ポイズン・ローズの紹介:2019年イタリア映画。探偵業を営むカーソン元へ、生まれ故郷のテキサスでの仕事が舞い込みます。テキサスに戻ったカーソンは、20年前に別れた恋人ジェインと再会します。ジェインの娘ベッキーの夫でアメフトの人気選手ハッピーが殺されてしまいます。カーソンは調べるうち、町ぐるみで複雑に絡んだ事実があることを知ります。ジョン・トラヴォルタ、モーガン・フリーマン、ファムケ・ヤンセンの大物3人が競演し、ジョン・トラヴォルタの娘エラ・ブルー・トラヴォルタがわきを固めるサスペンス作品です。
監督:ジョージ・ギャロ、フランチェスコ・チンクェマーニ 出演者:ジョン・トラヴォルタ(カーソン・フィリップス)、モーガン・フリーマン(ドク)、ブレンダン・フレイザー(マイルズ・ミッチェル院長)、ファムケ・ヤンセン(ジェーン・ハント)、エラ・ブルー・トラヴォルタ(レベッカ・ハント)ほか
映画「ポイズン・ローズ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ポイズン・ローズ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ポイズン・ローズ」解説
この解説記事には映画「ポイズン・ローズ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ポイズン・ローズのネタバレあらすじ:起
探偵業を営むカーソン・フィリップの事務所に、中年の美女が依頼にやって来ます。ロスで仕事をするカーソンに「テキサス州カベルストンの療養所にいる叔母のバーバラと連絡が取れなくなった、見てきてほしい」と言います。「地元以外では仕事はしない」と言うカーソンでしたが、美人に弱いカーソンは仕事を受けます。
カベルストンにやってきたカーソン。この地は20年前までカーソンがアメフトの人気選手として生活していた場所です。早速療養所に向い、バーバラの面会を申し出ます。受付の女性の態度がおかしく、少しすると院長のマイルズがやってきます。マイルズはカーソンの事を知っていて「今は会わすことが出来ない。会えるようになったら連絡する」と言います。
モーテルで滞在することにしたカーソンはバー”ローズの店”に入ります。中にはカジノがあってポーカーゲームのテーブルには、昔なじみのドクやスライドがいます。再会を喜び、カーソンも勝負に出ます。流れ者ロレンゾを負かし、ドクと勝負しますが負けてしまいます。そこへアメフトの若い人気者ハッピーがローズとやって来ます。ドクは「娘のローズ、この店のオーナーだ」と紹介します。するとハッピーが「オレは金で八百長なんかしない」とカーソンの過去を知って挑発します。ドクがすかさず「お前はあっちへ行ってろ」と追い出します。
マイルズから一向に連絡が来ないため、療養所に向かったカーソンは、マイルズの部屋に忍び込みます。カルテのファイルにはバーバラのカルテは無く、費用の入金証明だけしかありません。ほかの患者も同様でした。さらに、アメフトの賭博券もありました。
ポイズン・ローズのネタバレあらすじ:承
モーテルに戻ると、「ロスから4人の男が来て探している」とフロントが教えてくれます。ラジオからは、アメフトの試合が流れています。その時アナウンサーが「ハッピーが倒れて担架で運ばれた」と叫びます。スタジアムにかけつけると、ハーピーが泡を吹いて倒れています。近くにはそれを見守るジェインと娘のベッキーがいます。ジェインはカーソンが20年前に別れた恋人、娘のベッキーはハッピーの妻でした。
翌朝カーソンはジェインに呼ばれます。ジェインは豪邸に住み、使用人までいます。「石油会社をやっていた夫が心臓発作で死んで、後を継いでいる」と話します。「ハッピーの死でベッキーが疑われ保安官のウオルシュが動いている。この町はドクが支配していて、警察もドクの思い通りだ」と教えます。依頼を受けたカーソンは「療養所のバーバラの事を知っているか」と聞きます。ジェインは「私が療養所にいた時は、一緒にいた」と言います。
ジェインと別れたカーソンは検死官から「ハッピーの遺体から薬物が検出されている」と聞かされます。ジェインはドクに会いに行きます。「ベッキーの捜査から手を引くように言ってくれ」と頼みます。ドクは「見返りは石油会社の持ち株を51%よこせ」と言い、ジェインは納得します。
カーソンがローズの店に行くと、スライドがいてヤクの密売の話を聞きます。「ロレンゾがヤクを売っていて、アメフトの試合の賭けにもヤクが悪用されている」と教えます。カーソンはローズからハッピーの話を聞こうとします。そこへドクがやって来て、家に呼ばれます。
ポイズン・ローズのネタバレあらすじ:転
ドクは「バーバラの居場所を教える。もう死んでいる。死亡証明書でも何でも作らすから、ジェインから頼まれたベッキーの件から手を引いてこの町を出て行ってくれ」と言います。カーソンは「ジェインの事は20年前に一度裏切っているから、今度は裏切れない」と言います。ドクは「好きにしろ」と言って手下にカーソンを送らせます。人通りの少ない路地に降ろされたカーソンを、殺し屋が襲います。カーソンが二人を射殺して帰ると、ロスから来た二人だとわかります。
カーソンはウオルシュに会います。「ベッキーから手を引けば、オレは町を出る」と言いますが、ウオレシュは「ジェインを逮捕することもできる。あの石油会社は海沿いの町を汚した」と言いながら、ベッキーがハッピーから受けていたDVの写真を見せます。
カーソンはジェインに「すべてを素直に話してくれ」と頼みます。ジェインは「夫は町の検査員を買収し、無検査で石油工場をたくさん作った。そのことで町は汚染され続けた。夫が死んでからこのことは知ったけど、私は、私とあなたの子供を守る為にそのまま引き継いだ」と言ったのです。ベッキーが自分の娘だと知ったカーソンはジェインに抱き着きます。そんな時、検死官から「ハッピーの体内から大量の抗がん剤が検出された」と連絡が入ります。
翌朝ベッキーがやって来ます。カーソンが本当の父親だと知って涙を流して抱き着いて喜びます。その時、スライドが誰かに追われ逃げ込んできます。スライドは「ハッピーはドクに借金があった。ドクはハッピーに借金をチャラにしてやるから試合に負けろと持ちかけ、大金をかけようとした。その後ハッピーは欲を出しマイルズに会い、試合に負けてやるからヤクを大量に回せと言っていた」と教えます。マイルズがヤクを生成し、ロレンソが売っていたのでした。
ポイズン・ローズの結末
その話をカーソンはドクにします。ドクは「おれの町で麻薬王になろうとしているマイルズは目障りだ」と機嫌を悪くします。
スタジアムに呼ばれたカーソンはロレンゾに銃で襲われます。ロレンゾを殺し、カーソンは療養所の敷地を掘り返します。土の中には入院していた患者の死体があります。そこへマイルズが銃を持ってやって来ます。カーソンはマイルズを説得します。「お前は死んだ患者をここに埋め、生きているように見せ家族から費用を受け取っていたんだろう。その金でヤクを作りロレンゾに売らせて麻薬王になろうとしていたんだろう。ハッピーのヤクに抗がん剤を混ぜたのもお前だな」と言います。マイルズは罪を認め、懺悔しようとした時、入院患者がマイルズを撃ち殺します。
カーソンはウオレシュにすべてを教え「来年も保安官でいたいだろう。ベッキーから手を引け」と言います。そしてドクに会い、マイルズの悪事を全て教え「マイルズは死んだ。ジェインと石油会社の持ち株の取引をしたんだろう」と言います。ドクは「ライバルが死んで良かった」と言います。
その夜、カーソンはジェインと20年ぶりに愛し合います。翌朝、カーソンはリビングで抗がん剤を見つけます。ジェインに「余命は?」と聞きます。ジェインが「あと少しよ」と言うと、「ハッピーを殺したのは君だな」と言います。ジェインは「ベッキーが殺されると思った、ベッキーを守るためよ。バーバラを使ってあなたをここに呼んだのも私」と言います。話を聞いたベッキーがカーソンとジェインと抱き合います。そして3人は一緒に暮らすため街を離れます。
以上、映画「ポイズン・ローズ」のあらすじと結末でした。
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