20歳のソウルの紹介:2022年日本映画。中井由里子原作をモチーフにして、今や市立船橋商業吹奏楽部の名物とも言える「市船ソウル」を作った、弱冠20歳という若さでガンのためこの世を去った浅野大義の実際にあった話を描いています。死に直面しながらも強く生きようとした彼の強さが涙を誘います。
監督:秋山純 出演:神尾楓珠(浅野大義)、尾野真千子(浅野桂子)、福本莉子(宮田夏月)、佐野晶哉(佐伯斗真)、前田航基(秋田豪)、若林時英(田崎洋一)、佐藤美咲(ユッコ)、宮部のぞみ(ミナ)、松大航也(滝沢翔)、塙宣之(消防隊員)、菅原永二(浅野正義)、池田朱那(浅野千鶴)、石崎なつみ(黒木まどか)、平泉成(浅野忠義)、石黒賢(木村貴教)、高橋克典(星野拓朗)、佐藤浩市(高橋健一)、ほか
映画「20歳のソウル」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「20歳のソウル」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「20歳のソウル」解説
この解説記事には映画「20歳のソウル」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
20歳のソウルのネタバレあらすじ:起
小中学校で吹奏楽をやってきた浅野大義(神尾楓珠)は、もちろん高校でも吹奏楽部に入ります。顧問の高橋健一先生(佐藤浩市)とぶつかりながらも絆を深め、3年になるころには部を引っ張る存在になっていました。
ある日、野球部のために思いついた曲を高橋先生に見せ、完成させたのが『市船ソウル』でした。たちまちそれは応援曲として欠かせないものになっていったのです。
その後、大義たちは大いに悩み、ぶつかり、研鑽しながらコンクールに挑みますが、全国大会出場は叶いませんでした。大義の中で高橋先生のような先生になりたいという夢もでき、やがて卒業を迎えます。
大学生になり、夏月(福本莉子)という彼女もできて順調に過ごしていた大義でしたが、体調不良で検査をしてもらうと、診断の結果は肺に悪性の腫瘍がある、つまりガンだというのです。
20歳のソウルのネタバレあらすじ:承
大義は一生懸命治療に挑みました。時々夏月に手紙で不安を漏らしながらも治療に臨んだ結果、転移はなく、大義の20歳の誕生日の日に退院が決まります。
また夏月との楽しい日々が始まりました。何でもできると嬉しくなり羽目を外して酒を飲む大義を心配する夏月。しかし、大義は夏月を口うるさく感じ、喧嘩をしてしまうのでした。
高橋先生に作曲を頼まれて作曲活動に没頭し始めた大義に、再び病魔が襲います。脳に腫瘍が出来ていると診断されてしまいました。落ち込む大義の前に、喧嘩していたはずの夏月がやってきます。夏月はずっと大義を支えることを誓いました。
大義の手術は無事成功に終わり、また退院となります。体力も落ち、相棒であるトロンボーンも重く感じるほどです。そんな状態でも作曲を続ける大義、夏月は無理しないように止めますが、大義は命より大事なものがあると作曲を止めようとしません。
20歳のソウルのネタバレあらすじ:転
そして、友人に支えられながら作曲を完成させた大義は、高橋先生の元に曲を持っていきます。そして大義の曲『ジャスミン』は完成しました。
しかし、大義の病状は再び悪化、肺の腫瘍が再発したのです。絶望に打ちひしがれる大義でしたが、なんとか病魔に勝とうと立ち上がります。どうしても市船の定期演奏会に行きたいという大義の希望を担当医は認めます。
しかし、担当医は次が大義の最後の入院になるだろうと、大義の両親に伝えました。日に日に衰えていく大義、自らの命を察したのか、夏月に「死にたくない」と初めて涙を見せたのです。夏月は泣いている大義を優しく抱きしめました。
20歳のソウルの結末
そして定期演奏会の日、どうにか大義はやってきます。大義は自分の作った曲ジャスミンが演奏されるのを聞き、涙を流します。その後、友人たちの励ましもありましたが、大義は亡くなってしまいました。
高橋先生はで皆にメッセージを送ります。音楽で大義を送ってあげよう。その訴えに共感した仲間たちがなんと164名も集まったのです。
初めは訝しげにしていた葬儀屋の担当も、皆の熱い思いに触れ葬儀式場での演奏を認めました。そして大義が作った『市船ソウル』で大義を送ります。
市船ソウルに大義は生きている、そう考えながらまた市船野球部の応援にやってきています。チャンスの場面、高らかに市船ソウルが鳴り響きます。
以上、映画「20歳のソウル」のあらすじと結末でした。
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