映画「ある殺人、落葉のころに」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ある殺人、落葉のころにの紹介：2019年日本,香港,韓国映画。高校時代からつるんでいた和也、俊、知樹、英太は卒業後、恩師の後押しもあって和也の父の土建屋で働きはじめます。和也の父の会社とあって、知らぬ間に和也を頂点とする上下関係が生まれ始めます。そんな時、恩師が急死し4人の関係は崩れ始め…という内容の2019年釜山国際映画祭にてワールドプレミア上映された、ミステリアスな青春ドラマです。ストーリーの中で、殺人と思われる祖母の死がありますが、真相は一切明かされません。
監督：三澤拓哉 出演者：守屋光治（俊）、中崎敏（知樹）、森優作（和也）、永嶋柊吾（英太）、堀夏子（千里）、小篠恵奈（サキ）ほか
この解説記事には映画「ある殺人、落葉のころに」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
高校時代の同級生の和也、俊、知樹、英太の4人は和也の父の土建屋で働いています。4人は高校も同じで、4人ともバスケット部に入っていました。バスケット部の顧問は和也の父の兄、つまり叔父でした。卒業後、和也の叔父の後押しもあって土建屋に就職したのです。
4人の中でリーダー的存在の和也は、自分の父の会社で働く3人を自分の子分のように扱っていました。知樹には「オレの前で携帯をいじるな！」とか、英太には「職場に女を入れるな！」など命令口調でした。
土建屋の倉庫で寝泊まりする知樹をはじめ、いつも4人は倉庫にいました。ある日、和也が家に帰ると、父親が「兄貴の所へ行ってくる」と血相を変えて出て行きます。高校時代の恩師に何かあったという事で、4人は、和也の叔父の家に行きます。そこで俊は、千里という女性を見て魅せられていました。
和也の叔父が庭で倒れて死んでいるのを発見されました。持病の心筋梗塞でした。千里は叔父の再婚相手で、誰も存在を知りませんでした。叔父の葬儀が行われ、叔父が面倒を見ていた祖父が和也の家に引き取られます。
葬儀が終わり、和也の両親が香典の整理をしていると、千里がやって来ます。これ以来、父は元気が無くなり、母は祖母に虐待を始めます。そんな家にいるのが嫌になった和也は、いつも倉庫にいました。
父の土建屋の支払いが遅れ、取引相手が和也に産業廃棄物の不法投棄を持ちかけてきます。これによって支払いを免除してくれる約束でした。知樹が和也に「やろう」と言いますが、俊と英太はいなくなりました。このころから俊は、隠れて千里に会い始めていました。知樹と和也は深夜、トラックに乗って人けのない森に不法投棄に行きます。
翌日、「祖母がいなくなった」と父が慌てて捜索願を出していました。何かを感じた和也は、不法投棄場所に調べに行きます。自分たちが捨てたものの中に祖母の足が見えていました。やがて祖母の死体は少し離れた海岸で見つかりました。
そのころ知樹は、千里と歩く俊を見つけ後をつけました。森に入った二人はキスをしていました。給料日、4人は久しぶりに倉庫で酒を飲みます。この日ばかりはと、英太も彼女のサキを呼ぶのを許され、久しぶりに皆で楽しみます。
俊と知樹が出て行き、気分の悪くなった英太がトイレに行きます。しばらくしてトイレから帰ってくると、サキが「やめて！」と叫びながら倉庫を飛び出していきました。和也を疑った英太でしたが何も言えず、アパートに帰ると、サキが「和也に襲われた」と言います。英太は知樹に相談します。知樹がサキに話に行きましたが、サキは怒って何も言いませんでした。
翌日、英太は思い切って和也に「サキを襲ったのか？」と聞きます。和也は「ぶつかっただけだ」と言って倉庫を出て行きました。少しして、和也の母がサキを呼び止め、現金を渡しました。サキは英太に見せますが、英太は「別にいいんじゃない」と言います。
俊が土建屋に来なくなり、花園で働きはじめます。月日が経ち、和也は土建屋の後を継いだのか、スーツ姿で知樹と英太の前に現れるようになりました。和也は何かあると二人に金を渡しでいました。和也が二人を引きとめる方法は、金しかないようでした。
和也が地下道を歩いていると、俊とすれ違います。和也が話しかけると無視された為、俊を追いかけ掴みかかります。その時、俊は落ちていた空のウィスキーのボトルで和也を殴り飛ばしました。和也の脳裏に、仲の良かった昔の想い出が浮かび上がりました。
以上、映画「ある殺人、落葉のころに」のあらすじと結末でした。
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