でしたが戦死していました。マクドナルドでクラトゥは中国系の老人と会合します。老人はクラトゥと同じ宇宙人で、地球人は破壊的種族だと彼に報告します。それを聞き、クラトゥは処置をすると言います。そして離れる準備をしろというと、老人は拒否しました。クラトゥが理由を問うと、老人うまく説明できないと答えます。老人は地球に送られた事を怨んでいましたが、今は人間として生きれて嬉しいと言いました。軍はゴートをパネルで閉じ込め、余所へ移送しました。略奪が始まっている街を抜け、クラトゥとヘレン達は郊外に向かっていました。車を止め、クラトゥは一人森の中に入って行きます。ジェイコブは彼を怪しみ、ヘレンもまた彼の行動が気になり森の中に入ります。沼に出たクラトゥの目の前に、球体の一つが浮上してきます。球体は沼の生物を取り込んで行きます。この現象は世界中で起こっていました。取り込みが終わると、球体は浮上し宇宙に向かっていきます。それは他の球体も同じでした。そして、セントラルパークの球体のみが残ります。クラトゥが車に戻るとジェイコブは彼がやったのかと聞きます。クラトゥはそうだと答え、地球を助けに来たと言い、人類を滅ぼす為の処置は始まったと告げます。そこに警官が来て手配されていたクラトゥを逮捕しようとします。警官が詰め寄ってくるのを見てジェイコブは傷つけないでと頼みます。クラトゥは痛みは一瞬だと言ってヘレンの車を操作、警官をパトカーと挟みます。ジェイコブは激しく責めます。クラトゥはそれに構わずスーツの一部を死んだ警官の口内に塗り、パトカーの電力を使って復活させました。球体の報告を聞いたレジーナはクラトゥの言葉を思い出し、球体が箱舟だと気付きます。そして次は洪水が来ると比喩しました。
「地球が静止する日」ネタバレあらすじ:第3幕
ヘレンは、ノーベル賞受賞者のカール教授(ジョン・クリーズ)の家に逃げ込みます。クラトゥは黒板に書かれた数式を見て間違いを訂正し始めました。そこにカール本人が来て、二人でその数式を完成させ、その結果を見て驚愕します。そしてすぐにクラトゥが宇宙人だと気付きます。カールはクラトゥと議論しますが、クラトゥは人類の本質が変わらなければという結論を譲りません。カールがクラトゥ達の例を聞くと、彼等は太陽を失いかけて変化したと答えます。そこでカールは、窮地の今なら人類も変わる筈だと力説します。その時、軍用ヘリが近付いてきました。カールはヘレンにクラトゥを説得してくれと頼み、3人を森に逃がします。逃げる3人ですが、ジェイコブがヘリを呼び寄せようとします。彼がテレビの報道を見て軍を呼んだのです。ジェイコブは父親ならクラトゥを殺していると言います。しかしヘレンは反論し、夫は逝ってしまったと言います。その時、ヘリの1機から降下した兵士が彼女を連れ去っていきました。残りのヘリはクラトゥにレーザー照射して照準を合わせます。しかし彼はそのレーザーを逆に使い、ヘリの操縦を奪って撃墜しました。ジェイコブはクラトゥに怯え、足を踏み外し落ちかけますがクラトゥがそれを助けます。彼は家に帰してと弱々しく呟きました。連れ去られたヘレンはレジーナと面会し、クラトゥの説得しか方法が無いと訴えます。山の中を徒歩で移動しつつジェイコブはクラトゥに身の上話をします。ジェイコブはヘレンが仕方がなく自分を育てていると思い込んでいました。極秘の軍施設では、運び込んだゴートの解体調査を行おうとしていました。しかし異変が認められ、作業室の器具が溶ける様に見えてきた事からゴートの焼却が実行されました。しかし、ゴートは無傷で次第に分解していきます。それは小さな虫の群体で基地を飲み込み外に出ます。外に待機していた戦車隊などが一斉放火を浴びせますが、それすらも飲み込み、機械と人間、全てを分解し始めました。その報告を受けたレジーナは、ヘレンにクラトゥ説得の許可を出します。マイケルが同行を志願しました。森を抜けた二人はヘレンと連絡を取り、ヒッチハイクで移動します。ジェイコブは、クラトゥにこの後どうなるのか聞きますが、クラトゥは判らないと答えました。落ち合う場所は、ジェイコブの父の墓の前でした。ジェイコブはクラトゥに、彼の持つ力で父を生き返らせてくれと懇願します。しかしクラトゥは出来ない事もあると言います。ジェイコブは落胆し、クラトゥを遠ざけます。そんなジェイコブをクラトゥは哀れむように見詰めます。そこにヘレンがやって来きました。父が自分を一人にしたと嘆き悲しむジェイコブを慰め彼女は抱きしめます。まったく血の繋がりが無い二人が支えあう光景をみて、クラトゥは老人の変化を理解しました。近付いてくるゴートの群体を見て、ジェイコブはあれで滅ぶのかと聞きます。クラトゥは人間の変化が必要だと言い、ヘレンは人間は変わると訴えます。クラトゥはやってみると応えました。車はマイケルの運転でセントラルパークに向かい無事辿り着きましたが空爆を受けました。大統領令をレジーナが実行させたのです。残念ながらマイケルは亡くなり、ゴートが公園を埋め尽くし始めたので3人は橋の下に逃げ込みます。窮地に陥り、クラトゥはカールの正しさを評価します。窮地になると変わると言う事をです。クラトゥはゴートの中に入っていきます。彼は球体に駆け寄り、分解されながらも手を触れます。その瞬間クラトゥの意思が世界中の機械を止めました。その中にはゴートとも含まれ、世界は静寂に包まれます。地球を覆っていた物質文明はその日、一斉に静止しました。
「地球が静止する日」ネタバレあらすじ:終幕
最後の残った球体は、ゆっくり上昇を開始します。ヘレンは去っていくと呟きます。それをジェイコブが、彼が去っていくんだと優しく訂正しました。
以上、「地球が静止する日」のあらすじと結末でした。
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