うちの執事が言うことにはの紹介:2019年日本映画。イギリス留学から帰ってきた烏丸花穎は、烏丸家27代目の当主を命じられ、若い執事の衣更月が仕えることになります。自分と年齢が変わらない執事にきつくあたりながらも、当主としての自覚が芽生えはじめ、衣更月とも話が合うようになった頃、事件が起こり…という内容の高里椎奈による推理小説シリーズの映画化作品です。
監督:久万真路 出演者:永瀬廉(烏丸花穎)、清原翔(衣更月蒼馬)、神宮寺勇太(赤目刻弥)、優希美青(雪倉美優)、神尾楓珠(雪倉峻)、矢柴俊博(駒地)、村上淳(桐山)、原日出子(雪倉叶絵)、吹越満(烏丸真一郎)、奥田瑛二(鳳)ほか
映画「うちの執事が言うことには」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「うちの執事が言うことには」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画 うちの執事が言うことにはの予告編 動画
映画「うちの執事が言うことには」解説
この解説記事には映画「うちの執事が言うことには」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
映画 うちの執事が言うことにはのネタバレあらすじ:起
イギリス留学から帰国した烏丸花穎は、烏丸家の当主となる辞令を渡されます。そして花穎に仕える執事として若い衣更月蒼馬がやって来ます。何が何だかわからない花穎は、父の真一郎と執事だった鳳を呼びますが、すでに海外に発っていて連絡はつきませんでした。
やがて神保先生がやって来て、書類を作成すると、花穎は正式に27代目の烏丸家の当主になりました。花穎は幼い頃から執事だった鳳に育てられ、鳳に対して絶大な信頼を置いていました。しかし新しい執事の衣更月は、自分と同年代でどうしてもなじめず、キツく当たります。執事の衣更月も負けず冷静に相手をします。
また花穎は、使用人の雪倉叶絵の料理が好きでしたが、いませんでした。衣更月に聞くと体調不良で、代わりに息子の峻と娘の美優が手伝っていました。階段に掛ける絵画を交換していた衣更月に花穎は「自分の好きな絵を飾りたい」と言って収蔵庫へ衣更月と行きます。そこで自分の好きな絵を見つけ、衣更月に飾らせます。
庭に出た花穎は、運転手の駒地と庭師の桐山が衣更月を「若いが、鳳さんが見込んだだけあって良くやっている」と衣更月を褒めていました。庭の隅で子犬を見つけた花穎は子犬を可愛がり部屋に戻ります。
雪倉叶絵が復帰して食事を美味しく食べた花穎は、衣更月に峻と美優もここに置くように衣更月に指示をし、パンを隠し持って子犬に食べさせます。その様子を見ていた衣更月が花穎に注意をすると、花穎は「それなら、子犬に番犬の仕事をしてもらう」と言ってベロと名付けて飼うことになります。
映画 うちの執事が言うことにはのネタバレあらすじ:承
芽雛川肇大の誕生日パーティーへ行くため準備をしていると、衣更月がネクタイを持って来ました。「上着に合わない、別のにする」と言う花穎に、衣更月は「スーツの一流デザイナーが作ったものだから」と言いますが、花穎は納得せず峻を呼びます。駿のセンスで選んだネクタイが気に行った花穎は、一流デザイナーのネクタイを衣更月に「あげる」と言って渡します。そして「峻を僕のコーディネーターにしろ」と言いました。
そして芽雛川肇大の誕生日パーティーへ向かい、社交界デビューとなります。緊張する花穎でしたが、鳳の言葉を思い出し、落ち着いて肇大に挨拶します。すると赤目刻弥と莉沙もやってきて、場を和ませます。
緊張の連続の花穎が化粧室で休んでいると、物音と共に莉沙が鼻血を出して倒れます。莉沙を介抱していると肇大がやってきて、花穎を犯人扱いしました。弁明する花穎に「皆で口裏を合わせて、なかったことにしよう」と肇大が言うと、納得の出来ない花穎は化粧室を調べます。すると手洗い洗剤が勢いよく飛び出し、花穎の服にかかりました。
肇大がネクタイを交換しているのを思い出した花穎は肇大に「犯人は君だ!」と言いました。花穎がネクタイの事を突き詰めると、肇大はシラを切り通しますが、そこへ莉沙がやってきて肇大を指さします。肇大は莉沙を口説いていて、莉沙が嫌がった為、殴ったのでした。開き直った肇大が花穎に詰め寄ると衣更月がやってきて肇大に回し蹴りをします。肇大が「傷害罪で訴えてやる」と叫ぶと、刻弥が「それならこっちも莉沙のことを訴えるぞ」と言うと、その場は収まります。
映画 うちの執事が言うことにはのネタバレあらすじ:転
刻弥が自分の店のスイーツを持って訪ねてきました。花穎が「ウチの雪倉のパンケーキを食べて」と言うものの、なぜか帰ると言い出します。その時、壁に掛かった絵を見て衣更月に話をすると「花穎様が好きな絵です」と衣更月が言います。刻弥は「くだらない絵だ」と言い、家を出ます。
その日、運転手の駒地がドローンの低空飛行が原因で追突事故を起こします。バスを降りた雪倉叶絵は、刻弥と一緒にいた莉沙にスリだと言われ、手提げ袋から財布を取り出します。
花穎は庭でベロが衣更月にあげたネクタイを咥えているのを見ました。花穎は美優を呼び「何故ネクタイを捨てているんだ」と叱ります。すると美優は「母がスリの犯人として捕まった」と言ってしまいます。その前に出て行った衣更月は、雪倉家に行って事情を聴いていました。
帰ってきた衣更月に「何故ネクタイを捨てた、そして雪倉のことや大事な事を、なぜ当主の僕に言わないんだ。執事として失格だ、出て行け」と言います。衣更月は言い訳をせず「雪倉の家族3人から休職願いが出ています」と言って出て行きました。
誰もいなくなった烏丸家に一人いる花穎でしたが、そこへ刻弥がやってきます。「執事や使用人はオレが見つけてやる」と言った後、「壁の絵を店に飾りたいから譲ってくれ」と言います。花穎は「父の絵だから聞いてみる」と言います。衣更月は叶絵を犯人に仕立てた莉沙を探していました。
やがて莉沙の苗字が沢鷹だとわかり、調べを続けます。すると沢鷹は絵画の販売をやっていて、昔、贋作を販売してしまった事で廃業に追い込まれた事がわかりました。
映画 うちの執事が言うことにはの結末
花穎は壁の絵にトキヤという名前があるのを見つけます。収蔵庫へ向かった花穎は、壁の絵の贋作を見つけます。絵には退蔵と書かれていました。そこへ美優がやってきて「衣更月さんはネクタイを捨てていない、母も毎日、花穎様は食事を食べているだろうか?」と心配していると話します。
花穎は刻弥を呼びます。そして、ドローンの事故、雪倉のスリ、ネクタイの事を話し「なぜこんなことをしたんだ」と言います。刻弥は「どうしてオレがこんなことをするんだ?」とシラをきると、衣更月が入って来ます。衣更月は「莉沙の父が赤目の家に売った絵が贋作だと、花穎に見抜かれた事の復讐か?」と言います。すると刻弥は「オレは子供の頃からお前を憎んでいた」と花穎に言います。
子供時代の刻弥は、名作の絵画を見分ける能力があり、神童と呼ばれて祖父と一緒に絵画の買い付けをしていました。刻弥の買った絵は価格が上がり、神様のように崇められていました。そこにいつも一緒にいたのが仲介役の沢鷹でした。ある日、刻弥のブランドのトキヤ絵画展が開かれ、花穎が父とやって来ました。その時、あの絵を見て花穎が「この絵は怖い」と言い出します。そして鑑定に出すと贋作と分かり、販売した沢鷹は追放されて廃業に追い込まれました。一方、花穎の父は刻弥の祖父から贋作を買い取り、本物も探し出して手に入れます。この日以来、刻弥は祖父から見放され、その怨みが花穎に向いたのでした。
「好きにしてくれ」と言う刻弥に、花穎は「うちの執事が言うことには、僕は未熟で甘くて当主としての自覚が足りないとのこと。でも僕は周りの人を手放さない、刻弥さんも手放さない」と言います。刻弥は「お前は嫌いだ」と笑います。
烏丸家に全員が帰って来ます。花穎は「僕はみんなを守る」と宣言し、改めて衣更月に執事としての辞令を読み上げるのでした。
以上、映画「うちの執事が言うことには」のあらすじと結末でした。
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