ウォール・ストリートの紹介:2010年アメリカ映画。オリバー・ストーン監督の映画「ウォール街」(1987年)の23年ぶりとなる続編です。インサイダー取引と証券詐欺罪で服役していた前作登場の大物投資家が若手金融マンと手を組み、危険な駆け引きに乗り込んでいきます。
監督:オリバー・ストーン 出演者:マイケル・ダグラス(ゴードン・ゲッコー)、シャイア・ラブーフ(ジェイコブ・ムーア)、ジョシュ・ブローリン(ブレトン・ジェームズ)、キャリー・マリガン(ウィニー・ゲッコー)、イーライ・ウォラック(ジュリー・スタインハル)ほか
映画「ウォール・ストリート」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ウォール・ストリート」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ウォールストリートの予告編 動画
映画「ウォール・ストリート」解説
この解説記事には映画「ウォール・ストリート」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ウォールストリートのネタバレあらすじ:起
2001年、インサイダー取引や証券詐欺などの罪で8年間、連邦刑務所に服役していた元大物投資家ゴードン・ゲッコー(マイケル・ダグラス)は、刑期を終えて出所しました。それから7年後の2008年、ゴードンの娘ウィニー(キャリー・マリガン)は、疎遠になっていた父が本を出しテレビ出演までしていることを快く思ってはいませんでした。ウィニーの恋人であり、大手証券会社ケラー・ザベル・インベストメンツ(KZI)社に勤める若き優秀な金融マンのジェイコブ・ムーア(シャイア・ラブーフ)はクリーンエネルギーへの投資に情熱を燃やし、恩人で社長のルイス・ゼイベル(フランク・ランジェラ)からも一目置かれていました。しかし、ウォール街がサブプライムローン問題に揺れるなか、何者かによる「KZI社は多額の負債を抱えている」という噂を流された会社の株価は暴落、連邦準備制度理事会や投資家の援助も断られ、追い詰められたルイスは地下鉄に投身自殺して会社は遂に破綻、自社株に投資していたジェイコブは財産のほとんどを失ってしまいます。
ウォールストリートのネタバレあらすじ:承
ルイスは生前、自社の株価が暴落したのは、以前援助を拒否してことを恨みに持つ投資銀行「チャーチル・シュワルツ」社長ブレトン・ジェームズ(ジョシュ・ブローリン)が仕組んだことだと確信していました。ウィニーとの結婚を決意したジェイコブは友人と共にゴードンの講演会に参加、ゴードンにウィニーとの交際を明かしたうえで、ゴードンとウィニーの関係修復を取り持つ提案をします。ゴードンもまた、以前ブレトンに取引の情報を漏らされたことで8年もの罪を背負わされたと考えており、ブレトンのことを嫌っていました。ゴードンからブレトンに探りを入れるようアドバイスされたジェイコブはブレトンへの復讐を誓い、偽の情報を流してブレトンの会社の株価を暴落させます。ジェイコブの企みに気づいたブレトンは彼の行動力を高く買い、あえてジェイコブを会社に雇うことにします。
ウォールストリートのネタバレあらすじ:転
ジェイコブはブレトンの会社を大儲けさせたうえで破滅させるプランを練っていました。その一方、ゴードンはウィニーと対面、過去を詫びて和解します。やがてウィニーはジェイコブの子を身籠りますが、ジェイコブはブレトンとの投資方針が合わず、ジェイコブが情熱を注いでいたクリーンエネルギー関連のベンチャー企業への投資を反故にされ、反発したジェイコブはブレトンの会社を去ることになります。その一方、遂にサブプライムローン問題に端を発した金融市場崩壊が始まり、ウォール街には激震が走りました。状況を打破したいジェイコブがゴードンに相談すると、ゴードンは1億ドルにも及ぶ信託預金がウィニー名義でスイスの銀行口座にあることを打ち明けます。ジェイコブはウィニーを説得してスイスへ飛び、その金を引き出すことには成功するも、ゴードンはその金を持ち逃げして行方をくらましてしまっていました。ジェイコブとウィニーの関係も悪化、ウィニーはジェイコブに別れを告げて去っていきました。
ウォールストリートの結末
何もかも全てを失ったジェイコブは投資家として復活したゴードンに会い、自分とウィニーの関係を修復するためにも1億ドルを返すよう要求しますが断られます。ジェイコブは、ブレトンが金融崩壊の最中に空売りで私腹を肥やしていたこと、そしてそのことを明かさずに自社に政府援助まで得ようとしていたことをレポートにまとめ、ウィニーが主催する情報サイト「Frozen truth」を通じて世間に公表します。この情報は瞬く間に大衆に広がり、大きな批判を受けて誰からも見放されたブレトンには司法の手が及ぼうとしていました。一方、ゴードンは巧みな手腕と頭脳をもって1億ドルを11億ドルに増やしており、ジェイコブに謝罪したうえで1億ドルをクリーンエネルギーへの投資に当て、ジェイコブとウィニーを和解に導きます。
時は流れ、ジェイコブとウィニーの息子が1歳の誕生日を迎え、記念パーティーが開かれました。そこには微笑むゴードンの姿がありました。
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