貞子の紹介:2019年日本映画。鈴木光司のホラー小説『リング』を原作とする同名映画シリーズの登場キャラクターであり、今や国民的ホラーアイコンとなった“貞子”をメインに据えたシリーズ最新作(2019年時点)です。映画シリーズの生みの親である中田秀夫監督が『リング2』以来となるシリーズ復帰を果たし、ビデオや動画を見たら呪われるというこれまでの貞子像から進化した“動画を撮っただけで呪われる”新たな貞子が描かれます。
監督:中田秀夫 出演者:池田エライザ(秋川茉優)、塚本高史(石田祐介)、清水尋也(秋川和真)、桐山漣(藤井稔)、姫嶋ひめか(少女)、ともさかりえ(祖父江初子)、佐藤仁美(倉橋雅美)ほか
映画「貞子」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「貞子」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
貞子の予告編 動画
映画「貞子」解説
この解説記事には映画「貞子」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
貞子のネタバレあらすじ:起
とある団地の一室、クローゼットの中にはひとりの少女(姫嶋ひめか)が閉じ込められていました。少女は扉の隙間から、母・祖父江初子(ともさかりえ)が部屋中にポリタンクの灯油を撒き散らす様を目撃しました。恐怖する少女に、初子は「ごめんね。あなたは“貞子”の生まれ変わり。生きてちゃいけないの」と告げました。その時、少女の目つきが鋭くなったかと思えばクローゼットの扉を壊して外に出、灯油に火が付き、瞬く間に部屋中に炎が燃え広がりました。燃え盛る炎の中、初子は少女が謎の髪の長い女と一緒にいるところを目の当たりにしました―――。
とある総合病院で精神科の心理カウンセラーを務める秋川茉優(池田エライザ)は、この日も長年カウンセリングを受けている中年女性の倉橋雅美(佐藤仁美)を担当していました。そんなある時、茉優は団地の火災を生き残り、警察に保護されたものの記憶を失っている少女のカウンセリングを依頼されました。手に人形を握りしめたままの少女は茉優の問いかけにも一切口を開かず、警察の捜査でも少女には不可解な点が見受けられるとのことでした。
貞子のネタバレあらすじ:承
時を同じくして、茉優の弟・和真(清水尋也)は学校を辞め、動画配信で食っていこうとしていました。和真はマーケティング会社に勤める石田祐介(塚本高史)という男のアドバイスを受けながら動画アップをしていましたが、いまいち再生回数もチャンネル登録者数も伸び悩んでいました。弟が動画をアップしていることを知った茉優は和真が学校を辞めたことをなじりますが、どうしても動画投稿の活動を続けさせてほしいという和真の頼みを聞き入れるしかありませんでした。
その一方で、茉優が担当することになった少女はようやく自らの境遇を語り初めていました。警察から初子が焼死体として発見されたことを知らされた少女は、これまで明かされてこなかった初子との生活について重い口を開き、日中はクローゼットの中に閉じ込められていたこと、そしてクローゼットの中には大量のお札が貼られていたことを明かしました。
その頃、和真は石田から動画再生回数が伸びるには心霊ネタがいいとアドバイスを受け、早速ネットで検索した団地での火災事件の現場に潜入、心霊動画の撮影を開始しましたが、それ以来和真は行方をくらましてしまいました。
貞子のネタバレあらすじ:転
石田からの連絡で和真が失踪したことを知った茉優は、和真が失踪する数日前に心霊動画をアップロードしていたことを知ります。和真は警察から厳重注意を受け、動画も削除させられたのですが、それでも和真は石田の忠告を無視してもっと凄い動画を撮ろうとしていたのです。
その夜、茉優は和真がアップロードした動画を観てみると、そこには中にお札が貼られているクローゼットがあり、やがて動画にはノイズが混じり、何やら異様な光景に変化していったことが確認できました。茉優は警察に捜索願を出して和真の行方を捜し始めました。
そんなある日の夜、病院から帰宅しようとした茉優は倉橋と遭遇、一方的な逆恨みをしてきた倉橋と対峙していたその時、倉橋の背後にはあの少女がいつの間にか鋭い眼差しで立っていました。倉橋は少女を見るなり「貞子か」と呟き、かつて自身が中学生だった頃に友人が伝説の幽霊“貞子”に呪い殺され、その影響で精神を病んでしまったことを打ち明けました。ところがその時、ロビーのテレビには突如古井戸が映り、そこから這い上がってきた髪の長い女がテレビから現実世界に姿を現しました。倉橋は思わず「貞子だ!」と絶叫して気を失い、少女を連れて逃げようとしたました茉優も貞子に腕を掴まれて気絶してしまいました。
貞子の結末
目を覚ました茉優は、和真の動画に貞子らしき人物が映っていたことから、石田に相談を持ちかけました。倉橋や石田の話を総合すると、かつて“呪いのビデオ”という都市伝説があり、そのビデオを見た者や関わった者は1週間後に貞子に呪い殺されるといい、実際に不可解な死亡事件が多発していたというのです。貞子が這い上がってきた古井戸が伊豆大島にあることを突き止めた茉優は石田と共に大島へと向かいました。
現地に着いた茉優と石田は地元警察に和真の捜索を依頼するも何の手がかりも見つからず、それでも諦められない茉優は夜になってようやく古井戸へと辿り着きました。茉優は誤って井戸の底に転落してしまい、そこで何かに怯えている和真の姿を見つけました。石田も井戸の中に入って和真を助け出そうとしたその時、貞子が姿を現して襲いかかり、茉優を水の中に引きずりこもうとしました。和真は茉優を助け、代わりに貞子に引きずり込まれそうになりました。茉優と石田は懸命に和真を助け出そうとしましたが、和真は二人に逃げるよう促すと、力尽きて水中の底深くへと沈んでいきました。
数日後、和真を失った衝撃から精神が崩壊してしまった茉優は総合病院の病室にいました。ところが、カーテンの向こうに何と貞子は現れ、茉優は思わず悲鳴を上げました。
以上、映画「貞子」のあらすじと結末でした。
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