実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち)の紹介:2007年日本映画。1972年に実際に起きた連合赤軍メンバーのあさま山荘立てこもり事件をドキュメンタリータッチで描いた実録ものです。登場人物がすべて実名で再現されており、連合赤軍結成からメンバーがあさま山荘に立てこもるまでの道程を映画化しています。
監督:若松孝二 出演:坂井真紀(遠山美枝子)、地曵豪(森恒夫)、大西信満(坂東國男)、日下部千太郎(山田孝)、並木愛枝(永田洋子)、ARATA(坂口弘)、本多章一(田宮高麿)、伴杏里(重信房子)、渋川清彦(梅内恒夫)ほか
映画「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
実録連合赤軍あさま山荘への道程の予告編 動画
映画「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」解説
この解説記事には映画「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
実録連合赤軍あさま山荘への道程のネタバレあらすじ:起
1960年代の社会状況を当時のフィルムを流しながら語られます。安保闘争、学生運動、学費値上げなどです。当時の学生運動の中心は全学連になっていました。重信房子は学生運動のメンバーで喫茶店でメンバーを勧誘していました。社学同ではメンバーたちの議論が行われていました。関西派が軍事路線を押し、対立は深まりました。関西派の塩見たちは、赤軍派を結成いました。関西派は関東派を攻撃し佐々木議長を血まみれにしました。仕返しに関東派は関西派の拠点を襲い塩見らを拉致しました。広がる学生運動に政府は法整備を行い、警察が大学の自治に関与するようになりました。拡大する赤軍派は合宿を装った軍事訓練のアジトを警察に急襲され53人が逮捕されました。3人となった赤軍派は一度逃げ出した森恒夫をメンバーに呼び戻しました。一方革命左派は過激な路線で拡大を続けていました。永田洋子、坂口弘らが中心人物でした。そして革命左派と赤軍派が会合を持ちお互いの考えを述べ接点を見つけました。赤軍派は塩見らが逮捕され中心人物は森恒夫になっていました。そして森恒夫はメンバーの統制をとり武装化を進め、赤軍派を組織化していきました。過激になる一方の赤軍派から重信房子はレバノンへ逃亡しました。
実録連合赤軍あさま山荘への道程のネタバレあらすじ:承
革命左派と赤軍派は協力体制を取り武器の調達を行いました。主な武器の調達は警官を襲い銃を奪うと言うものでした。そして二つの組織は合体し『連合赤軍』が生まれました。連合赤軍は森恒夫、永田洋子、坂口弘の3人が中心となりました。しかし統制の厳しい過激な組織に逃げ出すものが現れだしました。この現状に森恒夫は脱走者や密告者、スパイなどは厳重に処罰する必要があると永田と坂口に告げました。そして裏切り者のメンバーを次々殺害していきました。そして実質リーダーとなった森恒夫以下山岳地帯をベースキャンプとし共同軍事訓練を始めました。そして革命左派側が水筒を準備しなかったことに、革命左派に自己批判を求めた。永田が水筒の件を自己批判しました。そうしてメンバーは一体化し、軍事訓練が始まりました。軍事訓練の中で遠山美枝子だけが真剣にやっていないことを永田は見つめていました。訓練が終わると永田は遠山を呼び話をしました。色々な事を追求すると、周りのメンバーも遠山を追求し始めました。そして永田は赤軍派は生ぬるいと言い始めました。革命左派とは違うと言い切りました。
実録連合赤軍あさま山荘への道程のネタバレあらすじ:転
森恒夫は集会を開きました。永田の批判は赤軍派への批判と受け止め遠山を総括するといい、山を勝手に下りるものは処刑すると言いました。ここで赤軍派と革命左派は一旦別れて行動しました。赤軍派では遠山が総括の仕方を聞いていました。その会話に森が怒りだし遠山と新藤、行方の3人に外で走らせました。帰って来た3人に総括を話させました。しかし森は総括になっていないと怒り再び特訓をさせられました。森が革命左派のベース基地に行くと言い、そして遠山が重信に金を送っていることを聞き出せと部下に言いました。再び赤軍派と革命左派が合流しました。加藤と小嶋が外で抱き合っていました。それが見つかり森が総括の限界を超えたといい、殴るという指導をせよと言いました。そしてメンバー全員に殴らせました。そして次は尾崎が総括という名の暴力を受け死亡しました。異様な方向に進む連合赤軍にメンバーたちの顔は曇り始めました。そして次は新藤でした。遠山には自分で顔を殴れと言いました。総括という名のもと行い続ける暴力にメンバーの感覚も麻痺し始めました。そして暴力を受けたメンバーが次々死亡し始めました。さらにメンバーの殺戮は続けられました。殺した死体は山中に埋められました。
実録連合赤軍あさま山荘への道程の結末
森、永田、坂口の3人はベースキャンプを離れ話し合っていました。永田は坂口に別れを告げ森と一緒になると言いました。森は妻と別れて永田と共産主義を突き進めると言いました。残ったメンバーは群馬県の山中を次のベースキャンプに向かいました。ラジオで森と永田が警察に逮捕されたニュースを聞きました。また残りのメンバーも山中に居るとのことで警察が捜索中と放送されました。メンバーは二手に分かれてキャンプに向かいました。途中機動隊に見つかり坂口ら5人はあさま山荘に逃げ込みました。あさま山荘の奥さんに坂口は『貴女に危害は加えませんからしばらく占拠します』と伝え奥さんを縛りました。しばらくするとあさま山荘に警察や機動隊が集結しました。外からはメンバーの母親が説得しています。色々な説得にもメンバーは応じず、逆に機動隊に発砲しました。長引く事態に坂口は奥さんに命は絶対守るから中立の立場をとって欲しいと頼み、奥さんは逮捕されても私を証人に呼ばないでくださいといいました。そして機動隊は山荘を破壊し強行突破しました。そして全員逮捕されました。
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