ザ・リングの紹介:2002年アメリカ映画。鈴木光司の小説を映画化し大ヒットした日本映画『リング』(1998年)をハリウッドでリメイクしたホラー作品です。見ると7日後に死ぬという呪いのビデオ見てしまったシングルマザーの記者は真相を突き止めようとしますが、今度は息子がそのビデオを見てしまい・・・。本作のヒットを受け、2005年には続編『ザ・リング2』が公開されています。
監督:ゴア・ヴァービンスキー 出演者:ナオミ・ワッツ(レイチェル・ケラー)、マーティン・ヘンダーソン(ノア)、デヴィッド・ドーフマン(エイダン・ケラー)、ブライアン・コックス(リチャード・モーガン)、ダヴェイ・チェイス(サマラ・モーガン)、リンゼイ・フロスト(ルース)ほか
映画「ザ・リング」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ザ・リング」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ザ・リングの予告編 動画
映画「ザ・リング」解説
この解説記事には映画「ザ・リング」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ザ・リングのネタバレあらすじ:起
ある夜、女子高生ケイティ(アンバー・タンブリン)の家に泊まった同級生のベッカ(レイチェル・ベラ)は、“見た人を殺すビデオテープ”についての噂話を始めました。そのビデオには謎の女が笑いかけてくる不気味な映像があり、見終わると電話がかかってきて「7日後にお前は死ぬ」と予告され、その7日後に実際に死んでしまうというものでした。実はケイティは彼氏や仲間たちとそのビデオを見てしまっており、この日がちょうど7日目でした。ケイティはその直後、自宅で謎の死を遂げました。
その3日後。ケイティの叔母で雑誌記者のレイチェル・ケラー(ナオミ・ワッツ)は、姉でケイティの母ルース(リンゼイ・フロスト)から、彼女の謎の死について真相を解明してほしいと依頼されました。時を同じくして、保育園に預けているレイチェルの息子エイダン(デヴィッド・ドーフマン)は、ケイティの死体の絵を描いており、保母から相談を受けたレイチェルは、仲良しだったケイティが死んだからだと答えましたが、エイダンが絵を描いたのはケイティがまだ生きていた1週間前でした。
姉の頼みを引き受けたレイチェルは、ベッカは発狂して精神病院に入院しており、またケイティと一緒にビデオを見た三人の同級生がケイティの死とほぼ同時刻に全員謎の死を遂げていることを知りました。
ザ・リングのネタバレあらすじ:承
レイチェルはケイティら四人が死の1週間前に「シェルター山荘」なるコテージに泊まったことを知り、現地に向かうと、四人が泊まった部屋を借り、実際にケイティらが見たビデオを見てみました。そこには怪しげな光景と共に長い髪の白いワンピースの少女が映っており、その直後に電話が鳴り、レイチェルは少女の声で「あと7日」と死の宣告を受けてしまいました。
ビデオを持ち帰ったレイチェルは、映像関連の仕事をしている元夫のノア(マーティン・ヘンダーソン)に助けを求め、ノアは最初のうちは全く信じなかったものの一応ビデオのコピーがほしいとレイチェルに頼みました。レイチェルは勤め先のビデオデッキを使ってビデオをダビングしようとしましたが、不思議なことにオリジナルもコピーもカウンターが正常に働かないことに気が付きました。
レイチェルと共にオリジナルを検証したノアは、このビデオには録画に使用したビデオカメラのデータが一切ないことに気が付きました。レイチェルは映像の中にうっすらと灯台のようなものが映っていることに気付き、調べた結果、その灯台はモエスコ島という島にあるものであり、ネットで得た灯台の写真の中にはビデオに映っていたある女性の姿が映っていました。やがてノアも自分の画像が歪んで見えることに気付き、自分も呪いにかけられたことを知りました。
ザ・リングのネタバレあらすじ:転
ビデオに映っていた女性はこのモエスコ島に住んでいたアンナ・モーガン(シャノン・コクラン)であり、乗馬で賞を取るほどの人物でしたが、44歳の若さで謎の自殺を遂げており、彼女の馬も謎の変死を遂げていました。レイチェルは真相を確かめるべく、エイダンをルースに預けてモエスコ島に乗り込む決意をしましたが、出発直前にエイダンが誤って呪いのビデオを見てしまいました。
レイチェルはノアにエイダンを預けてモエスコ島に渡り、現地でアンナの夫リチャード(ブライアン・コックス)の自宅を訪ねましたが、そこはまさしくビデオに映っていた景色と全く同じであり、アンナには娘がいたことを知りましたが、リチャードはレイチェルに協力するどころか激昂して追い出しました。
レイチェルはアンナが死の直前に入院していた精神病院から拝借したカルテや、島の医師グラズニック(ジェーン・アレクサンダー)の証言から、流産をしたアンナはサマラ(ダヴェイ・チェイス)という孤児の少女を養子として迎え入れましたが、その時からアンナ周辺や島には次々と災いが降りかかり、サマラを精神病院に入れたところピタッと収まったことを知りました。その頃、エイダンは“謎の少女”の声に導かれるようにビデオの景色と同じ絵を描き始めていました。
ザ・リングの結末
リチャードの家に忍び込んだレイチェルは、サマラの治療記録を収めたビデオを発見し、サマラが思い描いたものをフィルムに念写で刻み付ける能力があること、そしてサマラは両親の愛に飢えていたことを知りました。レイチェルがビデオを見ていたところ、突然リチャードが殴り掛かって彼女からビデオを奪い、テレビの配線を使って感電自殺を遂げました。驚くレイチェルの元にサマラのことを調べていたノアが駆け付け、エイダンの絵の話を元にサマラが監禁されていた納屋の部屋を発見、そこに描かれていた木が、あのシェルター山荘付近にあった木と同じであることに気付きました。
レイチェルがビデオを見てからちょうど7日目。レイチェルとノアはシェルター山荘の部屋を調べていたところ、床下には深い井戸があり、レイチェルは誤って井戸の中に転落してしまいました。レイチェルはそこでアンナがサマラを生きたままこの井戸に突き落としていた幻影を見ます、そして白骨化したサマラの死体を発見しました。レイチェルは、サマラがこの井戸の中で7日もの間生きていたのだろうと推測しました。
翌日、7日を過ぎても生き延びていたレイチェルは呪いが解けたものだと思っていましたが、エイダンは驚くべきことに「なぜ(サマラを)助けたの?あの子は眠らないんだ」と発言しました。呪いがまだ続いていることに気付いたレイチェルはノアの元に急ぎましたが、自宅のテレビでサマラが井戸を這い上がってきた映像を見せつけられ、そして画面の外へ這い出てきたサマラと対面したノアは謎の死を遂げていました。
レイチェルは、サマラの狙いがビデオのコピーを拡散することで、自らの呪いを人々に思い知らせることだと悟り、エイダンの呪いを解くため、彼にビデオのダビングをさせました。
以上、映画「ザ・リング」のあらすじと結末でした。
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