グレートウォールの紹介:2016年中国,アメリカ映画。広大な土地を旅するウィリアムとトバール。長い旅の中で多くの仲間達を失ってきた。そんな夜、二人は突如として謎の襲撃を受ける。相手は暗くてよく分からなかったが、それが姿を消した後残ったのは緑色の巨大な片腕だった。その腕を持ち先へ進んだ所で二人は巨大な壁に遭遇する。そして見知らぬ軍隊に捕まってしまった。万里の長城を舞台にその建設の謎に迫るアクションファンタジー。
監督:チャン・イーモウ 出演:マット・デイモン(ウィリアム・ガリン)、ジン・ティエン(リン・メイ)、ペドロ・パスカル(ペロ・トバール)、ウィレム・デフォー(バラード)、アンディ・ラウ(ワン軍師)、ほか
映画「グレートウォール」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「グレートウォール」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
グレートウォールの予告編 動画
映画「グレートウォール」解説
この解説記事には映画「グレートウォール」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
グレートウォールのネタバレあらすじ:壁
旅を続けるウィリアムとトバール。旅の目的はこの先にあると言われる「黒色火薬」。その火薬を手に入れるためのこの長い旅で既に数人の仲間達は命を落とし、残るはウィリアムとトバールの二人となる。ある夜、突然謎の生き物に襲撃された二人。何とか撃退に成功したが、その正体は不明。代わりにその場に残ったのは緑色の巨大な片腕だった。翌朝、その腕を持ち旅を続ける二人は大きな壁に遭遇する。壁の上からは多数の兵士が弓を構えて立っていた。それはまるで大地を分けるかのように建てられた巨大な壁。異国の人間として二人はその壁の中へと連れて行かれてしまう。現れたのはその軍隊の将軍と軍師。しかし異国の人間同士だった彼らは言葉を上手くかわせなかった。そこへ現れたのは一人の女性兵士、リン。彼女は流暢に英語を話し、ウィリアムと将軍達との通訳となった。しかし殺気立っている彼らはウィリアムの話を聞かなかった。
グレートウォールのネタバレあらすじ:戦い
殺されるかと思ったウィリアムは軍師ワンの助言で助けられた。あの緑色の腕とその血がついた剣。その時その場が慌ただしく動き始めた。どうやら何者かが襲撃してきたらしい。ウィリアム達はそのまま縛られたまま壁の上へと連れて行かれた。そこで見た光景は目を疑うものだった。壁から離れた所で無数の動く影が見えた。そしてそれに合わせるように彼ら軍隊もまた準備を始めた。大群対大群。それは古代から続く人間とモンスターの戦争だった。次々と犠牲者が出る中二人もまたその闘いに加勢する。人間より遥かに大きなその緑のモンスターを倒し彼らの信頼を得ることに成功した。その闘いで決着がつくことはなかった。モンスターは離れていき、人間側もまたいったんの休憩が必要となる。彼らの信頼を得たウィリアム達はその後、リンからモンスターの正体を聞く。「とうてつ」という名の遥か昔から戦っている相手だという。
グレートウォールのネタバレあらすじ:同類
60年ごとにモンスターは出現するという。そしてそのために彼らは十分な準備を行い戦いに挑んできた。二人はその話の傍ら、もう一人の異国の人間を見つけていた。彼の名はバラード、もう何年もここに住み着いておりある程度の信用を得ているようだった。バラードの目的もウィリアムと同じ火薬。その存在は既に掴んでいたが中々逃げ出すチャンスを掴めなかった。トバールは彼と共に火薬を奪い逃げる計画を立てる。しかしウィリアムは悩んでいた。ある夜、潜り込んだモンスターに将軍がやられてしまう。リンを幼い頃から育てていた将軍、彼は亡くなる寸前にリンを将軍へと任命する。ウィリアムはある時軍師ワンに提案をする。モンスターを捕まえてみては、そしてその生態を調べるのだと。それに使うのはウィリアムが持っていた大きな磁石の塊。どうやらそれが「とうてつ」の弱点となる物らしかった。
グレートウォールのネタバレあらすじ:穴
「とうてつ」の捕獲に成功した。しかししっかりと研究をする前に皇帝の元へと連れて行かれてしまう。それが仇となるとはこの時は知る由もなかった。その頃壁に大きな穴が開いているのが発見される。モンスターの壁への襲撃は囮、実は壁に穴を開けていたのだ。それは壁の向こうにある都への危険を示していた。すぐに皇帝へと知らせが届けられるも時既に遅し、既に「とうてつ」達は都へと向かっていた。そこには全ての「とうてつ」を率いる女王も一緒だった。その頃トバールはバラードと共に裏切り物ウィリアムを置いて火薬を持ち逃げ出していた。全ての責任はウィリアムへと背負わされたが事実はすぐに明らかとなる。投獄されていたウィリアムはすぐに釈放、しかし外へ出た時既にリンは都へと旅立っていた。ウィリアムは彼女を追い、軍師と共に都へと向かう。
グレートウォールの結末:最後の戦い
ウィリアムが都に着いた時すでに都は「とうてつ」に占拠されていた。その中心部では女王と無数の「とうてつ」が集まり女王に餌を与えていた。ウィリアム達はリンと再会。ある計画を開始する。捕まえてある「とうてつ」に大量の火薬をつける。そして肉を与え女王の元へと行かせるのだ。その「とうてつ」についた火薬を離れた場所から射ることで女王もろとも倒そうというのだ。計画が開始される頃には軍師を始めとした仲間達は次々と命を落としていく。無数の「とうてつ」達に狙われ逃げながら好機を待つウィリアムとリン。そして闘いは都の中心部の巨大な爆発と共に終焉を迎えた。女王が倒れると共にこれまで激しく動き回っていた「とうてつ」達は力なく倒れていく。長きに渡る戦いは終わりを告げた。ウィリアムは褒美として火薬と友の命、どちらかを選ばなければいけなかった。トバールは逃げ出した所を見つかり捕まっていた。ウィリアムはトバールを選ぶ。そして二人はその巨大な壁を後にする。
「グレートウォール」感想・レビュー
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ストーリーは、怪物と戦う単純なものですが、美しい映像、雄大な風景、古代中国の戦い、アクションシーン、古代中国のテクノロジー、美男美女の戦士の姿など見どころ満点でした。映画があっという間に終わってしまった感じです。続編があったらきっと見るな、と思わせる面白さでした。
巨額の予算と大物俳優を投じた、超弩級B級映画です。細かいことは考えず、美しく壮大な戦闘シーン(さずがチャン・イーモウ監督)や、ちょっとお間抜けなモンスターの暴れっぷりを楽しみましょう。