嘘八百の紹介:2017年日本映画。古美術商の小池が、陶芸家だった野田に贋作を本物と騙され金を取られたことから二人は親しくなり、かつて自分らを利用して金儲けをした男たちを、贋作を作って騙そうと、一世一代の作戦が始まりました…という千利休の贋作をテーマにしたコメディドラマです。
監督:武正晴 出演者:中井貴一(小池則夫)、佐々木蔵之介(野田佐輔)、友近(野田康子)、森川葵(大原いまり)、前野朋哉(野田誠治)、堀内敬子(大原陽子)、坂田利夫(よっちゃん)、木下ほうか(土竜のマスター)、塚地武雅(田中四郎)、桂雀々(文化庁文化財部長)、寺田農(絹田昭太郎)、芦屋小雁(樋渡忠康)、近藤正臣(棚橋清一郎)ほか
映画「嘘八百」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「嘘八百」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
嘘八百の予告編 動画
映画「嘘八百」解説
この解説記事には映画「嘘八百」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
嘘八百のネタバレあらすじ:起
古美術商を営む小池則夫は別れた妻に引き取られ、いまや成人となった娘のいまりを車に積んで仕事をしていました。今日の仕事は絹田という人の大きな蔵に眠る、骨董品の品定めと買い取りでした。絹田だと名乗る男に案内され蔵の中を調べ、一つの茶碗を買い取りました。買い取った茶碗は古美術店に持ち込まれました。5000円と言われ小池が文句を言っていると、店主の樋渡と鑑定士の棚橋がやって来ました。散々叩かれ引き下がった小池でしたが、再び絹田の家を訪れ千利休の手紙を見つけると、蔵の中をもう一度探しました。すると千利休の茶碗が見つかりました。絹田と名乗る男に適当に嘘をつき、蔵の中の物全部100万で買い取るというと、男はすんなりOKしました。そのころいまるは、ミニチュアアートを熱心に作る野田誠治という青年に魅かれ、家に帰らないといって居つきました。
嘘八百のネタバレあらすじ:承
小池は指定の時間に絹田宅を訪れ、骨董品を引き取りました。自宅で調べると、千利休の品が抜き取られていました。慌てて絹田宅に行くと、男は居らず、絹田という老人がいました。男は野田といって、時給900円で自宅の番をしてもらっていたと絹田が言いました。そのころ野田は居酒屋『土竜』で100万円の金を仲間に分けていました。野田の仲間は皆が贋作の名手で、小池はまんまと騙されたのでした。小池が野田を見つけると、野田は自宅に帰りました。そこには妻の康子と息子の誠治、そしていまりがすき焼きを食べていました。誠治とすっかり仲良くなったいまりは帰らないと言い張りました。翌朝、野田が妻が出て行ったと血相を変えてやって来ました。同じ境遇の小池は野田の話を聞きました。野田は陶芸家で、若い頃棚橋の主催する品評会で賞をもらっていました。そして野田の作品を樋渡に買い取ってもらっていましたが、樋渡は店で贋作と知りながら本物として買い取り価格の何十倍もの価格で販売していました。これを見た野田は陶芸の道から遠ざかりました。
嘘八百のネタバレあらすじ:転
話を聞いた小池もかつて樋渡に雇われ贋作を作っていました。樋渡によって否占めに遭った小池は野田に、千利休の本物以上の贋作を作って樋渡らを騙そうという事になり、贋作つくりが始まりました。野田は土にこだわり、小池も手伝いました。一方手紙は土竜の店主が筆で書きました。やがて贋作が完成すると、小池が絹田を巻き込み、千利休の遺作が見つかったとオークション会場で、参加者に耳打ちしました。絹田の家で千利休の遺作のお披露目となりました。素晴らしい出来に棚橋は見入りました。そこには千利休展示場の支配人の田中に連れられ文化庁の部長も来ていました。日本を代表する文化財は国が購入すると宣言しました。やがてオークションが開かれました、値段を釣り上げるために野田の妻の康子も参加していました。やがて8000万円になった時、棚橋が突然『これは贋作だ』と言い出し、オークションはお開きになりました。
嘘八百の結末
全てが終わったとあきらめていた時、棚橋と樋渡が帰って来て、さっきのは他のメンバーを騙すための嘘だと言って1億円で買うというと、絹田は消費税を800万円つけろと言い、話が成立しました。800万円は絹田が取り、1億円を小池と野田で分けました。いまりと誠治の結婚式が行われていました。式も終わり、新婚旅行に出発の日、現金の入ったバッグをいまりと誠治がそれぞれ持ち出しました。慌てた小池と野田が空港に追いかけると、金を持って二人は飛び立ちました。1億円は二人の子供の祝いにやってしまった形になった小池と野田は、また贋作を作って金儲けをしようと話しました。
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