ドリーマーズの紹介:2003年イギリス,フランス,イタリア映画。ギルバート・アデアの同名小説が原作。ヌーベルバーグとハリウッド黄金期の映画にオマージュを捧げている作品でもある。主人公たちのフレッシュで体当たりの演技が光る。映画内では一卵性双生児の双子の姉役のエヴァ・グリーンは、実人生においては二卵性双生児の姉であり、映画内では作曲も手がけている。
監督:ベルナルド・ベルトルッチ 出演:マイケル・ピット(マシュー)、エヴァ・グリーン(イザベル)、ルイ・ガレル(テオ)、ロバン・ルヌーチ(父)、アンナ・チャンセラー(母)、ほか
映画「ドリーマーズ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ドリーマーズ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ドリーマーズの予告編 動画
映画「ドリーマーズ」解説
この解説記事には映画「ドリーマーズ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ドリーマーズのネタバレあらすじ:起
60年代末、フランス語の勉強で渡仏した20歳のマシューは映画同好会に入会する。世間では映画に対する革命の真っ只中だった。そんな時、テオとイザベルに出会う。翌日、テオから電話でディナーに誘われる。食事中、テオとイザベルの父の話を聞いておらず一瞬険悪な空気となるが、ライターからまつわる深い持論を展開し、マシューは一同を論破・納得させる。父は子の抵抗活動に反対の意を唱える。学生ホテルに宿泊中のマシューはテオ・イザベル宅に泊めてもらうこととなる。夜中にふと覗いた部屋で、テオとイザベルが同じベッドで(裸で)寝る姿を見つけ驚く。ホテルに戻ろうとすると、「両親は1か月ほど旅行に出たから、ここに泊まったら?」と提案される。
ドリーマーズのネタバレあらすじ:承
テオとイザベルは突然、「映画クイズ」を出してくる。難問にも正解するマシューを目の当たりにし、「仲間を求めていた」と語る2人。「はなればなれに」の映画のように、ルーブル美術館を駆け抜ける世界記録を打ち破ろうと提案される。記録より17秒早く走り切ることができる一同だった。突然、イザベルの映画ゲームがはじまる。答えられないテオに罰ゲームと称し、イザベルとマシューの前で自慰をさせる。終わったあと「下で飲みに行こう」と何事もなかったように話すテオ。マシューは「顔が似ていない」と反論するが、テオは「2人は一卵性双生児だ」と語る。今度はテオが映画ゲームを出題してくる。答えらなかったイザベルとマシューに対し「僕の目の前でセックスしろ」と言う。了承するイザベル。台所でセックスする2人。テオはそれを尻目に目玉焼きを作っている。行為が終わり、出血を確認するテオ。イザベルは処女だった。涙するイザベル。それ以来、2人は身体を重ね合うのだった。
ドリーマーズのネタバレあらすじ:転
マシューは台所に食べ物を探しに行き、戻ってくると裸のイザベルの隣にテオが寝ていた。2人は1組であり、その一部になれたような気がする、感謝すると話すマシュー。テオは「君の事は好きだが3人1組にはなれない」と言い返す。食料も小切手も底をついてしまう。3人でお風呂に入っていると、イザベルの生理がやってくる。愛の話になり、愛を証明しようということに。テオとイザベルはマシューの股間を剃毛しようとする。トイレもお風呂も2人で一緒、何でもゲームでは一生大人になれないぞ、と激怒するマシュー。テオ以外の異性とデートをしたことがないイザベルをマシューはデートに誘う。
ドリーマーズの結末
3人で(裸で)寝ているとイザベルとテオの両親が帰ってきて、その光景を見て唖然。小切手だけ置いてまた出ていってしまう。以前から「親にこの様子を見られたら自殺する」と話していたイザベルは、ガスホースを部屋に引き入れて自殺を試みる。しかしその時、外では暴動が起きており部屋に石が投げ込まれ窓ガラスが割れる。テオとマシューが飛び起き、イザベルはバレないようにホースを片付ける。暴動に参加するイザベルとテオ。火炎瓶を投げようとするテオを必死で止めるが、最前線に駆けてゆく2人。テオは火炎瓶を警察に投げる。マシューは悲しそうな諦め顔でその場を立ち去ってゆくのだった。
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